
こんな人にオススメ
・ハラハラしたい
・ミステリーが好き
・ダークヒロイン物が読みたい
あらすじ・内容
高級ホテル宴会場で17名が毒殺される
事件が発生した
犠牲者の一人、国会議員・日坂浩一は〈1〉
と記され紙片を握りしめていた
防犯カメラの解析で衝撃の事実が解明する
世間を騒がせた連続猟奇殺人に関与し
医療刑務所を脱走し指名手配中である
「有働さゆり」が映っていた
さらに、大型バスの爆発、放火殺人・・・
そこには謎の番号札と有働さゆりの
痕跡が残されていた──
戦慄のダークヒロイン・ミステリー!

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ネタバレ・感想
嗤う淑女シリーズ第3弾!
今回は「カエル男」シリーズの有働さゆり
が登場して美智留とタッグを組む
二人のダークヒロインを中心として
犬養、古手川、御子柴まで登場するし
作品間リンクがあり嬉しかった
美智留とさゆりが組んだらどんな展開に
なるのかと想像しながら読み進めた
どちらも頭が恐ろしく切れ行動力がある
“最凶”の二人から目が話せなかった
美智留は過去の「嗤う淑女」シリーズでは
一人ずつ処理していたが
今回は無差別的な殺人計画が多かった
番号札に何か関連があるかと思いきや
警察をミスリードする為の道具だった
大量殺人の裏には別のターゲットがいて
それは美智留と面識がある者達だった
過去の自分を知る人物を殺していた
その為だけに関係のない人を巻き込んで
事件の真相を隠していた
殺人をゲーム感覚で楽しんでいた
もくじを見ると〈5〉は有働さゆりと
なっており最後は二人の対決に!
さゆりは美智留からターゲットにされる
しかし、さゆりも反撃のチャンスを覗う
互いに牽制する心理戦はハラハラした
さゆりが簡単にやられる訳がないし
かといって美智留が失敗する姿は
全く想像できない
この章は展開が気になり一気読みだった
終盤の電車内の攻防が面白かった
「死ぬことよりも退屈の方が怖い」
あまり本心を見せない美智留が
唯一自身の心を見せた瞬間だった
落ち着いた様子には怖さがあった
絶対絶命の状態でさゆりが取った行動は
自身の親指を噛切り手錠から脱出!!
これは予想できなかった
さゆりもやっぱり怖い((((゜д゜;))))
彼女達には絶対出会いたくない
今回の終わり方は続編に繋がりそう
さゆりは古手川が捕まえて欲しい
美智留は絶対に捕まらないと思うが
毒島あたりと手に汗握る心理戦を
繰り広げたら面白いと思う
万が一捕まったとしても御子柴に依頼し
「嗤う淑女 御子柴編」がありそうだ
やっぱり中山七里は面白い
これからの淑女シリーズが楽しみです

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