こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・ミステリーが好き
・家族小説が読みたい
あらすじ・内容
失業中の男が法外な報酬を提示され
初対面の女性と少女と1ヶ月間、家族を
演じるという奇妙な仕事を引き受ける
別荘で滞在を始めると不思議な現象が
次々と起こる
そんな中、3人は次第に愛を深めていく
だか、この仕事の裏には壮大な警戒が
隠されていた
「書店員が選んだもう一度読みたい文庫」
家族小説部門 第1位に輝いたミステリー!
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ネタバレ・感想
嘘の家族を短期間演じれは高額報酬
相手の妻役は美人で娘役もかわいい
この設定が良く物語に引き込まれた
主人公の和人が羨ましく思えた
謎が多く先の展開が気になった
【謎】
・なぜ末房家を演じるのか?
・なぜ末房家の情報がないのか?
・依頼者は何者か?目的は?
・玲衣奈が抱えるぬいぐるみは何か?
・別荘でなぜテレパシーが使えるのか?
別荘内には監視カメラと盗聴器が
仕掛けられていて丸裸状態だった
末房家の情報が無いので手探りで
互いに家族を演じる
自分が和人ならどう行動したかと
考えながら読むのが面白かった
中盤あたりからSF要素が加わり
西澤作品らしくなってくる
擬似家族が次第に本物の家族のように
絆が深まっていく様は微笑ましかった
終盤に依頼した組織がわかる
組織は大富豪のサーザーランド翁の
妄想を実行する為に超能力の研究に
目をつけていた
テレパシーによって繋がるのは
生きている人間だけじゃなくて
死亡しているはずの者の思念とも
繋がることもわかり、この能力を
使えは“神”になれると考えれた
そして、アメリカ合衆国を巻き込む
秘密のプロジェクトになった
このプロジェクトは中止になるが
サーザーランド翁の甥っ子が一族の
実権を握り再開されることとなった
テレパシーの能力があるレイナは
プロジェクトへの参加条件は
日本の別荘で夏休みの思い出を作る事
それに巻き込まれたのが和人達だった
監視カメラや盗聴器はレイナの警護
する為だった
ラストシーンで和人は予知夢を見る
ハンドルを握っているのは20歳くらい
のレイナだった
か目覚めた和人はなぜかテレパシー
が使えて理香と交信ができた
そこで、レイナと和人と理香で
将来、一緒に暮らし“本物の家族”
になる事を決意する
予知夢が現実になって欲しい
設定が良くて家族の大切さを認識
する事ができる物語でした
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