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こんな人にオススメ
・サクサク読みたい
・日常の謎に挑みたい
・変わった設定の話を楽しみたい



あらすじ・内容
コンサルティング会社を営む男・富澤充
彼には650万円の料金で殺しを請け合う
「殺し屋」という裏の顔があった
ビジネスライクに「殺し」を請け合い
危なげなく仕事をこなす富澤だが
標的の奇妙な行動がなぜか気になり
仕事の度にその謎を推理してしまう─。
殺し屋が解く日常の謎シリーズ開幕!


    


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ネタバレ・感想
殺し屋が探偵役になりターゲットの謎
を解明していく設定が面白かった
石持作品らしく頭をフル回転させて
些細な違和感を見つけて真相を見抜く
石持作品の良さが出ていた


【依頼の決まり】
・身分証と殺したい相手の写真持参
・殺したい人の情報を知らせる
(分からない場合はオプションあり)
・ご依頼を受けて3日以内に引き受ける
 かどうかを知らせる
・引き受けた場合、原則2週間以内に実行
・依頼料は650万円


読みやすくテンポも良かった
短編集になっているの空いた時間に
サクサク読むには最適だった
殺し屋視点から描かれるのが斬新だった
「黒い水筒の女」と「紙おむつを買う男」は
いくら推理しても理由がわからなかった
「同伴者」、「優柔不断な依頼者」が
面白く、ターゲットの謎だけではなく
依頼者側の謎を解くのは楽しかった
伊勢殿の視点もあったりと良かった
また、連絡役の塚原や恋人の雪奈が
いいアクセントになっていた


最後の「狙われた殺し屋」では富澤自身
がターゲットになっていた((゚□゚;))
これには驚いたし依頼主が誰なのか
推理するのが楽しかった
恋人の雪奈が依頼主で、動機は
殺し屋を辞めて欲しいからと
推理したが全然違っていた(笑)
依頼人は雪奈のストーカーで
雪奈の恋人である富澤を消そうと
殺し屋に依頼していた


主人公の富澤は一見常識があって
倫理観がしっかりしるように見えるが
全ては自身に疑いが掛からないように
徹底して行動していた
このプロフェッショナルぶりが怖かった
日常と非日常を行き来する殺し屋が
日常の謎を解明していく意外性と
些細な糸口や違和感から謎を解いた
時の爽快感を楽しむことができた 
あと、恋人・雪奈が富澤を普通に
受け入れていることは怖かった
塚原と伊勢殿も冷静で恐ろしい(笑)
このメンバー4人の今後が気になるなー
と思いきや、続篇もバッチリあり
次作は新たな殺し屋が出現するもよう
これは、ビーフジャーキーと
ビール片手に是非、読みたい!



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