こんな人にオススメ
・ハラハラしたい
・一気読みしたい
・緊迫感がある物語が好き
あらすじ・内容
長野県安雲野で半年前に山で行方不明
になった妻の頭蓋骨が見つかった
三井周平は悲嘆に暮れながらも
遭難場所から遠く離れた場所で
発見されたことに疑問を持つ
用心深かった妻に何が起きたのか?
数週間後、沢で写真を撮っていた
女子大生が行方不明になった
捜索を行う周平たちを嘲笑うように
第三の事件が起こる
山には一体何が潜んでいるのか?
超一級のパニック・ストーリー!!
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ネタバレ・感想
遭難するような場所じゃない山道で
相次いで女性が行方不明になる
唯一生還した少女は何かに怯えて
しゃべる事ができない状態が続く
事故なのか?事件なのか?
序盤から物語に引き込まれてた
得体の知れない不気味な雰囲気があった
凛子が猿の専門家で猿害の調査をしていた
ので凶暴化した猿の仕業と推理したが……
犯人は何とヒグマだった!!
なぜヒグマが本州にいるのか?
なぜ女性ばかり襲うのか?
犯人がヒグマとわかった後の展開も
緊張感と臨場感があって良かった
手に汗握るシーンが多くハラハラした
特に捕獲檻の定期巡回でヒグマに
遭遇したシーンは目が離せなかった
木の上に避難したがヒグマが接近する
ヒグマは木を登りそうな様子で周平や
凛子も被害者に遭うのかと思ったが
形態していたクマ撃退スプレーを使って
何とか助かった((( ;゚Д゚)))ガクブル
人間を襲ったヒグマは銃殺して問題は
解決したかに思えたが双子の牝クマが
いる可能性を残し物語は幕を閉じる
全ては人間が原因の人災だった
ラストで凛子はヒグマ目線で“命”を思い
自然や山を畏怖した
周平は秋吉がヒグマに“命”を吹き込み
彼女の怨念が事件を起こしたと考える
どちらの考えも一理あり自然界の偉大さ
や怖さを認識されられた
ヒグマの習性も丁寧に書かれていた
一度食糧の味を覚えたら貪欲になり
動きも素早く凶暴にもなる
山で遭遇したらと考えると恐ろしい
他にも猿害に悩ませ駆除したい農家
極力駆除はしたくない研究者や行政
それぞれの意見があり溝が深かった
自然の生き物との共存がテーマだった
犯人がヒグマと判明するまではミステリー
その後はリアルな描写のパニックホラー
なぜヒグマがいたのかもしっかり書かれ
ていたのはリアリティーがあり良かった
三毛別羆事件を彷彿とさせ怖かったが
ハラハラしながらも一気読みだった
面白く満足な1冊でした
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