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こんな人にオススメ
・ミステリーが好き
・緻密な伏線を楽しみたい
・どんでん返し物を読みたい



あらすじ・内容
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島
を大学のミステリ研ね7人が訪れた
館を建てた建築家・中村青司は、半年
前に炎上した青屋敷で焼死したという
やがて学生達を襲う連続殺人
ミステリ史上最大級の驚愕の結末が
読書を待ち受ける!!
87年の刊行以来、多くの読書に衝撃を
与え続けた名作が新装改訂版で登場

   

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ネタバレ・感想
本格ミステリーの代名詞といえばコレ!
今回、新装改訂版を読んでみたが
やはり、一行の衝撃が凄かった( 。゚Д゚。)
約40年前の作品になるが面白かった
思わずページを戻し、伏線を確かめる
読み直すと緻密な構造に脱帽した


ミステリー好きにはたまらない設定
・島でのクローズドサークル
・漁師が迎えにくるのは6日後
・島では半年前に4人が殺されている
・仲間の中に犯人がいる状況


【登場人物】
エラリイ・法学部3年、長身色白好青年
ルルウ・・銀縁丸メガネ、気が弱そう
ヴァン・・理学部3年、先に島で準備
アガサ・・ソバージュ美人
オルツィ・小柄で控えめな性格、指輪
ポウ・・・医学部4年、オルツィの幼馴染み
カー・・・アガサに振られている
江南・・・元ミス研、本作の主人公
守須・・・元ミス研、江南の親友
島田・・・推理オタク、江南と事件を調査


「そして誰もいなくなった」のオマージュ
でクローズドサークルと見立て連続殺人
ポウ、エラリイ、ヴァンが残った時点で
犯人はヴァンかなーと思った
島に事前に行けたのはヴァンだし
(プロローグでも彼らに裁くために罠を
仕掛けたと言っている)
ミス研のメンバーの本名が伏せられ
ニックネームで呼び合っているのが
一番大きな伏線になっていた
本名が出てないのは怪しいと思ったが
結局、見事に騙されてしまった(笑)


また、島と本土を交互に描く構成も
重要な伏線のひとつになっていた
半年前の中村青司の事件を調査する
ことで角島で起こる事件の犯人は
もしかしたら中村青司ではないか?
と思わせるミスリードになっていた


第一の被害者【オルツィ】
・ベッドで絞殺
・左手を切断されていた
→切断の意味は?見立て殺人か?

第二の被害者【カー】
・コーヒーで毒殺
・アガサがコーヒーを作った
→どうやって毒を仕込んだのか?
(十角のカップの中にひとつだけ
十一角のカップが紛れていた)

第三の被害者【ルルウ】
・青屋敷の近くで撲殺
・足跡の謎
→犯人は海から来たのか?

第四の被害者【アガサ】

・口紅に仕込まれた毒により毒殺

第五の被害者【ポー】
・タバコに仕込まれた毒により毒殺

残ったエラリイとヴァンは地下で
腐乱死体を発見し、その夜に十角館
からゆっくりと火が上がる
島での事件はここで終了する


そして、舞台は本土に戻る
大学のミス研に島田(兄)刑事が訪れて
亡くなったミス研メンバーの話を聞く
そこでミス研メンバーのニックネーム
に興味を持ち江南と守須のニックネーム
江南はコナンと答え、守須は答えたのは
モーリスではなく・・・













































「ヴァン・ダインです」

んっ(・_・?)
ヴァンが2人いるのか?
いや、それじゃ「元ヴァン」ですと
答えるのでヴァン=守須だった!
これには完全に騙された( 。゚Д゚。)
この一行にやられたー
我孫子武丸の「殺戮にいたる病」
荻原浩の「」のラストような衝撃
設定や構成、伏線まで上手くて
序盤から先が気になり一気読みだった


ヴァン(守須)の行動をまとめると

前日
手紙を中村青司の名前で投函する
叔父に借りた車でエンジン付ゴムボート
をいったん海岸に隠す
車を叔父に返して自宅に帰る
そして、今度はバイクで海岸へ移動
ゴムボートで本土から島に行く

1日目
入江には行かずメンバーを待つ
(漁師に島に行ったのは“6人”思わせる)
夜に本土に戻り午前0時から江南と
島田を自宅に招きアリバイを作る

2日目
早朝までに島へ行き、ホールにプレート
(被害者1~5、探偵、犯人)
を並べてメンバーを疑心暗鬼にさせる
その夜に風邪を装い早めに部屋に入る
鍵をかけたのも伏線だった
本土へ戻り夜に甲南&島田と合流
(昼間は国東に絵を描きに行くフリ)
この日、さらに事件を調べる島田に
苦言を呈して調査を降りると宣言する
これも大きな伏線になっている
これによって江南と島田が連絡して
こないように誘導した

3日目
夜明け前までに島へ行く
オルツィを絞殺し左手を切断する
指輪を回収したかったが、むくみで
取れなかったので切断した
見立て殺人と思わせた
コーヒーカップに毒を仕掛け
カーが第二の被害者となった

4日目
被害者なし
エラリイが青屋敷で怪我
夜に本土へ戻り、江南に会いに行く
不在だったのでコーヒーショップ
で江南を待ち、合流する

5日目
夜明け前に島へ行くがルルウと遭遇
ルルウを撲殺し部屋へ戻り仮眠
アガサは口紅の毒で死亡する
ポウはタバコの毒で死亡する
エラリイを睡眠薬で眠らせ体に
火をつけて殺害する
十角館も焼き、本土へ戻る

6日目
叔父から十角館が燃え、全員(6人)
が亡くなったと知らされる
江南に連絡しS町へ向かう
島から戻ってきた警察と合流

ヴァン(守須)の行動がエグい
いくら体力がある大学生だとしても
動きがハードすぎる((( ;゚Д゚)))
島と本土を4往復して殺人を実行
強い復讐心と人間らしさを感じた
天候やミス研メンバーの動きなど
不確定要素がある中での犯行だった
ヴァン(守須)自身もプロローグで
「重要なのは筋書きではなく、枠組み」
と言っていたし、執念が凄かった
エピローグに出た瓶はおしゃれでだった
瓶の中には告白文と良心が入っていた
犯人を予想するのが面白かったし
大胆なトリックやどんでん返しに
驚いたし大満足な一冊でした!


館シリーズの最初の作品
探偵役には本作に登場した島田潔
建築家・中村青司が関わった建物に
魅せられ、そこで起きた事件を
解決すべく奔走していく
江南(コナン)も島田と行動を共にする

水車館の殺人・・・仮面の当主と美少女
迷路館の殺人・・・賞金を掛けた推理競作
人形館の殺人・・・ホラー要素あり
時計館の殺人・・・オカルト系ミステリー
黒猫館の殺人・・・シリーズ屈指の大仕掛け
暗黒館の殺人・・・長作ゴシックホラー
びっくり館の殺人・児童向けミステリー
奇面館の殺人・・・大雪により孤立した館
双子館の殺人・・・暗黒館の当主から依頼

島田がいいキャラだし他の館シリーズ
も是非読みたい

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