読書好きのサラリーマンです オススメの本を紹介しています! 生活に活かせる情報も発信中(^_^)/

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こんな人にオススメ
・サクサク読みたい
・どんでん返しで騙されたい
・ユーモアなミステリーが好き



あらすじ・内容
専門学校の入学のために田舎から上京
した美菜は、隣人に挨拶することに
お隣さんの雄也はどこか影のある長身の
青年で美菜は好意を抱く
一方、雄也は美菜に一発の銃弾を見られ
動揺してしまう
雄也はそれを使った「仕事」を思いだす
ある弁護士を闇に葬った出来事を
さらに雄也の今度の仕事場は美菜が
通う専門学校だった・・・
純朴女子学生と危険な殺し屋が交差する
衝撃的ラストのユーモアミステリー!



    



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ネタバレ・感想
今回も藤崎翔ワールド全開だった
神様の裏の顔」が面白かったので
手に取り読んだが本作も良かった


殺し屋を題材にしているがコミカルで
サクサク読み進めることができた
主人公は上京した女子学生・美菜と
隣に住んでいて影がある青年・雄也
それぞれの視点で物語は展開する


登場人物の男がみんなが美菜の事を
気に入っていたのが面白かった
かなり魅力的な女性なのだろう
実際、いいキャラで良かった
そんな美菜に殺し屋の雄也も惹かれていく
雄也と美菜のラブコメに期待して
油断して読んでいたら見事に騙された
何と、殺し屋は雄也ではなく・・・









美菜だったΣ(-∀-;)









これにはやられた
殺し屋のコードネームが“ビック”だし
序盤で拳銃の弾丸隠してたし
風俗代支給のくだりもあったし
完全に雄也が殺し屋と思っていた(笑)
雄也が殺しの“仕事”をする描写は
雄也が制作した映画だった!
(これは流石に少しズルいなー)
雄也は徹底的に役に入り込む性格で
普段の生活から殺し屋になりきっていた


タイトル通りお隣さんが殺し屋だった
読者を騙そうとする構成や仕掛けは
心地よくテンポも良いので爽快感あった
多少強引なところもあったが面白かった


笑いの要素も多く登場人物も個性があり
魅力的なので映像化して欲しい
殺人のシーンは殺し屋を映さないで
声を出さずに上手く演出すればいける
可愛いヒロイン×影のある長身のイケメン
脚本次第で化けそうだ(*^^*)


藤崎翔作品なので構えて読んだが
見事に騙されてしまった
元芸人だけあって笑いの要素もあり
面白く満足な1冊でした
終盤の伏線回収は見事だった
他の作品も是非読みたい

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こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・ハラハラしたい
・どんでん返しが好き



あらすじ・内容
殺した後、一晩かけて遺体をバラバラに
する殺人気──通称「真夜中の解体魔」
婚約者を殺された救急医の秋穂は
深い悲しみを抱えながらも職場復帰した
そこに運ばれてきたのは美少年・涼介
無事、命は救うことはできたが
手術室を出た秋穂に刑事が告げる
「彼は『真夜中の解体魔』だ」と──。
涼介に復讐しようとする秋穂に
涼介は誤解だと涙ながらに訴える
無実に見える証拠を見せつけられた
秋穂はためらいながらも真犯人を探す
涼介は真犯人に操られているのか?
それとも周囲を操る冷酷な人形遣いか?
衝撃のクライマックスは驚愕必至!


   



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ネタバレ・感想
二転三転する展開から目が離せず一気読み
テンポも良く読みやすかった
主人公の秋穂は心の奥底では抵抗しつつも
涼介にどんどん惹かれていく
婚約者を殺した犯人かもしれないのに
秋穂は心を許しすぎている感じがした
涼介に関わった関係者たちは口を揃えて
涼介は危険であり騙されるなと言う
明らかに怪しいが秋穂の心は揺れ動く
それほど涼介の魔性ぶらは凄い


序盤から涼介が怪しく疑っていたが
雪絵殺害時にアリバイがあることが判明
涼介意外では刑事の倉敷が怪しいと思い
読み進めたらビンゴだった
知念実希人にしてはひねりが少ない話だと
思っていたらラストで衝撃を受けた!


倉敷が犯人で一件落着した後
涼介はかつてからの夢の実現に向け
アメリカに向かう
空港まで見送りにきていた秋穂は
別れ際に涼介から封筒を受け取る
その封筒に入っていたのは・・・





秋穂の婚約者・一輝の結婚指輪!




