サラリーマンの読書

読書好きのサラリーマンです オススメの本を紹介しています! 生活に活かせる情報も発信中(^_^)/

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こんな人にオススメ
・世にも奇妙な物語が好き
・現代社会に不満を持っている
・ブラックユーモアが読みたい


あらすじ・内容
「家の中に変な男が棲んでいるのよ!」
念願のマイホームで妻が訴えてきた
仕事で家庭を顧みない事への当てつけか?
そんなある夜、洗面所で歯を磨く男を見た
さらに、妻と子がその男達と談笑している
注目の異才が現代社会が抱える矛盾や問題
をユーモアに描いた短編集!





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ネタバレ・感想
・床下仙人
仕事でに追われ家族を顧みない主人公
一昔前の日本ではありふれた光景
妻は「この家には変な男がいる」という
ある夜、遅い帰宅で仙人と遭遇する
あまりにも自然で堂々としていた為に
お互い「どうも」と言葉を交わす

おいおい、あり得ないだろー
いくら酔っ払い、疲れていても
捕まえたり、警察に通報するだろ!
と読みながら突っ込んでしまった

その後、夫婦関係は悪化していき
妻は働く夫より“近くにいてくれる”仙人を
選び、主人公はを追い出されてしまう
駅前のロータリーでホームレスに言われた
「11人目ですよ」
「この街で家を乗っ取られた男の数」
主人公も床下仙人になるのか?
という描写で物語は終わる

家族を顧みない夫、競争社会ををユーモア
をユーモアに描写していた
働き方改革でも通勤ラッシュや残業・・・
サラリーマンの日常は変わらない

作中で妻が言った
「一緒にいたいから家族になったのに
その家族を維持するのに一緒にいられない。
そんなのってどこかおかしいと思わない?」
主人公が全て悪い訳ではないが正論
もう少しお互いが歩みよることが大切
色々と考えさせられた話だった


・てんぷら社員
地方から栄転したきた中年平社員、田所
異例の早さで出世し、謎めいている
彼の正体は会社に復讐を誓った人物だった
息子のハッカー技術で社員になりきる
会社の情報を駆使して復讐を図る
実際にそんな事が出来たら面白い

てんぷら請負会社はいいアイデア
大小係わらず会社に不満を持って
辞めていく人は多いだろうし需要はある
会社に復讐できたらスッキリするだろう!


・戦争管理組合
ある時、マンションに帰ると玄関先で
銃を構えた女子大生に脅される
男性だから女性だからという概念や
差別意識が無くなって欲しい
あと、お姉ちゃんが無事で良かった


・派遣社長
主人公が勤めるデザイン会社に“社長”が
期限付きで派遣されてくる
社長の方針で会社が変わるのが面白い
(会社の方針がコロコロ変わるのは嫌だが)
うちの会社は部長を派遣してほしいw
派遣が社会を乗っ取る時代がくるかも
しれない


・シューシャインギャング
信号待ちをしていると、突然少女に靴を
磨かれる
少女が1人で生きていく為に考えた
ビジネス“靴磨きサービス”だった
仕事にも家族にも見捨てられ主人公と
家族を見放した少女との関係を描く
2人は新たなビジネスを模索する
目標の1000万を達成してほしい


どの話も世にも奇妙な物語テイストで
あり得ない設定だが、社会の問題に
メスを入れていて面白かった
さらっと読めるユーモアあり
現代社会への皮肉や問題提起あり
ありそうで怖くて面白い短編集でした

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こんな人にオススメ
・ハラハラしたい
・頭脳戦を楽しみたい
・サイコパス物が読みたい


あらすじ・内容
並木直俊は決意した「3人の人間を殺す」
完璧な準備を整え、自らには疑惑が
かからないような計画で
標的は、仁美、真理江、幸の美女たち
倫理観?命の尊さ?そんな問題ではない
「破滅」を避ける為には、彼女たちを
殺すしかないのだ!!
しかし、事態は思わぬ方向へ転がり始める
驚愕と緊迫の連続殺人ストーリー





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ネタバレ・感想
並木は、たった一晩で何人もの親しい
友人たちを殺害する
1人目の恋人あかねは正当防衛だった
その殺人をきっかけに次々と人を殺す
物語はほぼ並木の視点で描かれおり
「殺人」にあたる緊張と興奮、そして快感
を丁寧に描写していて緊迫感があった


殺人という極限状態の中で冷静に判断して
行動する並木が怖かった((((゜д゜;))))
普通に考えて一晩で3人を殺す事は難しい
しかも、準備もしていない
ぶっつけ本番で数時間しか猶予は無い

・そもそも彼女たちは家にいるのか?
・1人でいるのか?彼氏は?友達は?
・ドアを開けてくれるのか?

