サラリーマンの読書

読書好きのサラリーマンです オススメの本を紹介しています! 生活に活かせる情報も発信中(^_^)/

lunar-eclipse-962804__480



こんな人にオススメ
・裏社会の話が好き
・逃亡劇にヒヤヒヤしたい
・深く考える作品が読みたい


あらすじ・内容
組織によって選ばれた「社会的要人」の
弱みを作ることがユリカの仕事だった
ある日、彼女は見知らぬ男から忠告を受ける
「あの男に関わらないほうがいい・・・
何というか、化物なんだ」
ユリカは木崎という最悪な男に出会って
しまい、逃亡生活が始まった!
世界中で翻訳・絶賛された「掏摸」の兄妹作!





-------------------

ネタバレ・感想
「掏摸」の兄妹編である本作
こちらから読んでも問題は無いです


ユリカは正体不明の組織に属する矢田から
請負う仕事(ハニートラップ)を完璧にこなし
要人達の弱みを作っていた

しかし、ある時事態が一変する
矢田と裏社会を牛耳る木崎が衝突した為
ユリカは命を狙われ逃亡生活を強いられる
スリリングな展開で序盤から物語に
引き込まれ一気読みでした



木崎は独自の思想を持っており
「人間の運命を翻弄する神の役割」
を自らがやろとしていた


ユリカに接触しているのも、木崎が立てた
計画でユリカの運命の台本に沿っていた
(木崎に対する警戒心から多少の誤差は出た)
絶対悪である木崎に翻弄されるユリカ
全てが木崎の手の中で展開していく
木崎怖すぎ((((゜д゜;))))まさに化物!!


終盤は木崎に捕まってしまい
ユリカは殺されてしまうのか!?
とハラハラしたがそうならずに良かった


作中の木崎のセリフ
「問題は長短ではない。肝心なのは、
この世界の様々な要素をどう味わうかだ」

これはどういう事を意味するのか?
金や権力を手に入れ尽くしたら
こんな考えになるのだろうか?

長短ではない事から時間ではない
もちろん金や権力だけでもない
様々な要素とは人生での全ての出来事
自分で考えて行動し最善を尽くす
過程も結果も楽しみ味わうという事なのか?


月が象徴的でユリカを表している
地球を木崎と考えると月は地球から
離れる事はできないので、支配を意味する


ただ、ナイフ(希望)があるので“誤差”を
起こす事もできる
人生は運命(台本)で決まっていても
自分で切り開く事ができると思った
未来への希望を含ませるラストは良かった
ユリカはこれからどうなるのか?
続編が出て欲しいなー

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

diving-813028__480


こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・ロジカルなミステリーが好き
・クローズドサークル物が読みたい


あらすじ・内容
大時化の海での遭難事故を経験した6人
その経験により信頼と強い絆で結ばれる
その中の一人、米村美月が自殺した
遺された5人は彼女の自殺に疑問を持ち
死に隠されてた謎について議論を始める
お互いを信じ、海に魅せられた者達が
小さな手がかりから論理展開していく!


 


-------------------

ネタバレ・感想
今回も石持ワールド全開でした 
6人の仲間の内、一人が自殺する
遺された5人が彼女の死について議論する

舞台は、マンションの一室

設定が変わっているのは自殺は確定で
“悪意”が全く無いミステリーという事


・青酸カリの瓶の蓋は誰が閉めたのか?
・何故、自殺したのか?
・協力者は誰なのか?


ストーリーは地味で派手な展開も無い
仲間内で自殺の真相を論理展開する内容
でも、ロジカルで面白い!!
頭をフル回転させながら一気読み


美月の死が自殺と確定しているので
小さな違和感から協力者を推理していく


児島克之
→美月の自殺を発見している
 主人公なので協力者では無い

三好保雄
→自宅マンションで自殺される
 遺書からも協力者とは考えにくい

吉川清美
→主人公の恋人
 児島とのやり取りから考えにくい

大橋麻子
→サバサバした性格
 麻子だけが“美月”と呼んでいる

磯崎義春
→冷静で頭が切れる
 細かい所に気が付く


探偵と犯人の心理戦では無く
あくまでも仲間内で納得できる“答え”
を目指して議論を繰り広げていく


美月に人工呼吸しようとした児島を
磯崎が止めていたので磯崎が協力者である
と推理する事はできた
(青酸カリでの自殺と知っていたから)


ただ、美月自殺の理由は分からない
せっかく遭難事故から生き延びたのに
自殺を選択する意味が分からない
生死の極限状態を体験したら変わるのか?
運命共同体の絆ができるのか?
その絆は自殺する程なのか?
自殺の動機は理解できなかった


ラストシーンでは磯崎が青酸カリ入りの
魚肉ソーセージを食べて自殺する
悲しい余韻を残して物語は終わる
磯崎は自殺しなくてよかったと思うが
磯崎なりの信念があったんだろう


