サラリーマンの読書

読書好きのサラリーマンです オススメの本を紹介しています! 生活に活かせる情報も発信中(^_^)/

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こんな人にオススメ
・心理戦が好き
・一気読みしたい
・どんでん返しが好き


あらすじ・内容
舞台はアパートの一室
別々の道を歩む事が決まった男女が
最後の夜を徹して語り合う
初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計
そしてあの男の後ろ姿・・・
共有した過去の風景に少しずつ違和感
が混じり始める
濃密な心理戦の果てに、朝日と共に
訪れる信実とは!
不思議な胸騒ぎと開放感が満ちる一冊





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ネタバレ・感想
アパートの一室を舞台にした心理戦
高橋千浩と藤本千明の語り手で展開する
序盤では二人の関係性は分からず
おそらく恋人同士と想像しなが読み進めた


注目すべき点はお互いに相手が
殺人事件の犯人と思っている事!
その確信を得る為に心理戦を繰り広げる
犯人はどちらかなのか?事故なのか?
二人の関係は何なのか?
先の展開が気になり一気読み


読み進めと二人の関係は双子だった
(3歳まで一緒に暮らしていたが
経済的な理由で別れて生活していた)
そして、偶然大学で出会い、惹かれ合い
兄妹と分かった後に同棲を開始する


いくら血が繋がっている兄妹とはいえ
ずっと別々に暮らしていた者同士が
同棲するのは危ない感じが・・・
もちろん千明の彼氏は嫉妬します


心理戦の原因になるのは1年前の登山
偶然にも父親が二人の山岳ガイド担当に
(ほとんど合っていないので二人の事
を自分の子供だと分かっていない)

三人で登山するが、別行動していた
休憩中に父親が崖から落ち死亡
千浩と千明はお互いに相手が殺人犯と推測
二人の駆け引きや考察は面白かった


心理戦や繰り広げ、考察を続けていくと
幼い頃の二人の記憶に違和感が生じる
それは母の実家の大時計の記憶

・千浩はしっかり覚えている
・千明は全く覚えていない

大時計はかなり目立っていて
その記憶が無いのは明らかにおかしい
この違和感から千明は隠されていた信実を
発見し驚愕します・・・




千明は千明では無く
なんと、美雪だったΣ( ̄□ ̄)!?




美雪→母の妹の子
千明→母の子

本当の千明は幼い頃に事故で死んでいた
千明を養子に出す事が決まっていたが

不運な事故により出来なくなってしまう
母の妹も経済的に苦しかったので
美雪を千明の身代わりにしていた!!
千浩と千明(美雪)は一緒に暮らして
無かったため千明(美雪)には大時計の
記憶が無かった


と言うことは、千浩と千明(美雪)は
いとこ同士だった


双子だからと、お互いに惹かれながらも
好きになってはいけないと考えていた
禁断の愛では無くなっていた
そして、逆に二人は冷めてしまいす


父をどちらが殺したかのミステリーは
どうでもよく(真相は本作では分からない)
いつの間にか二人の恋愛が焦点になる


ラストシーン千明は相手は恋人の雄二
に電話をかけ、千浩に見切りを付ける
(ナイフを埋めた事からも分かる)


本作も恩田陸ワールド全開で
不思議な世界観を体験されてくれます
ミステリー、恋愛、どんでん返し
一気読み必至で満足な1冊でした!

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こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・どんでん返しが好き
・ミステリーが読みたい


あらすじ・内容
ミステリー作家の冴子は友人・亜美から
恋人のタケルを紹介される
第一印象からタケルに不穏な空気を感じる
冴子は一通のファンレターからタケルに
対して不審を抱き、調査を開始する
そこには数多くの死が存在していた!
その死は着実に冴子と亜美にも近づく
逆転に次ぐ逆転で覆ってゆく真相
一気読み必至のミステリー!

 

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ネタバレ・感想
安定の浦賀作品でハズレ無し
今回も終盤から結末まで怒濤の展開
冴子目線で読んでいくと逆転の連続!


ちょい売れミステリー作家・冴子と
彼女を利用し売れようとする
美人ノンフィクション作家・莉菜の話


冴子はタケルの不穏な空気から独自に
調査を始め、冴子に近づく為に亜美に
接触していると思い込み行動する
次第にタケルからの恐怖を感じて
タケルを監視する生活を送る冴子
しかし、それが裏面に出てしまう
ストーカーと認識され、タケル殺人容疑で
冴子は逮捕されてしまう(証拠までも捏造)
冴子はタケルを追っていたのに
いつの間にか自身が追い詰められてしまう
身動きが出来ない状態に驚愕(°□°;)!