真犯人は涼介だった((( ;゚Д゚)))
これには騙された
真夜中の解体魔の犯行は

安里千代(雪絵の母)・・・涼介
村元咲子(夫が警察官)・・涼介
荒巻一輝(秋穂の婚約者)・涼介
安里雪絵(涼介の恋人)・・自殺で解体は倉敷


秋穂は完全に涼介に操られていた
恋人を殺した犯人の命を助け
涼介の手足となって動き無罪(雪絵殺害)
の証拠まで見つけた
涼介はどこまで計算していたのか?
以前助けられた時から秋穂に目を付け
秋穂の苦しんでいる顔を見るために
秋穂の婚約者を殺す計画を立て実行した


涼介は執着した人物が絶望する姿が
この世の何よりも綺麗という歪んだ
価値観を持っていた
紅と一緒に保護施設を運営していて
良いヤツかと思っていたが・・・
その慈善活動の裏には施設に集まる
「絶望した人間」を間近で見るという
目的があったと考えられる



倉敷の執念も凄かった
いくら殺された恋人の仇とはいえ
涼介をハメる為に由絵の体を解体
記者の桐生を病院送りにしたり
涼介のアリバイ証人である黒崎まで
殺害している((゚□゚;))


秋穂の上司の矢家が格好よかった
電話ボックスのシーンが良い
一瞬、犯人なのではと疑ってしまった
矢家さんごめんなさい(笑)


一番身近な人物が信頼できる分からない
緊迫感とテンポのよい展開が面白かった
サスペンスに加えミステリー要素もあり
満足な1冊でした
美男美女が主人公なので実写化したら
絶対話題になるし映えそうだ
涼介は役は道枝駿佑(なにわ男子)
「Silent」で注目の目黒蓮(Snow Man)
若手俳優の荒木飛羽あたりが演じて欲しい

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こんな人にオススメ
・トリックが好き
・ハラハラしたい
・変わったミステリーが読みたい



あらすじ・内容
「読者が犯人」というミステリー界最後の
トリックのアイデアを、2億円で買って
欲しい──
スランプ中の作家のもとに香坂誠一と
名乗る人物から届いた謎の手紙
不信感を拭えない作家に男は、
これは「命と引き換えにしても惜しくない」
ほどのものだと切々に訴える・・・
ラストは驚愕必至!
この本を閉じたとき読者のあたなは
「犯人は自分だ」と思うはず!?



     



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ネタバレ・感想
「読者」が犯人という究極のトリックを
テーマにした作品
冒頭で語り手の主人公はこのトリックを
2億円で買って欲しいと書かれた手紙が
香坂と名乗る人物から届く


作品に直接関わらない読者がどうやって
犯人になるのかが気になった
作品に読者が出てきて殺人を犯すのか?
“読者”という名前の人物が犯人になるのか?


中盤まで読んで主人公の男の名前が
出てこないことに違和感を覚える
作家で新聞に連載小説を書いている
という情報しかない
超能力を研究する古瀬博士のパートも
度々出てくるので超能力がトリックの鍵
になるのだろうかと考えた
究極のトリックの内容は香坂にしか
できない奇抜なものだった
何と、香坂には超能力(特異体質)があり
それは・・・



“自分が書いた文章を人に読まれると
恐怖で心臓がひどくドキドキする体質”
という驚くべきものだった!
作家(深水黎一郎)は新聞の連載小説に
香坂の書いた小説をそのまま載せる
(作家と香坂は事前打合せをしている)
→たくさんの人が新聞を読む
→具合が悪くなり心筋梗塞になる
→香坂死亡する


いやー無理があるだろ( ´゚д゚)
借金がある香坂が作家に依頼して
自身に生命保険を掛けて死んでいる
どう考えてもこれは自殺になるので
読者は「犯人」になり得ない


逃走中の犯人が書いた小説が新聞に
連載される展開は面白くて良かった
現実と連載がほぼ同時進行なのは
緊迫感がありドキドキした
「読者が犯人」に挑戦したのは素晴らしい


また、双子姉妹のESPカードのトリック
(歌詞の母音でカードを選ぶ方法)は
暗記しやすくいい方法だと思った
このトリックは古瀬博士に教えて
もらうまでわからなかった
超心理学の話は興味深かった


個人的には「読者が犯人」トリックに
納得できなかったが作中は面白かった
作中に伏線がちりばめられていて
パズルのピースのようにキレイに
ハマっていく感覚はスッキリした
変わったミステリーが読みたい人に
オススメの1冊でした

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