こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・心理描写を楽しみたい
・ホテルや客の謎を解きたい



あらすじ・内容
木崎淳平は仕事を辞めハワイ島を訪れた
友人から勧められた日本人が経営する
ホテルは｢リピーターを受け入れない｣
ことが特徴だという
淳平が表情豊かな島を満喫しようと
した矢先、同宿者がホテルのプール
で溺れ死ぬ事件が起こる
直後にはバイク事故でもう一人が・・
このホテルには｢なにか｣がある
い最後のページまで気が抜けない
不穏な空気に充ちた傑作ミステリー！


   


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ネタバレ・感想
先の展開が気になり一気読みだった
｢リピーターお断り｣のホテルで起こる
事件という設定が良かった
しかも、帯にあるようにホテルの客は
みんな嘘をついている
誰がどんな嘘をついているのか推理
しながら読むのが面白かった


まず、主人公の木崎純平は教師を
辞めたのには、なにか事情がありそう
空港で若くて可愛い桑島がスーツケース
と格闘しているのち手伝わない
以前の僕なら助けたとあるので
女関係で問題を起こしたかのか？
職場で気まずいことでも起こったのか？
と推理できた
淳平がなぜ教師を辞めた理由は後に
語られるが、内容に驚いた( ｡ﾟДﾟ｡)
教え子(10歳)に恋をしてしまった
相手である早希も淳平のことが好きで
両思いだったが時期が早すぎた
たくさんの写真を撮って、念のため
にと遠くのカメラ屋に現像を出すも
なんと、その店に早希の叔父が働いて
いてバレてしまう
早希に手を出していなくとも、そんな
写真があれば周囲の反応は冷ややか
流石に働き続けることはできない
かといってロリ趣味があるわけでは
なく、15歳年上の和美と体を重ねる
夫の留守中に何やってんだ((ﾟ□ﾟ;))
その後、和美に惹かれていく淳平
ホテルや和美の謎に迫っていく
このあたりの展開や描き方が上手い
近藤作品にある細かい心理描写や
独特の不穏な空気が最高に良かった


淳平には精神的に幼い印象を受けた
・教師でありながら教え子を想う
・夫がいる和美に手を出す
・和美への嫉妬から人間関係をかき回す　
自身の感情や行動をコントロールが
できておらず自己中な人間に思えた
友達にはなりなくないなー(笑)
ホテルでの生活に居心地が良く感じる
のは和美の存在だけでなく、自分自身
の将来の事など一旦を考えないで　
保留にできる場所だったから
人間誰しも人生や将来を悩むし
ゆっくりと考える時間を持つのは
必要で大切な事だと思った
実際に淳平は自分が歩む道を
見つけたし未来に希望が持てた


ホテルの客や和美の謎も次第に
明らかになっていく
杉下とハワイで合流してからの
展開は近藤作品の｢薔薇を拒む｣
のようにゾワゾワした((( ；ﾟДﾟ)))
事件はなりすましが関係していた
洋介→和美の弟(殺人犯)
蒲生→和美の夫(本物の洋介)
蒲生(洋介)は和美の弟に殺された
遊び人とはいえ、夫を殺す決断を
する和美は怖かったし闇を感じた


桑島が和美と洋介は夫婦の匂いがしない
と言ったり、蒲生は独身じゃないと
思う勘の鋭さには驚いた
桑島は面倒くさい性格だがいい子だった
もう少し素直になって頑固なところが
なければかなりモテそうだ
桑島の結婚観には共感した
いい人を見つけて幸せになって欲しい


謎が残るのはなぜ洋介(弟)は
淳平と和美の関係に気づいたのか？
弟なら淳平に対してそれほど
嫌悪感を抱かないと思うが・・
何か和美の行動で気付いて
忠実に夫のフリを演じたのか？


ミステリーでありながら恋愛要素も
あって満足な作品でした
ハワイに行ったことはないが
カフェでパンケーキを食べたり
火山に行ったり地元スーパーで
ゆっくりと買い物を楽しんだり
観光を満喫する様子を読んで
ハワイに行きたくなった(о´∀`о)
ハワイの気候の描写も良かった
3ヶ月ゆっくり旅行したいなー
ピーベリーコーヒーは試したい


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