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こんな人にオススメ
・京都が好き
・ハラハラしたい
・ミステリーを楽しみたい



あらすじ・内容
高知で農家を手伝う北嶋英二の双子
の兄が自殺した
「農地を祇園京福堂の清水京子に譲る」と
書かれた遺書を持ち英二は京子を訪ねる
が、彼を兄と間違い“失踪した恋人”との
再会を喜ぶ姿に真実を伝えられない
ところが翌日、京子と職人の密会が発覚
京子は兄を愛していたのかそれとも──
ここは腹黒の街。美しき京女の正体を
“よそさん”は暴けるのか!?


   

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ネタバレ・感想
双子の兄の遺言の謎に迫るミステリー
兄に成りすまして真実を調べていく
設定は斬新で面白かった
殺人トリックを暴くミステリーではなく
会話の意味が重要な鍵になっている


・兄と京子の間に何があったのか?
・なぜ兄は自殺者したのか?
・京子の本心は?
先の展開が気になり一気読みだった


英二は雅美にすぐ英一じゃないと
バレてるし、京子にも絶対バレてる
と思いながら読み進めた
(英二はバレてないと思っていた)
自殺の真相を探りに行ったはずなの
に次第に京子に惹かれる英二
京子はかなりの美人みたいだし
仕草にも品があり魅力的だった
京都弁もいいし仕草も可愛いし


しかし、縁切り神社の絵馬から
物語がいっそう加速していく

憎い!憎い!憎い!
北嶋英一さんが消えて
二度と戻ってきませんように
清水京子

怖すぎだろ((( ;゚Д゚)))
自分のことを好きだと思っている
京子が書いている・・・
──は?
──何なんだ、これ。
英二は疑心暗鬼になっていく
しかも、その後しばらくして
京子に背後から声をかけられるし
このシーンは怖くて良かった
自分だったら驚いた声を出している(笑)


物語にははっきりとは書かれてないが

・兄と京子には何かあったのか?
京子は自由に生きる兄に惹かれていた
兄も京子に惹かれていて交際していた
病気で先が長くないと知り、京子の
ために土地を残したかった

・なぜ自殺したのか?
自由に生きた兄は死によって自由に
なれると考えていた
京子に対して自身の存在を残すため
に土地を残したかった
(逆に京子を縛るようにも感じたが
英一なりの愛情表現だった)

・京子の本心は?
一時期は英一のことを愛していた
しかし、絵馬からして現在は憎んでいる
京子からしたら双子の兄弟の行動に
振り回されていた
その一方で、老舗の重圧に囚われて
結局は自分で判断できず、英一のせい
にしていたようにも感じた
木村と京福堂を守っていく気持ちが
の方が強かったのか?
もう、京都人い嫌やわー(`・д・´)
京子は最初から全てを知っていた
みたいだし、京子のしたたかさと
恐ろしさにゾクリとした
会話での複線は上手く書けていたし
裏の意味を考えるのは楽しかった


葵祭の斎王代に2~3000万掛かる
ことには驚いた( 。゚Д゚。)
そりゃー庶民がなれっこない
京子や雅美の決意は強くて良かったし
英二のダメさはリアリティがあった
京子の方が一枚いや、三枚くらい
上手だった
京都の人が話す言葉をそのまま
受け取っていいのか?
イヤミやトゲはあるのか?
本心なのか?優しさなのか?
言葉の深さや難しさを実感した
“余白”は難しく理解できなかったが
いけずで面白いミステリーでした!

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