こんな人にオススメ
・ハラハラしたい
・熱い登場人物が好き
・サスペンスを楽しみたい
あらすじ・内容
枯山水を望む老舗呉服屋の別邸で、
若い女性の首吊り死体が見つかった
京都府警五条署の片岡真子は、遺体の
首筋に不可解な扼殺痕があると知り
捜査を始める
遺留品と女性の過去から容疑者が
絞られていく中、真子はある
“時限”に挑まねばならなかった
女性刑事の情熱に絆される
カウントダウン・サスペンス!
------------------
ネタバレ・感想
鏑木作品は「白砂」に続いて2作品目
本作も刑事物で面白かった
先の展開が気になり一気読みだった
自殺か他殺がわからない状況で捜査が
進み怪しい人物が絞らていく
犯人に意外性はなかったが、主人公の
真子が諦めない姿勢が良かった
上司のキャリア組の高藤は最初は
嫌な感じがしたが、本当はいい人だった
真子と高藤のコンビが良かった(o^-^o)
容疑者の向井のクズさにはイライラした
ふてぶてしさもあって強敵だった
庭を掘り返すシーンはハラハラした
久美子の遺体が出てこなかったので
まんまと向井にミスリードされていた
この心理戦は緊迫感があった
山本はいくら妹の為とはいえ千紘
にしたことは許せなかった
山本の執念はある意味怖かった
被害者のやるせなさや無念が痛かった
プロローグは千紘の殺害ではなく
向井が久美子を殺したシーンになる
山本が千紘を殺したように書けば
ミステリー感やどんでん返しになるし
もっと良くなると思った
そんなミスリードが欲しかった
作品のテーマは“命”で、久美子が生きて
いてくれたから時効前に向井を逮捕
する事ができた
向井の逮捕状を取るという高藤の判断
がカッコよくて終盤は安心感があった
庭を掘り起こす→不発→ラストで逆転
この流れはスッキリして爽快感があった
作中、終盤での高藤のセリフ
「捜査もチームでやる。そして
私のチームに入ったら、それぞれの
立場で一緒に闘ってるんだ。
戦いには勝ちもあれば負けも付きもの。
負けてもチームなんだ。」
高藤さん、序盤に嫌なヤツと思って
すいません(´-ω-)人
こんな上司のいる職場で働きたい
京都弁を話す主人公のキャラが良かった
続編の片岡真子シリーズ第二弾「炎罪」
があるので読んでみようと思います
高藤とのコンビはまたあるのか?
「お嬢」の成長や活躍が楽しみだー
にほんブログ村
コメント