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こんな人にオススメ
・ハラハラしたい
・ミステリーが好き
・どんでん返しを楽しみたい
  


あらすじ・内容
「レインマンが出没して、女の子の足首
を切っちゃうんだ。でもねミリエルを
つけてると狙われないんだって」
香水の新ブランドを売り出すため、渋谷
モニターの女子高生がスカウトされた
口コミを利用し噂を広めるのが狙いだった
販売戦略どおり、噂は都市伝説化して
香水は大ヒットするが、やがて噂は現実
となり足のない少女の遺体が発見される
衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス!


    


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ネタバレ・感想
ずっと読みたくて気になっていた本
荻原作品は「神様からひと言」が好きで
期待していたが本作も安定の面白さだった
いつもとジャンルが違うのに驚いたが
先の展開が気になり一気読みだった
荻原作品の優しさや人の暖かさも感じる
ことはできたし、コメディ作家ならでは
のニヤリとする遊び心があった

・熱帯魚の水槽に入ったシーラカンス
・嘘つきは警察のはじまりですねぇ
・ギャルに圧倒される中年おじさんたち
 
しかし、今回はサスペンスミステリー
タイトル通り噂で始まり噂で終わる物語
で伏線が本当に上手く描かれていた
物語のメインであるレインマン正体は
なんと西崎だった
西崎は何かを知ってる描写があったし
捜査の後半で犯人は色がわからないん
じゃないかというところで予想はできた
コーヒーショップで小暮と会った時の
服装がグレーのスーツに黄色のシャツ
エンジ色のネクタイでちぐはぐすぎる
この色の描写の違和感はあった


でもここに一つ疑問が残る
被害者の順番がおかしくないか?
三崎康代(サキ)→高原美幸→青田久美
の順番で殺されているが西崎はサキと
同棲していて高橋美幸や青田久美が
殺された時にサキは生きていた
西崎とサキは話してるし、この会話は?
これは生きている同士の会話ではなく
西崎が死んだサキの足に話していた
西崎怖すぎるしゾワゾワした((( ;゚Д゚)))
出版禁止」みたいで怖かったー
書き方が本当に上手くて面白かった
この会話には騙されたー
死体の足意外を隠さず遺棄したのは
被害者の情報を得て“足”との会話を
楽しむためだったというサイコパス


そして、衝撃はラスト一行にあった
杖村を殺したのは西崎ではなかった
ラスト一行のあの4文字・・・




































「きもさぶ」


マジかー( 。゚Д゚。)
つまり、杖村を殺したのは菜摘たち
この一行には本当にやられた
ほのぼの感を一気にぶち壊す衝撃
しかも、菜摘の家に杖村の足が……
女子高生たち怖すぎる((( ;゚Д゚)))
西崎は死んでいるし、死人に口なし
小暮と名島のコンビは良かった
二人の今後が気になるし続編が読みたい
けど、この終わり方じゃ絶対ないよなー
菜摘の「きもさぶ」が流行り出していて
他の女子高生の発言だと信じたい
含みを持たせて終わるラストが良かった


解説にもあったが本作がある限り
間違いなくミステリー作家で間違いない 
伏線が本当に丁寧に書かれていた

・親友の死に対して、悲しみよりも
 犯人をボコボコにしたいと言う菜摘
・友達の家に泊まるのは復讐の作戦会議
・理由があれば人を殺していいわけ?
・「きもさぶ」友達に流行らない(笑)
・西崎の色盲と足フェチの描写
・サキはゴミ捨ても掃除もしない
・押し寿司はあまり減らなかった
・最近、サキとうまくいってない
 (新しい足が手に入りサキを放置)
・サキが仕込んだ薬による幻覚
・ピンクの髪&坊主の女子高生
・親は子供のことはわからない

荻原作品なので登場人物が魅力的で
マジでちょ→面白いし、きもさぶで
二度読み必至のミステリーでした!

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