読書好きのサラリーマンです オススメの本を紹介しています! 生活に活かせる情報も発信中(^_^)/

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こんな人にオススメ
・ハラハラしたい
・ミステリーが好きに
・心理描写を楽しみたい

 

あらすじ・内容
三田由紀恵は病院勤務の看護師
幼い娘の育児と仕事の両立に限界を
覚え退職を決意した
クリスマスイブの今日が勤務最終日
夜勤の間は夫の雅之が面倒を見ている
だが、ラインのメッセージに返信がない
電話をかけても繋がらない
由紀恵は自分に執着していた不気味な
患者を思い出し胸騒ぎを覚える
由紀恵に看てもらうために自らの身体
傷つけてくるほどで、病棟を移るたびに
損傷箇所は増えていった
家族の絶望と狂気、そして再生を描いた
旋律のサスペンス!


 





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ネタバレ・感想
ハラハラする展開で一気読みだった
そして見事に騙された
秋吉理香子はやっぱり面白い


衝撃的な表紙だか内容も同様だった
雅之の監禁シーンと由紀恵の病院のシーン
が交互に展開し“生死”が描かれていた
病院のシーンでは看護師の仕事の大変さ
がリアルに書かれ興味深かった
3Kならぬ8K、人によれば10K(;つД`)

・きつい
・汚い
・危険
・休暇が取れない
・帰れない
・給料安い
・規則が厳しい
・化粧が乗らない
・結婚できない
・子供埋めない

心優しい患者もいればセクハラをする患者
もいる、病院だけに亡くなる人もいる
忙しく働く中で普段厳しい師長の素顔を
知り由紀恵は数年後の復帰を決意する
病院小説としても楽しめた
師長みたいな上司が欲しいと思った


監禁シーンは緊迫感が凄い
監禁された夫は意識を取り戻すが
椅子に縛られ自由に動けない
犯人との会話から犯人が由紀恵の患者
だった柿沼とわかる
二人の攻防は手に汗握る攻防で終始
ハラハラしながら夫の無事を祈った
一人で家に残された舞衣子も気になる
舞衣子の描写が一切無いので嫌な予感が
強まりいっそう緊迫感が増していく
命からがら柿沼を撃退し家に帰る夫
舞衣子も無事で本当に良かった



しかし、これだけでら終わらない
ここからのどんでん返しには驚いた
帰宅した由紀恵が発した言葉が・・・














「どうしてあんたがここにいるのよ」
博信 Σ(*゚Д゚*)!?




家にいたのは雅之ではなく
前夫の博信だった!!
秋吉作品だから何かあるとは思ったが
これは予測できなかった
シチューを作るシーンで雅之にしては
手が込んでると違和感を感じたが
まさかの前夫だった((( ;゚Д゚)))
ストーカーVSストーカーのバトルを
読んでいたのか(笑)
話が通じない博信との会話が怖かった
人間の過度の執着心は恐ろしい


ここからの展開もハラハラした
雅之は博信に監禁されて別の部屋に
いて体は冷えていたが生きていた
隙を見て何とか逃げ出した由紀恵
隣の住人に助けを求める
しかし、出てきたのは・・・






博信  Σ(*゚Д゚*)!?




何と、博信は隣の部屋に住んでいた
このシーンが一番驚いた
前夫が隣の部屋に住んでいる異常さ!
しかも、由紀恵達の部屋はカメラで
監視され生活は全て把握されていた
これだけではなく合鍵まで作られ
由紀恵が不在の時に部屋に侵入し
舞衣子の子守りをしていた
もう怖すぎて言葉が出ない((( ;゚Д゚)))


由紀恵は雅之と協力し博信と対峙する
一進一退の攻防でハラハラした
博信を見殺しにせず救急車を呼ぶ選択
をした由紀恵は凄い
その後、待望の子宝にも恵まれ
新居のマンションに引っ越すシーンで
で物語は幕を閉じる
未来に希望が持てるラストで良かった
ただ博信がマンションのパンフレット
を見ているのが気掛かり

・12階建ての建物
・駅から徒歩15分
・近くにショッピングモール、保育園あり

これだけ分かれば特定される
出所後に同じ事を繰り返しそうで怖い
このゾワゾワを残す感じが秋吉作品
らしくて良かった


由紀恵はストーカーを呼ぶ体質なのか?
同性の同僚からキレイと言われ
ドクターにもファンがいるくらいたから
美人で優く魅力的なんだろう
雅之は大丈夫?もしかして雅之も?
たった一夜の話だったが展開が凄い
ゾワゾワしたい人にオススメの1冊でした

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こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・どんでん返しが好き
・ミステリーを楽しみたい



あらすじ・内容
「あと2日のうちに、この地で4人死ぬ」
人里離れた施設に暮らし、予言者として
恐れられている老女はその日に訪ねた
葉村譲と剣崎比留子らに告げた
直後、彼らと外界を結ぶ唯一の橋が
燃え落ち脱出不可能になってしまう
予言通りに一人が命を落とし
さらに、客の女子高生が予知能力者
と判明し葉村たちは驚愕する
残り48時間、死の予言は成就するのか?
人気シリーズ第2弾!


