b76f813419118ffe3a6e201a15cb9d56



こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・泣ける本を探している
・熱い物語で感動したい



あらすじ・内容
アナリストとして活躍する修一は
高校時代の親友・有賀と再開する
二人の中を切り裂き、恋人を永遠に
奪った“あの事件”からすでに二十年
以上の歳月が流れていた・・・
現役新聞記者ならではの経済問題への
鋭い切り込みと、骨太なストーリー
で話題を呼んだ傑作!

    



-------------------






ネタバレ・感想
アナリストで主人公の修一と
新聞記者・有賀の青春の物語
純子と有賀に何があったのか?
先の展開が気になり一気読みだった
有賀はいいやつなのか?それとも…


修一がアナリストなので経済の話
が出るがとても興味深かった
中でも国債問題が印象的だった
一般家庭に置き換えた場合

年収:500万円
借金:1億円
・毎年400万円の借り入れ
・毎年900万円を使い続ける

国債の利払いには1秒につき
“27万円”かかると言われている
国の借金がGDPの2倍以上だし
日本大丈夫か?((( ;゚Д゚)))

少子化は改善されないし
経済格差は広がるし
物価はどんどん上がるし
給料は税金が上がり手取額は減る
もうきつすぎる(=д= )


有賀と純子の間に何があったのか?
先の展開が気になり一気読みだった
修一は高校生の時に突如恋人を失い
その原因が親友の有賀だったという
つらい過去を抱えていた
自分が修一なら立ち直れないし
有賀とは一生会わないだろう


自殺の真相が次第に明らかになると
物語は一変し涙なしでは読めなかった
まず、自殺の原因は有賀ではなかった
純子は島から帰った日に暴漢され
有賀の家に相談しに行っていた
それを偶然サチに見られていた
有賀はその秘密を守る為に自身が悪者
になり、親友に真相を話さなかった
有賀自身もとてもつらかっただろう


有賀は新聞記者として、修一の分析
を後押しする記事を書いた
しかし、その時には病魔に苦しんでいた
病院のシーンで有賀が命を振り絞り

「お前は、間違ってない。大丈夫だよ」

この最後の言葉はアナリストとして
としての修一だけではなく
純子の事件の真相を知らずに有賀
に対してとった行動に対してにも
言っていた


最後まで有賀いいヤツすぎる( 。゚Д゚。)
有賀の娘・美加が渡した写真は
修一と有賀の青春の1枚だった
本当に輝いていたと思う
写真が修一の手元に行って良かった


有賀が純子への想いを語ならければ…
純子を家まで送っていれば…
純子が修一に相談していれば…
修一も有賀も優しいだけに
みんな誰かを大事に思ってすれ違い
が生じてしまった
事件が起こらなければ修一と純子
は京都に、有賀は早稲田に進学して
全く別の未来があっただろう
切ない話だったが、親友と和解し
前を向いて生きる修一でよかった
男同士熱い友情に感動した1冊でした
アイレイウイスキーが飲みたくなった

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村