ビールを飲みながらの推理(議論)と
いうシチュエーションは良かった
ビールが飲みたくなりました(笑)


ただ、三好は自宅マンションで
仲間が2人自殺と災難すぎる
それだけで三好の人の良さが分かります
三好みたいな人が知り合いに欲しい


磯崎と美月の間に子供が出来ていれば
こんな結末にはならなかっただろう
仲間の信頼を証明するための推理
美しく切ないミステリーでした

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村


school-375976__340


こんな人にオススメ
・騙されたい
・イヤミスを読みたい
・どんでん返しが好き


あらすじ・内容
高校の同窓会で再会した親友4人組
高校時代に自分達へ体罰を与えた教師
樫村へ仕返しの計画を立てる
(拉致して懲らしめ、スッキリする悪戯)
計画を実行し満足した4人だったが・・・
明くる日、樫村は死体となって発見され
自体は予期せぬ方向へ動きだす!
4人のうち誰が樫村を殺したのか?
洋輔は疑心暗鬼の中で犯人を探していく
どんでん返しミステリー!

 


-------------------

ネタバレ・感想
高校の同窓会で再会した4人組の親友
暴力教師、樫村へ仕返しを計画する
計画を実行して満足するが・・・
樫村は別の場所では死体で発見される
序盤から物語に引き込まれる

誰が樫村を殺したのか?
疑心暗鬼になる親友4人組
樫村を動かすのは1人じゃ難しい為
仲間の内、2人は殺人に関わっている
いったい誰が犯人なのか?


洋輔
・主人公で営業マン
・昔、兄(雅之)を事故で亡くしている
・たまに二重人格を思わせる会話あり

八真人
・洋輔が信頼する親友
・真面目で美男子
・高校時代に真理と付き合っていた

希一
・皆川不動産の若専務
・傍若無人な性格

和康
・小心者のフリーター
・樫村事件後に何者かに刺殺される

美郷
・同級生で洋輔の恋人

真理
・同級生で八真人の彼女だった
・高校時代に自殺している

ジョージ
・父親と浮気相手を串刺しにした噂あり
・都市伝説になっている

ストーカー男
・洋輔と美郷が付き合うきっかけになる
・ちょくちょく登場する謎の男


中盤まで読んで怪しいのは
主人公の洋輔とストーカー男
洋輔は二重人格のような描写が怪しく
ストーカー男とは溜め池で遭遇するし
美郷と繋がっているのも怪しかった
犯人は別人格の洋輔とストーカー男
の2人と予想するも・・・







予想は見事にハズレ(笑)






事件の真相はというと
樫村を殺人したのは・・・
ジョージ(ストーカー男)と美郷だった!
ジョージとストーカー男は同一人物で
真理の兄だった
動機は真理の仇を打ち復讐する事
真理は希一や和康に強姦されており
その復讐を実行していた
(八真人と洋輔は関わっているか分からず、
その事を調べる為に洋輔に近づいていた
八真人はクロで洋輔はシロだった)


現状が理解できない洋輔だったが
更なる事実をジョージから告げられる
洋輔の兄の事故ではなく
八真人が川に突き落としていた!


事件の流れとしては
八真人が盗撮騒ぎを起こす
→洋輔の兄(雅之)が居合わせていた
→八真人は雅之に逆らえなくなる
→八真人が雅之を突き落とす
→しかし、その瞬間を希一が見ていた
→八真人は希一に絶対服従
→八真人は秘密を洋輔に隠していた



ラストシーンでは
洋輔の目の前には縛られた希一と八真人
兄えもんが希一を突き落とす

洋輔は感情を遮断して八真人を突き落とす
激しい水音を立て八真人は水底へ
洋輔の泣きたい心情で物語は終焉する


・二重人格のミスリード(まさかの兄えもん)
・叙述トリック(ジョージの存在)
・どんでん返し(兄の事故の真相)
・イヤミスなラストシーン(救いが無い)


お腹いっぱいで満足な1冊でした
二重人格を匂わせながらの展開は見事!
伏線もしっかり回収されます

主人公と兄えもん以外悪いヤツばかり(笑)
結末は全く予想外で驚きました
結局、美郷が一番怖かった((((゜д゜;))))



ドラマ化もされています
洋輔・溝端淳平
美郷・瀧本美織
八真人・廣瀬智紀
ジョージ・永井大


原作のラストは流石に放送できない為
流石に原作とは違います

ドラマでは洋輔に情が湧いた美郷
→美郷がジョージに反撃する
→八真人、洋輔、美郷は逃げる
→八真人がジョージに殺される
→ジョージが美郷を殺そうとする
→ジョージ、美郷、洋輔揉み合いになる
→美郷がジョージを屋上から突き落とす
→美郷逮捕される(懲役20年)
→用意は美郷の釈放を待つと決意する

これでも原作と比べればハッピーエンド
ドラマは救いがあるラストになってます

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

↑このページのトップヘ