   


  
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ネタバレ・感想
前作「屍人荘の殺人」はゾンビ×ミステリー
本作も予言×ミステリーという斬新な設定
しかもクローズドサークル物で面白かった
ミサキの予言は当たるのか?
十色の予知能力がどう影響するのか?
先の展開が気になって一気読みだった


ミサキの予言は
「あと2日のうちに男女2人ずつ死ぬ」
という驚きの内容だった!


葉村(男)・・・・主人公
剣崎(女)・・・・特異体質の探偵訳
十色(女)・・・・予知能力がある高校生
茎沢(男)・・・・十色の後輩
王寺(男)・・・・イケメン会社員
臼井(男)・・・・オカルト誌のライター
師々田父(男)・・大学教授
師々田子(男)・・師々田の息子
朱鷲野(女)・・・村の住人
神服(女)・・・・ミサキに仕える住人
ミサキ(女)・・・予言者


ミサキも含めれば11人中4人が死ぬ
ミサキの予言が本物なら怖い((( ;゚Д゚)))
予言通りに臼井(男)が早々に事故死する
予言が本物なら残りの犠牲者は男1女2


・葉村の一酸化炭素中毒事故
・ミサキの毒による殺人未遂(自殺未遂)
これらを十色は予知していた
その為に犯人と疑われ部屋に隔離される
しかし、十色は次の犠牲者になる
犯人は相互監視中に食堂から離れた人物


茎沢(15分)
10:15~10:30

王寺(10分)
10:50~11:00

朱鷲野(5分)
11:25~11:30

師々田親子(15分)
11:40~11:55

神服(10分)
11:50~12:00


・ロッカーを壊し銃を盗む
・十色を銃殺する
・十色の部屋を荒らす

流石に5分でこの行動は厳しいので
茎沢か王寺か神服が犯人になる
(師々田は親子で行動のため不可)
十色の部屋の時計は壊されていた
しかし、文字盤に弾痕は残ってない
なぜ犯人は時計を壊したのか?
それは時計の針に弾が当たったから
時刻が特定される状態だった
つまり短針と長針が重なる時刻
10:54分頃が殺害時刻なので
犯行は王寺にしかできない

(次に針が重なるのは12時丁度だが
部屋を荒らす時間は神服にはない)



予言の被害者が男1女1になった
十色の死亡のショックから茎沢失踪
(この時点では生死不明)
ここで比留子が動く
これから被害者を出さないように
葉村と協力し自身の死亡を偽装する

こまでの犠牲者は
1.臼井(男)・・・事故死亡
2.十色(女)・・・王寺が殺害
3.茎沢(男)・・・行方不明(生死不明)
4.比留子(女)・・死亡偽装

これで被害者は出ないハズだったが
5.朱鷲野(女)・・王寺が殺害
なぜ男の王寺が女の朱鷲野を殺害するのか?
女は既に2人死んでる(実際は比留子生存)
自分が確実に生き残りたいなら“男”
殺さないといけない

この朱鷲野殺害は衝動的なものだった
ミサキの予言を信じる朱鷲野と協力し
交換殺人を計画していた( 。゚Д゚。)

本来の計画では
王寺・・・女を2人殺す
朱鷲野・・男を1人殺す

しかし、比留子の行動により計画が狂う
比留子が死んでしまった(偽装)ので
女が2人死んだため朱鷲野は助かる
予言を信じている朱鷲野は王寺を裏切る
朱鷲野と仲間割れの結果、殺害された


そして終盤にどんでん返しが
ミサキは本物のミサキではなかった!!

