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こんな人にオススメ
・サイコパス物が読みたい
・ハラハラした展開が好き
・一気読みしたい



あらすじ・内容
幼い子供を含む一家3人が殺害される
という悲惨な事件が起こる
検察側は被害者と交友関係があった武内が
犯人と主張するが偽装工作により無罪に

この事件の裁判を担当した梶間勲は世論に
流される事なく無罪判決を出す
数年後、梶間の前に姿を表した武内
梶間の隣の家に偶然引っ越してくるが
それが悪夢の始まりだった・・・

 


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ネタバレ・感想
タイトル通り自分に降りかかる「火の粉」
に対して翻弄される男の物語でした


まず武内がサイコパス過ぎて怖すぎる
善人の仮面を被った怪物((((゜д゜;))))
こんなヤツが隣に引っ越してきたら嫌だー


裁判官の梶間勲は誠実な裁判を行う一方

自分で死刑判決は出したくない性格

被告の武内は限りなく黒だったが検察側は
偽装工作の謎を解く事ができない
梶間は良心に従い無罪判決を出す
これが間違った判断だった!!


武内は友好的な人には親切だが
自分を警戒する人は徹底的に排除する
息子の嫁である雪見はその対象になり

家から追い出されてしまう


勲の妻である尋恵も当初は武内を信頼するが
様々な疑問や引っかかりを覚えるように


勲は自分の判決に納得はしていたが
次第に「殺人鬼を放ってしまったのか?」
と自責するようになる


最後の武内の別荘のシーンは圧巻
勲が別荘に着いた時には家族は武内に
襲われていた
勲は家族を守る為、怒りに震えながら
武内を大理石の灰皿で殴り殺してしまう
そして勲は裁判で有罪を言い渡されます
判決で始まり判決で終わるストーリー

一見善人に見える隣人の不気味さ
ハラハラした展開で一気読みしました
雫井脩介は「望み」も面白いです
この人は心理描写を書くのが上手い
他の作品も読んでみようと思いました

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