サラリーマンの読書

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こんな人にオススメ
・サクサク読みたい
・緻密に作り込まれた作品が好き
・どんでん返しで騙されたい


あらすじ・内容
神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造
が逝去し、その通夜は悲しみに包まれた
誰もが神様と呼んだ坪井誠造だが
彼にはとんでもない疑惑があった
凶悪な犯罪者だったのではないか・・・
坪井の美しい娘、後輩教師、教え子、
ギャル、近所の主婦にお笑い芸人
二転三転する彼らの推理は!?
どんでん返しの結末に話題騒然!!
第34回横溝正史ミステリ大賞作品

 


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ネタバレ・感想
中学の校長まで務め、生徒からの信頼も
厚い人格者の坪井誠造
弔問客の大半が悲しみにに涙を流した
しかし、坪井誠造の裏の顔に疑いを持つ
人が集まり出す
小さな疑惑が次々と重なり合い
数々の事件への関与が浮かび上がる
状況証拠の多さから誰もが坪井誠造を疑う
ここまで読んでもう黒かと思う程だった


しかし、そこでは終わらない
後半は先の展開が気になり一気読み

寺嶋の迷推理で話が一転していく
その結果、事件の疑惑が晴れていき
坪井誠造はやっぱりいい人だった
あー良かったと思っていたが・・・



物語終盤での、
「よく間違われれるけど、あたし
従妹なんです。ユカリっていいます。」
「・・晴美お姉ちゃん一人っ子ですから」


という衝撃の真相が!!
妹の友美と思っていたが従妹のユカリ
完全にミスリードに騙されました


晴美は二重人格者で晴美の心の中に
いたのが友美だった
(教師を辞めて友美の芸名で活動している)


表向きは「みんなの思い違いで良かった」
しかし、真実は友美が真犯人だった!
登場人物(晴美・友美以外)は真実を知らない
寺島はいいキャラなのでまた出てきて欲しい


作品は緻密に作り込まれていて
伏線もしっかり回収されスッキリしました


笑いの要素も散りばめられていて
「通夜ぶるまい」→「艶ブルマ」
「モンブラン盗聴」→「モンブラン登頂」
には笑ってしまった
推理あり、笑いあり満足の1冊でした
他の作品も読みたくなりました!

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こんな人にオススメ
・細かい心理描写を読みたい
・考えさせられる話が好き
・色々な角度から物事をみたい


あらすじ・内容
大切な人を殺されたものは言う
「犯罪者に復讐してやりたい」と
凶悪な事件が起こると人々は言う
「被害者と同じ目に遭わせてやりたい」と
20XX年凶悪な犯罪が増加する一方、
新しい「復讐法」という法律ができた
目には目を歯には歯を・・・
この法律は果たして被害者を救えるのか?
人が人を裁くことの難しさ、人を赦すこと、
自分を赦すこと、その苦しみとは
人を裁くことの葛藤を描いた衝撃作!

 


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ネタバレ・感想
犯罪者に対して被害者遺族が同じ方法で
復讐する事ができる「復讐法」
5つの短編で読みやすいが話は重い


もし、こんな法律ができたら
もし、大切な人の命が奪われたら
その相手に対して復讐を実行できるのか?
自分だったらと考えながら読んだ


目も背けたい凶悪事件が起きたり
裁判で余りにも軽い判決が出たり
心神喪失者のフリをして罰を逃れたり
犯罪者を法律では裁く事が出来ない場合、
他人の立場からなら復讐法を実行し
同じ目に遭えばいいのにと思う


しかし、実際に被害者の立場になったら
どう思うだろうか?


殺された者は復讐を望んでいるのか?
復讐が復讐を呼ぶんじゃないか?
自ら手を下すことができるのか?
実際に執行人にはなれない気がする


登場する被害者遺族はみんな自分自身を
責めて苦しんでいた
被害者には被害者にしか分からない
それぞれの思いがあり胸が締め付けられた


第五章のジャッジメントは切なかった
子供は親を選べないし、子供が可哀想
母に愛されてないと知ると自殺を図る
自分を責め、罪の償い、赦しを問う

虐待の事件など胸が苦しくなるような
ニュースはよく聞くが反抗できない
幼い子供に対してだけは
「復讐法」はあってもいいかと思う
抑止力になり、虐待は少なくなると思った


もし、この「復讐法」が現実になったら
読む前は当然ありかと思ったが
読み終えたら正しいのか分からなくなった
復讐法を実行しても被害者遺族が満足する
訳ではないし、加害者と同じになってしまう
復讐法を疑似体験できる作品なので
色々と考えさせられた1冊でした

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こんな人にオススメ
・絵本が好き
・一気読みしたい
・深い絆がある話が好き



あらすじ・内容
政治家の妻である陽子が描いた絵本
『あおぞらリボン』がベストセラーになる
新聞記者の晴美とは親友同士で
共に幼い頃に親に捨てられ児童養護施設で
育った過去を持っていた
ある日、陽子の息子が誘拐され
「息子を返して欲しければ、真実を公表しろ」
という脅迫状が届く
「真実」とは一体何か?そして犯人は・・・
一気読み必至のミステリー! 




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ネタバレ・感想
湊かなえにしてはあっさりしていて
登場人物もいい人が多かった
他の作品と比べて毒が少い感じで
話もキレイにまとまっている


息子を誘拐した犯人は状況から考えると
顔見知りの晴美か亜紀しかいない
読み進めると殺人事件の被害者遺族
である晴美だと予想できた


終盤に朝日学園でのシーン
陽子と晴美が涙を流すところは感動した
過去に児童養護施設で育った同じ境遇
同じくだからこそ、共感し嫉妬もし
二人の間には強い絆があった!


ただ、話はそこで終わらない
陽子と晴美に元に政紀と岩崎に
連れられた下田弥生が登場する
そこで下田弥生が言ったことは



「私の娘は陽子さんじゃない。
  晴美さん、あなたよ」



被害者遺族→陽子
加害者遺族→晴美

最後で陽子と晴美の立場が逆転する
それでも陽子は晴美を受け入れて
陽子と晴美は強く抱きしめ合い、別れる

ラストシーンの親子三人で手を繋ぐ描写
門柱に結ばれ、柔らかく輝く青いリボン
どちらも美しく思えた

境遇というものが人生に与える影響、
そして人と人との絆の深さを実感した
巻末の絵本も可愛くて良かった


少し深読みすれば、
陽子は晴美が誘拐犯と知っていた可能性
(息子が誘拐されたのに落ち着き過ぎていた)
どちらにせよ陽子はいい人だった
推理、感動、絵本と満足な1冊でした

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