この全てが莉菜が仕組んだ罠だった!
莉菜恐ろし過ぎる((((゜д゜;))))



莉菜の準備周到さと実行力は凄まじい
友人、亜美に成りすまし冴子に近づく
→タケルを利用し、上手く誘導
→タケルを殺害し罪を冴子に擦り付ける
→冴子をノンフィクション作品にする
→注目を浴びて本が飛ぶように売れる


頭が良く、たくさんの人を操っていた
もし、これが自分に起きたと思うと
冴子と同様に混乱し叫き散らすだろう
こんな人とは絶対に関わりたくない


ラストで浦賀作品でお馴染みの銀次朗登場
莉菜に疑惑を持ち調査を始める
銀ちゃん頑張ってくれ~


少しモヤモヤする終わり方でしたが
続編に「十五年後の復讐」があります
メタモルフォーゼ側の短編集で
今回の事件に関わった人の話を描き
違った視点で事件を見る事が出来ます
興味がある方はオススメです

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こんな人にオススメ
・どんでん返しが好き
・ミステリーが読みたい
・心理描写を楽しみたい


あらすじ・内容
大手製薬会社の藤井賢一は不祥事の
責任を取らされ関連会社に飛ばされる
単身赴任で鬱屈とした日々を送る中で
東京で娘と母と暮らしている妻から
不可能なメールが届いた
〈家の中でトラブルがありました〉
数時間後、妻の倫子を殺人容疑で逮捕した
と警察から知らせが入る
殺した相手は本社の常務だった
一体何が起こっているのか?
絶望の果ての真相が胸に迫るミステリー!

 


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ネタバレ・感想
伊岡作品は代償の時にも感じたが
家族の絆や愛を描くのが上手い
心理描写が丁寧で感情移入してしまう
その為、物語に引き込まれ一気読み


本作は単身赴任中に妻が本社の常務を
殺害するという衝撃から幕が開ける

・本当に妻が殺人を犯したのか?
・なぜ本社の常務が殺されたのか?
・動機は何なのか?

ミステリー要素が多くて楽しめた
妻を信じたい夫と何かを隠している妻
妻の倫子は殺してないと推理し読み進めた
主人公の賢一は本社に戻る事を願うが
つらい事ばかりで上手くいかない

・出向先の上司にいびられる
・家族にはなぜか電話も拒否される
・妻は殺害事件を起こす
・不倫妊娠堕胎
・反抗期の娘と認知症の母

最悪の状況を打破する為に行動する賢一
中盤までは何も分からず右往左往するが
倫子の妹・優子の助けを借りながら
少しずつ真相に近づいていく


終盤は二転三転しながら真相解明していく
さらに読み進めると・・・ 

・妻の殺人容疑
→優子の犯行をかばっていた

・不倫妊娠堕胎
→優子が倫子を落とし入れる為に実行
 (倫子の保険証を使い産婦人科へ)
 

姉妹の確執(優子側だけ)が深く絡んでいた
もらわれっ子症候群や身代わりの伏線回収
は見事で良く作り込まれた作品だった 


ラストシーンではどんでん返しもあった
もらわれっ子症候群を気にしていた優子
実際に両親の子供ではないという真相かと
思いきや・・・・



優子は両親と血の繋がった本当の子で
倫子が母と浮気相手の子だった!



この真相は予測できず驚いた!
父親は倫子にやさしく優子に厳しかった
それを優子は勘違いし自分が本当の子供
じゃないと感じ、倫子を僻んでいた
もし、優子がこの事実を知っていたら
展開は変わっていただろう


ただ、深読みすれば倫子は作中で
「私は不倫の末にできた子供、でもその事
は優子には今後も多分言わない」
と発言していたのは疑問を感じた
本当に不倫の末に出来た子供なのか?
不倫で出来た子に倫子と名付けるのか?
優子の事を考えるなら言った方が良いし
やはり優子が不倫の末の子供で
倫子は優子をかばって嘘をついている
と考えると全てがしっくりくる

他に考察するなら
“倫子も優子も本当の子供ではない説”
ならば、さらに驚きのどんでん返し
(倫子が真相を優子に伝えないように
母も倫子に伝えていない)
↑流石に深読みしすぎ(笑)



賢一は頼りなく感じる事はあったが
妻が殺人容疑で逮捕されなら気が動転
するだろうしリアリティがあった
文書が読みやすく話の展開も良かった
賢一、倫子、優子それぞれに感情移入
して作品を楽しむ事ができた


ミステリーかつ家族の絆がテーマの作品
家族を愛する事、何があろうが信じる事
この家族の絆が本当に試されるのは
大きなトラブルや事件が起きた時だろう
(こんな事件が実際に起きたら嫌すぎるが)
家族だから優しさや愛がある
だからこそ、すれ違いが大きければ
怒りや妬みなどが起こってしまう
相手を信じる事は大切だと実感した
家族の“絆”を考えされられる作品でした
複雑に絡む糸と伏線回収にどんでん返し
とても面白く満足名1冊でした!

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