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こんな人にオススメ
・不思議な話が好き
・短編集を読みたい
・ブラックユーモアが好き


あらすじ・内容
作詞家、音楽プロデューサーとして活躍
する著者の小説&エッセイ集
彼が日常に「言葉」を紡ぐと「物語」が生まれ
それは人を魅了し笑いやゾクッとする恐怖
やオチがあり、最後には不思議な気分に
させてくれる
「言葉」が持つエンターテインメントの
可能性開くブラックユーモアな1冊!




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ネタバレ・感想
帯の「あなたはきっと騙される」に惹かれて
手に取り読んだ1冊
どこかで聞いた名前かと思ったら関ジャム
に出ている有名な作詞家だった
ショートショートとエッセイになっており
中でも面白かったのは


・「顔色」
・「幽霊社員」
・「世界の中心」
・「待ち合わせ」
・「ある研究成果」


一番最初の「顔色」が良かった
食事に誘った女の子はつれない態度で
男は空気が読めないと見下しながらも
女の子を口説く
しかし、あっさりとフラれてしまう
ありがちな話だがオチが良かった

実はその女は顔色を読める能力があり
男の死期を感じていた((((゚д゚;))))
短いながらも伏線回収やラストのオチ
などショートショートを楽しめた




「幽霊社員」もゾクゾクした
内部告発を起こし会社もキャリアも
ダメになった男が自殺をする為に
ホテルに宿泊する
なぜか男の部屋には女性がいて一緒に
酒を酌み交わし男は愚痴を話し出す
女性は話を聞きながら男に前向きな
声を掛けて自殺をやめさせる
なぜ、やめさせる事ができたのか?

なぜなら、彼女は幽霊だった!

タイトルからもオチは予想できたが
男は自殺せずに良かった
ゾワゾワしながらもほっこりした



「ある研究成果」も好きな話だった
猿が透明な仕切りが分からないように
人間も「愛」や「平和」がわからない
実は地球は高等な宇宙人が実験をしていた
というブラックユーモアたっぷりな話
これは実際にあり得そうで怖い
高等な宇宙人は人間の行動は面白いと
思っているだろうなー



普段考えているが、口に出せない事を
不思議な世界観で描いていた
世にも奇妙な物語みたいな話ばかりで
ゾワゾワしながら楽しめた
少し視点を変えるだけで物語が変化する
常識に固定されない発想が良かった


作曲家としては
・JUJU
・SMAP
・関ジャニ
・少女時代
・布袋寅泰
・superfly

など様々なアーティストに提供
superflyの「愛を込めて花束を」は
キレイな歌詞でいい曲
チャットモンチーのプロデューサー
もしていたので多才な人だと思った
言葉を紡ぐ作詞家ならではの作品でした

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