7b3c50f2695fdd94bbe3e0affc584831



こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・緊迫感のある話が好き
・どんでん返しを楽しみたい



あらすじ・内容
巨大地震で女性が地下に閉じ込められる
その女性は目が見えず、耳も聞こえない
光も音も届かない絶対的迷宮から女性を
助け出すことはできるのか?
崩落と浸水で救助隊の侵入は不可能
障がい者支援都市「WANOKUNI」で大地震
に遭遇したハルオは災害救助ドローンを
使って女性をシェルターに誘導する
残された制限時間は6時間しかない
この前代未聞のミッションの行方は!?




ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


















ネタバレ・感想
井上作品は「その可能性はすでに考えた
以来、だったが本作も面白かった
目が見えない、男が聞こえない女性を
地下から助けだせるのか?
震災の影響で火事&浸水でタイムリミット
もあるし、「方舟」のような緊迫感もあった


アリアドネとはギリシャ神話に登場する
女性で、ギリシャの英雄・セテウスが
ミノタウロスがいる迷宮から脱出する際
アリアドネから糸を受け取ったと言われる
難しい状況から脱却する道しるべのことを
“アリアドネの糸”と比喩される


主人公・ハルオはドローンを使い中川を
誘導していくがトラブルが続発する
トラブルを対処していくシーンは緊迫感
があったし、先の展開が気になって
一気読みだった
中川がフォークリフトを避けた時に
生まれた疑惑にはゾワゾワした
ここから一気に物語が面白くなった


作中の「無理だと思ったら、そこが限界」
は解釈次第で反対の意味になるのが
面白かった

→諦めず挑戦し続ければできる
→無理なものは無理だからやり方を変える

どんなことでも捉え方や考え方を変える
だけで意味が大きく違ってくる
大事なのは目標に向かう中で最善を
選択できるかどうかだった
ハルオ兄の言葉はスラムダンクの安西先生
のように深かったし心に残った
「できそう」から「できる」にしていきたい


ラストシーンはかなり良かった
障害詐称の疑惑があった
中川はなんと・・・・・






   






























韮沢の妹・碧を背負っていた!!

これは凄すぎる展開( ´∀`)b
中川さん疑ってごめんなさい
確かに伏線はたくさんあったが
全く気付かず騙された

・歩くスピードが落ちる
・意味がないのに電気つける
・フォークリフトを避ける
・ネズミを見つける
・声に反応してドアを変える

違和感だったことが覆り伏線回収
ハルオも後悔や呪縛を乗り越えた
ドローンでの誘導の手に汗握る緊迫感や
ラストの感動のどんでん返しがよかった!
疑惑からの解決の流れは爽快感があった
これは映像化したら面白そうだ
中川視点も入れたら緊迫感が増しそう
感動のラストに痺れた大満足の一冊でした

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村