
こんな人にオススメ
・不思議な話が好き
・ミステリーが読みたい
・考察しながら推理したい
あらすじ・内容
神振市に勃発した連続猫殺し事件
芳雄が憧れている同級生・ミチルの
愛猫も殺されてしまう
町が騒然とする中、謎の転校生の
鈴木太郎が犯人を瞬時に言い当てる
鈴木は自称「神様」で世界のことは全て
お見通しだというのだ
鈴木の予言通りに起こる殺人事件
芳雄は転校生を信じるべきか?
それとも疑うべきか?
神様のシリーズ第1作

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ネタバレ・感想
光一が怪しいので疑って読み進めが
物語は全く違う展開になった
最大の謎はミチルの共犯者は誰なのか?
芳雄の父が共犯者と考えられるので
天誅は父に起こり、悲しくつらい物語
になると思いきや・・・
ラストシーンで芳雄の母が燃えてしまう
一瞬、意味が分からなくなった(-ω- ?)
この事から物語を考察してみる
考えられるパターンは3通り
神様を信じる場合
鈴木→神様
犯人→母
ミチルの共犯者は母なので燃えている
この場合、母は井戸のフタに隠れていた
(小柄なので何とか可能と考える)
ミチルがみんなを誘導した
芳雄の父に連絡させ時間を稼いだ
ミチルと共犯者は定期的にエッチを
していたと鈴木は言ったが互いに
同じ趣味ならおかしくはない
問題点
・小柄な母が井戸から子供を引上げ可能か?
・警察が無能すぎる
神様を信じない場合
鈴木→神様でない
犯人→父
ミチルの共犯者は芳雄の父になる
ミチルが誘導して時間を稼いだ
父は現場に残った指紋や足跡などの
形跡を隠す事ができる
ミチルや母は偶然事故にあった
問題点
・ミチルや母の事故が偶然とは思えない
・鈴木の予言的中の謎
神様を信じる場合2
鈴木→神様
犯人→父
ミチルの共犯者は芳雄の父になる
父の不自然な行動も納得できる
こう考える場合、問題になるのは
やはりなぜ母が燃えたのか?
共犯者に天誅が下るので父に天誅が
下らないと鈴木が神様にならない
ここでの天誅を父の死ではなく
父を苦しめる事と考察する
(鈴木は共犯者を殺すとは言ってない)
父への天誅
・父は母を愛していたので苦しむ
・本当の子供ではない芳雄を一人で育てる
これが父にとって死ぬよりつらい事
だと仮定すれば筋は通る
この解釈が一番スッキリした
ミステリー要素に神様の存在が加わる
斬新な設定で面白かった
子供ならではの無邪気な質問が
伏線になっているのは見事だった
芳雄にとってはどう転んでも犯人は
両親のどちらかなので読後感は悪い
鈴木は本当に神様なのか?
結局、真実は何なのか?
作中ではハッキリ描かれないので
読者に解釈に委ねるラストだった
続編の「さよなら神様」が気になる
タイトルから鈴木が死ぬのか?
芳雄が死んでしまうのか?
読んで謎を解明したい

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