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こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・ゾワゾワしたい
・“家族”を考えたい



あらすじ・内容
東京で初めての出産を間近に控えた遼子
だが突如、夫が海外転勤になってしまう
そのため実家の大阪で里帰り出産を決めた
しかし、帰ってみるとどこかおかしい
仲が良かったはずなのに誰も目を
合わせようとしないし、初孫なのに
両親が歓迎してくれていない気が──
私の家族に何があったのか?



    



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ネタバレ・感想
遼子の実家で何があったのか?
この家族の違和感は何なのか?
気になって一気読みだった


家がギクシャクしていた原因は美和が
中学生の時に妊娠し堕胎したことだった
一番悪いのは間違いなく宏大だった
21歳で中学生の美和に手を出すし
しかも、避妊もしてないし( ・`д・´)
父親の気持ちを考えると辛かった
同じ立場だったら同じような行動を
とるかもしれない
父親が相手の宏大を追い詰めた結果、
宏大はわざわざ新築の家の庭で自殺する
そして、父親は今まで溺愛していた
美和に冷たくあたるようになり家族が
バラバラになってしまう


少しずつ分かる家族の真相や遼子の
逃げ場のない状況は緊迫感があった
出産前の大変な時期なのに遼子は
よく行動したと思う


お腹に宿った子供の時期が数年違う
だけで祝福さるかどうかが分かれる
結婚して妊娠出産は祝福される
一方、若すぎると反対され堕胎する
作品のテーマでもある「命の重さ」
を考えされられた
赤ちゃんには罪は無いので命の重さ
に違いがあるのはおかしい


臨月の遼子の行動にはハラハラしたが
無事に泉が産まれてきて良かった
泉の存在が家族をまとめてくれそうな
感じがして未来に光が持てて良かった
これでハッピーエンドかと思いきや……


ラストシーンは不気味でゾワゾワした
美和は克哉を好きな訳ではないが
姉の居場所を狙っているようだった
美和は遼子を怨んでいたのか?
美和が怖すぎる((( ;゚Д゚)))
この家族これからどうなるんだ?


家族の違和感の謎が気になり一気読み
ラストの不穏な終わり方も良かった
最後まで楽しめる1冊でした

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