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こんな人にオススメ
・ハラハラしたい
・どんでん返しを楽しみたい
・クローズドサークル物が読みたい



あらすじ・内容
「無人島に3つ持っていくとしたら?」
初夏の夜、この定番の他愛のない話題
で盛り上がっていたバーの常連たちは
マスターの一言でさらに沸く
「俺、無人島、持ってるよ」
かくして8人の常連客たちは3つの
アイテムのみを手に楽園をめざすことに
だが、一夜明けると、マスターとヨット
は消え、変わりにビデオメッセージが
残されていた
「これからみんなにバトルロワイヤルを
やってもらいます」
初めは絶望感に駆られながらも協力し
合っていた8人だが、「10億の賞金」を
めぐって互いに疑心暗鬼となり
ついに最初の犠牲者がでる──。


   


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ネタバレ・感想
「無人島に3つ持っていくとしたら?」
よくある話だが自分なら何を持っていく
だろうかと真剣に考えた
物語と同様に初夏で2~3日の期間なら

・ナイフ
・釣り竿
・飲料水

無人島なので釣りをして楽しみたい
ナイフは何かと使うし必須
川上とほぼ同じだった
かなり現実的な選択になった


楽園を楽しむ予定だったがマスターと
ヨットが消え、物語は一気に展開する
10億の賞金を巡り互いに牽制し合う
先の展開が気になり一気読みだった


【登場人物】
修一・・莉々子の婚約者
    莉々子/エアマットレス/肉

莉々子・無職の社長令嬢
    修一/日焼け止め/メイクパレット

由宇・・アラサーのYouTuber
    ビデオカメラ/ソーラー充電器/
    サバイバルナイフ

川上・・39歳、元ラガーマン
    釣竿/万能ナイフ/鬼ごろし

五木・・40代、小太り公務員
    モデルガン/模造刀/いいちこ

吉田・・35歳、塾講師
    シュノーケリングマスク/
    フィン/肉

末広・・キャンプ好きな大学生
    サバイバルナイフ/ポケットバイク
    ブラケットニッカ

天野・・40代の医師
    双眼鏡/肉/山崎25年



直感的で持っていきたい3アイテム
は下記だった

・クーラボックス
・ビール
・肉

やっぱ肉は食べたいよなー
クーラボックスがあればキンキンに
冷えたビールが飲める
この3つを持っていっていたら
一番に殺されていただろう((( ;゚Д゚)))
すぐ、役に立たなくなるし協力者は
いないし、すぐにボッチになっただろう
皆、バトルロワイヤルなんて想定して
ないので趣味の要素が強い
持ち物でみればナイフを持っている
由宙、川上、末広が有利になる
キャンプ好きでサバイバル経験のある
末広が生き残ると予想した


もし、自分が同じ立場だったら・・・
最初はみんなで協力するけど
同じように疑心暗鬼になるだろう
裏切り者が1人でも現れれば
一気に均衡が破れて殺し合いになる
想像するだけで恐ろしい((( ;゚Д゚)))


登場人物それぞれの視点で描かれて
いるので読みやすかった
命が掛かっているから人間のイヤな部分
がどんどん出てくるし、判断力も低下する
五木の豹変ぶりが恐ろしかった
由宇や修一のゲスさにも驚いた
極限の心理状態では行動が読めない
終盤にはサイコパス化した五木と由宙
暴走する五木に対して共闘体制となり‌
五木vs修一・莉々子・由宙・末広
という構図ができあがる
ここまではある程度予測できた


驚きの展開はここから始まる
五木は由宙に追い詰められるが
まさかのスコールに助けられる
由宇と末広が続けてやられてしまう
残る修一と莉々子も万事休すかと
思われたが、莉々子が罠により
五木を仕留める
結局、ザコキャラと思われていた
修一と莉々子が生き残った


しばらくすると、自動操縦の船が
島にやってきて安堵する二人
マスターは約束を守ってくれた
大量の札束も船に搭載されていた
しかし、二人が船に乗ると
タイマーが止まり船は動かない
船には体重制限がされてあたった!
マスターの“最大2人は助かる”の
意味が明らかになる


二人で助かるには札束を諦める必要
があり、莉々子は二人で帰る気なので
札束を捨てていたが、修一は金に目が
くらみ莉々子を見捨てる行動に出る
修一本当にクズすぎる(=д= )
いくらワガママな莉々子だったが
自分を必死に助けてくれたのに
その仕打ちはないぜー


気絶したかと思われた莉々子は
意識を取り戻し“女の武器”である
ピンヒールで修一を殺して
物語は幕を閉じる
面白かったが、いつもの秋吉作品を
読んでいるだけに物足りない(笑)
莉々子とマスターが繋がっていて
修一との愛を確かめる為に仕組んだ
とかマスターも実はサバイバルバトル
で高額な賞金を手にしていたとか
もう一捻りあったらより良かった


映像化したらウケそう
無人島の映像美はかなり映える
ドラマ化して1話ごとに登場人物の
視点を変えて一人一人作り込み
推理要素も混ぜればヒットしそう
スピード感がありハラハラした
いつもの秋吉作品とは違ったが
大満足な1冊でした

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