ミサキの身代わりになった岡町だった
ミサキ(岡町)が毒を飲んだ理由は
孫の十色真理絵を助けるためではなく
ミサキの予言のストック切れたから
自身の尊厳を守るために予言の犠牲者
になろうとしていた
そして、ミサキの孫に疑いがかかる
ように仕向けていた


ミサキ(岡町)の言葉
「人は未来を知ることなど望んでいない
たとえ嘘でも希望を与えて欲しいのだ」
これがこの物語のテーマだった
班目機関に少しだけ近づけた2人
葉村と剣崎の今後が気になる
続編の「兇人邸の殺人」も楽しみです

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こんな人にオススメ
・自然が好き
・人生に悩んでいる
・自分らしく生きたい



あらすじ・内容
入社1ヶ月で会社を辞めた文哉は
急遽した父が遺した千葉南房総の
海が見える家で暮らして3年目を迎えた
この春に起業した文哉は順調に見えた
しかし、直撃した大型の台風によって
生活は一変してしまう
通信手段さえ途絶えるなか、文哉は地域
の人と共に復旧作業に取り組んでいく
そんな時に学生時代の知人の訪問を受ける
時給自足の生活を目指すなかで
あらためて自分がどうやって食っていく
のかん悩み、模索する文哉に新たな決意
が芽生えていく──。
ベストセラーのシリーズ第3弾!



    



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ネタバレ・感想
海が見える家」、「海が見える家 それから
に続くシリーズ第3弾
本作も前作同様に生きることに関して
考えされられる物語だった
タイトル通り大型の台風での被害に加え
イノシシの被害にもあってしまう


食っていくとはどういう事なのか?
文哉は時給自足で食っていく事
自立して成長を続ける事が大切と考える


対して都倉は食っていくためには
まず、お金が必要である
嫌な
仕事でも給料を得るために自分を捨て
時間が過ぎるのを耐えなければならない
サラリーマンの方が安定していると考える


同じ食っていくでも全然違う
好きな仕事をして食っている人は少ない
大多数の人が都倉の考えに近く
日曜日の夕方くらいから憂鬱になり
月曜日は死んだ目で電車に揺られる
理不尽なことも多く組織の中で
上手く立ち回らないと評価は下がる
時間、ノルマ、数字、人間関係など
様々なストレスが生じる
不器用だったり要領が悪ければ
不要な仕事が増えて苦労する

一方、時給自足の生活の場合は
時間に追われるストレスはないが
全てが自己責任になる
食糧を確保できなければ文字通り
食っていく事はできない
文哉の場合は会社を起こして
軌道に乗ったが自然が相手なので
安定はしない
自分らしく生きているのは文哉の
方だったが、あくまで1人での生活
だからできているに過ぎないと思った
家族がいたり子供がいれば簡単に
できる事ではない
もっと生活が安定しないと結婚すること
も難しい(相手が同じ様な考えなら可能)
結婚したとしても子供を養うのは困難


田舎と都会では環境が違うので
一概に比較はできないが
自分らしく生きる事が大切だと思った

“自分が何をしたいのか?”
“将来どうなりたいのか?”
“その為にはどうすればよいか”

常に考え良くする為には工夫が必要
自分ができる事を増やしスキルアップし
同じ失敗を繰り返さない
仕事の中に小さな事で良いので楽しみを
見つけてストレスやリスクを減らし
仕事を少しでも好きになる努力も大切
それでもダメならON OFFの切り替え
をしっかりして趣味などでおもいっきり
ストレス発散をする


現代社会では世界情勢不安や新型コロナ
様々な物が値上がりし物価高に苦しむ
政治家は何もしてくれない
100年安心と謳っていた年金も怪しい
将来の事は自分でしろと投資をさせる
方向に舵を切っている
給料が上がっても増税によって手取り
は上がらず生活は苦しい
将来の不安ばかりが大きくなり
その結果、少子化は年々加速している
出産一時金や不妊治療の保険適用など
対策は行っているが根本的なところの
解決に向けては何も対策はしていない
選挙の前だけいい事を言い
選挙が終われば国民の事など考えない
普通の会社であれば限られた予算の中で
目標を立て、行動し成果に対して反省する
しかし、政治家は公約に対しての成果や
反省などは成功事例以外は発言しない
実績数字は公表しても真剣に反省しない


将来に対する不安は大きく文哉や都倉
の不安は痛いほど分かり感情移入できた
生き方、考え方、自然の偉大さなど
様々な事を考えさせられる作品だった
読みやすくて一気読みだった
文哉同様に出来ることを増やして
成長して行こうと前向きになるた
“食っていく”という言葉は奥が深かった
食べるという事は正に生きる事で
価値観や生活を考える機会になった


文哉の今後が気になる終わり方だった
幸吉が無事でいてほしい
続編「海が見える家 旅立ち」も読みたい

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