不確定要素が多くて行き当たりばったり
その中で効率良く、証拠を残さずに
頭をフル回転させながら行動していく
並木の視点で「自分ならどうするか?」と
考えてながら読んだのでハラハラした


動機は隠されながら物語は進行するが
分かった時は少し腑に落ちなかった
並木は「覚醒」止めようと行動したが、
自分自身が「覚醒」してしまう事になる
結局、幸も「覚醒」してしまい
被害者支援団体の関係者は殺害され
誰も救われていない


面白かったが、それよりも・・・
こんな石持浅海は読んだ事が無い
ロジカルで息を呑む頭脳ミステリーを
想像していたらシリアルキラー?
これが一番驚きました


本作は幸の今後が気になる終わり方
「覚醒」した幸の続編が読みたい!
できる事なら作品間リンクさせて
座間味くんか碓氷優佳と対決して欲しい

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こんな人にオススメ
・ミステリーが好き
・騙されない自信がある
・どんでん返し物が読みたい


あらすじ・内容

平凡だが幸せな生活をしていた香奈子の
日常は、恋人・貴治が殺されたのを契機に
狂い始める・・・
同じ頃、妹の度重なる異常行動を目撃し
多重人格の疑いを強めていた根本
次々と発生する凄惨な事件が香奈子と
根本を結びつけていく
その出会いが意味するものはー。
どんでん返しミステリー!

 


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ネタバレ・感想

浦賀作品をは「眠りの牢獄」に次いで2作品目
今回は騙されないないぞ!
と意気込んで読みました(笑)




結果はというと今回も騙されました・・・




物語は多重人格の叙述ミステリー
香奈子と根本有希の視点で進行する
普通に読めば根本有希の妹、亜矢子は
多重人格で下記の3つの人格がある

①亜矢子
②由子
③殺人鬼
(殺人を犯した人格が同じ場合)


しかし、終盤に驚く事が起こる
浦賀の家で根本有希が妹を刺すシーン


根本有希の視点では
→妹の亜矢子を刺している

香奈子の視点では
香奈子が有希に刺されている!!

香奈子を刺した瞬間は何でそっち!?
頭がおかしくなって間違えたのか?
と一瞬混乱しました(゜o゜;)
もちろん間違いではありません
なんと・・・・・・・




香奈子も亜矢子の人格の1人でした!




実際の亜矢子の多重人格は
①亜矢子
②由子
③殺人鬼
④香奈子

うん、ちょっと待てよ?
由子と香奈子は会っているので
由子=香奈子はありえません
しかし、これにもトリックがありました

由子は2人いたのです!

①亜矢子の多重人格の1人である由子
②中村由子(本物の由子)

序盤から香奈子と由子が一緒にいるので
香奈子=由子はないとミスリードされます
私は完全に引っかかりました
後から読み返してもおかしな点はなく
うまく香奈子=由子を隠しています


伏線もたくさんありました
・由子が香奈子を亜矢子と間違える
・亜矢子の部屋に「笑いの報酬」があった事
・香奈子が貴治が殺されてた事を知らない

中盤に香奈子と由子が食事をするシーンでは
「あなたが今、目の前にしている彼女。
彼女が貴治を殺したとあなたは疑ってるね。
でも貴治を殺したのは私なのよ」
と答えを言っています(心の声で)
これも大きな伏線でした


物語にに登場する女性は

・亜矢子
・香奈子
・由子
・恵

タイトルである彼女は存在しないの
「彼女」とは香奈子の事でした
しっかり叙述トリックにやられ
完全に浦賀作品ファンになりました
他の作品も是非読みたいです!

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