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こんな人にオススメ
・騙されたい
・一気読みしたい
・ミステリーが好き



あらすじ・内容
精魂こめて執筆し、受賞間違いなしと
自負した推理小説新人賞応募作が
盗まれた!?
その“原作者”と“盗作者”の緊迫の駆け引き
巧妙極まりない仕掛けやリフレインする
謎が解き明かされたときの衝撃の真相
本格推理の俊鋭による渾身のミステリー



    



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ネタバレ・感想
あー騙された(≧口≦)ノ
山本と白鳥の攻防が面白かった
先の展開が気になり一気読みだった


普通に読めば「幻の女」の原作者は山本で
盗作した永島が白鳥翔として応募する
その作品が第20回月刊推理新人賞を獲る
原作者・山本 VS 盗作者・永島の攻防が
スリリングに描かれていると思いきや








真相は・・・







原作者→白鳥翔
盗作者→山本
盗作者→永島


白鳥翔は「幻の女」原作者で
第20回月刊推理新人賞を受賞
スランプに陥っている

山本は「幻の女」を書き写す(盗作した)
自分で書いた作品を白鳥が盗作したと
本気で思い込んでいる

永島は山本が書き写した「幻の女」
を第21回月刊推理新人賞へ白鳥翔の
ペンネームで応募する
(もちろん作家・白鳥翔を知らない)
城戸を山本と勘違いして殺害する


しかし、これだけでは終わらない
最後に最大のどんでん返しが!
この作品の本当の作者(折原一)が登場
この物語が全て作品の中の話という
驚きのラストだった( 。゚Д゚。)


引っ掛かる点や違和感はあったが
完全に永島=白鳥とミスリードされた
永島の表記が白鳥に変わった時に
別々の人物と気付くべきだった(^_^;)
また、白鳥は盗作しておきながら態度
が悪いと思ったが、真相を知った後に
読み返すと山本の嫌がらせがヒドイ
叙述トリックで物語がひっくり返る
面白さを楽しむことができた
これが30年以上前の作品だから凄い


他にも、序盤に山本の執筆が計画通り
に進まない様子はあるあるで笑った
傑作の作品を書き上げた時は嬉しかった
が既に騙されていたとは・・・
城戸も可哀想と思ったが作中作で良かった
完全に作者に騙されました
折原作品は初読でしたが大満足!
叙述ミステリー好き人にはオススメです
 

完成版も出版されています
完成版で変わっている点は著者の解説

「※以下は解説ですか作品の一部です。」
「かあちゃんが人肌脱ごうか?」

かあちゃん怖いよ((( ;゚Д゚)))
現実と作中が交錯して完成します
解説まで楽しませてくれる作品です!

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