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こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・ハラハラしたい
・ミステリーが好き



あらすじ・内容
尾木遼平、46歳、元刑事
ある事件をきっかけで職も妻も失った
彼は、売りに出している家で、3人の
居候と奇妙な同居生活を送っている
そんな彼のところへ家出中の少女・早希
が新たな居候として転がり込んできた
彼女は、みんなを和ませる陽気さと
厄介な殺人事件を併せて持ち込んだ…
優しくも悲しき負け犬たちが起こす
ひとつの奇蹟の物語!
第25回横溝正史ミステリ大賞、
テレビ東京賞を受賞したデビュー作!


     


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ネタバレ・感想
冴えないアル中の元刑事の奮闘と再生を
描いたハードボイルドなミステリーだった
伊岡作品はハズレがないので期待しながら
読み進めたが「代償」や「悪寒」のように
面白く一気読みだった
これがデビュー作とは凄い( 。゚Д゚。)


まず、奇妙な同居人たちがいいd(`・∀・)b
みんな謎めいていて物語に引き込まれた
じゅんぺい、石渡、恭子、早希
4人も自宅に住ませる尾木いい人すぎる
人情味あり行動力ありで魅力的だった


ヤクザから無理な犯人探しを依頼され
しかも期間内に真犯人を見つけないと
殺されてしまう((( ;゚Д゚)))
妨害してくる謎の人物もいるし
二宮の部屋を出た直後はハラハラした
タイミングがずれていたら終わっていた
そして、ヤクザの檜山会長との駆け引き
はさらに息が詰まり目が離せなかった


犯人は進藤なのか?警察関係者か?
意外な人物が犯人だった
その人物は・・






























恭子だった( 。゚Д゚。)

確かに読み返せば
・大事な本を破られてるし
・早希の家を知ることも可能
・お見舞いにあった傷んだ花
・殺人事件後の暗い様子

どれも自然に書かれているが
小さな違和感も感じるし
伏線として上手く描かれていた


作中に出てくる石渡作の絵本の内容
は悲しいが美しくて印象的だった
仲が良さそうな新婚夫婦→大きな虹
いつも泣いている老婆→にんじんサイズ
恵まれて幸せそうな少女→巨大な虹
人は見かけによらないし、外から見たら
幸せに見える人でも内心はわからない
尾木や恭子もいつか虹を渡って家族と
幸せになってほしい


作中で尾木が感じていた“ちぐはぐさ”
居候との謎の共同生活をしている
→3日泊めた少女・早希が美人局
→早希の仕事仲間(男)から襲われる
→その男が何者かに橋から突き落とされる
→早希が殺人容疑で逮捕される
→早希の逮捕に疑問を持ち調査する
→ヤクザに犯人を見つけるよう依頼され
→失敗すれば埋められる((( ;゚Д゚)))
→体はボロボロの状態
→タイムリミットまで奔走する

ちぐはぐすぎるしトラブル続きだったが
尾木はヤクザにも屈せず行動するし
女性陣からは好感を持たれていた
尾木が取り戻したかった家族の形が
見えたし、血の繋がり以上に絆が強く
尾木の人間らしさがリアルだった
解決の仕方もスマートでカッコいい
尾木と一緒に酒が飲みたくった
やっぱり伊岡作品にハズレはない
読ませる力がある満足な作品でした!

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