
こんな人にオススメ
・騙されたい
・一気読みしたい
・心理描写を楽しみたい
あらすじ・内容
10年前、洋食屋を営んでいた父親が
通り魔に殺されて以来、母も失踪した
それぞれ別の親戚に引き取られて
不遇をかこつ日々を送っていた小林姉妹
しかし、妹の妃奈が遺体で発見され
運命の輪は再び回りだす
被害者であるはずの妃奈に保険殺人を
行っていたのではないかという疑惑が
かけられていた
妹の潔白を信じる美桜は、その疑いを
晴らすべく行動を開始する

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ネタバレ・感想
騙されたー(≧口≦)ノ
帯にあるように二転三転する展開で
先が気になって一気読みだった
出てくる登場人物は狂った人ばかり
みんな怪しくて犯人が分からなかった
情報提供者に呼び出され貝東駅前の
カラオケボックスでのシーン
金田は妃奈への恩から証言してくれた
それを聞いた美桜の行動が異常だった
妹の疑惑が晴れて安堵するかと思いきや
トイレに駆け込み、不敵な笑みを浮かべ
妹の不幸を悦んでいた( 。゚Д゚。)
美桜怖すぎだろ
美桜視点で物語が進んでいたし
応援しながら読んでいたので驚愕!
美桜のロッカーに鶏の死骸が入れられた
事件で犯人は鹿沼なのか?
佐神は出所したはがりなので佐神=鹿沼
はありえないので共犯か?
あるいは美桜が二重人格なのか?
と推理しながら読み進めた
読めば読む程、誰もが怪しい( ¬ ω ¬ )
佐神の影が色濃くなってくると
協力者と言える渚か桐宮のどちらか
が犯人に見えてくる
渚の正体は渚に成りすました別人で
真凛に歪な愛情を持った男だった
→真凛から恐れられたい
→真凛は美桜の事を恐れる
→妃奈の潔白を証明する為に協力する
→それでも真凛は美桜を恐れる
→面白くないので美桜を殺そうとする
渚の考えも狂っている(;゚Д゚)
渚は犯人ではなかった
桐宮の正体は「グリル那見」に度々
現れていた”少年だった
あれ?でも名前が違う(・_・?)
“蓮”は想像のつけた架空の名前だった
そして、美桜の回想と思っていたのは
妃奈の回想だった!
これには完全に騙された
桐宮は鶏小屋で鶏を捌く美桜を
心配して、救いたいと思っていた
美桜に鶏を捌かせる父親は異常だし
見てみぬふりをする母親もおかしい
美桜の前歯がなくて歯並びが悪いのは
父親から殴られたのが原因だった
桐生も犯人ではない
完全に昨日からミスリードされた
そして、守衛の元へ逃げる美桜
桐宮も美桜を追ってくる
桐宮と守衛が争う気配がした後に
部屋に隠れる美桜の元に現れたのは
日本刀を手にした守衛だった
何と、守衛は佐神翔の“父”である
佐神逸夫だった!!
これは気付かなかった( 。゚Д゚。)
守衛はノーマークだった
不幸な境遇にいた美桜と妃奈
「虐げる側」「虐げられる側」と表現され
美桜たちは「虐げるられる」だった
美桜は佐神逸夫を殺害し「虐げる側」
になり物語は幕を閉じる
桐宮は助かったのか?
美桜はこれからどうなるのか?
歯の矯正を決意する美桜だったが
これは光なのか?闇なのか?
今後どうなるのかが気になるなー
振り切った感じがしたので
「虐げる側」を突っ走りそうだ
疑問が残る点
・ヒロ君はなぜ美桜のロッカーが
わかったのか?
→子供が鶏を誰にも見つからずに
ロッカーに入れるのは難しい
・銅森はどうやって会社を立て直し
たのか?妃奈は関わっているのか?
→妃奈に感謝しているので何かしら
関わっているだろう
金を持ち逃げしたヤツに保険を掛け
殺害したのか(流石に深読みしすぎか)
何かしら金策に関わっているだろう
・妃奈は本当に佐神翔を殺したのか?
→一人で殺害することは難しい
銅森が関わっているのか?
・表紙は美桜か?妃奈か?
→タイトルがレモンと殺人鬼なので
「虐げる側」になりレモン嫌いを
克服した美桜(歯の矯正済)だろう
妃奈は実際には殺したか書かれてない
佐神逸夫の証言が本当か分からない
登場人物は最初と最後で印象が違った
みんなどこかが狂っていた
桐宮の話を最後まで聞いていれは
美桜は一線を越えなかったかもしれない
一人称「私」の回想が美桜ではなく妃奈
佐神翔視点のシーンが父・逸夫だったり
完全に騙されどんでん返しを楽しめた
人間の狂気や怖さにゾワゾワしたし
一気読み必至の1冊でした!

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