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こんな人にオススメ
・丁寧な心理描写を楽しみたい
・一気読みしたい
・どんでん返しが好き


あらすじ・内容
家事と育児に追われる高村文絵は
ある日、中学の同級生、加奈子に再開
加奈子から化粧品ビジネスに誘われる
大金と生き甲斐を手にしたが・・・
鎌倉で起きた殺人事件の容疑者として
突然逮捕されてしまう
無実を訴える文絵だが加奈子が姿を消し、
詐欺容疑まで掛かってしまう
全ては文絵の虚言なのか!?
消えた加奈子の正体は!?
戦慄の犯罪小説

 


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ネタバレ・感想
柚月裕子は「臨床心理」「慈雨」に続き
3作品目でした
やはり、心理描写が丁寧に書かかれている
文絵の目線、刑事の秦の目線どちらも
リアリティがあり感情移入しやすい


家事や育児に追われている主婦の文絵
中学時代の同級生の加奈子に化粧品ビジネス
に誘われ大金と生き甲斐を手に入れた
しかし、騙され殺人事件の容疑者に・・・
文絵の取調べが進むにつれて
文絵には子供がいない事が発覚する
このあたりから続きが気になり一気読み

事件の真相を握る加奈子を追うが、
加奈子は数年前に亡くなっており
犯人が加奈子になりすましていた!
サングラスの女は誰なのか?

ATMの振込明細書から糸口を見つけ
秦と菜月の粘り強い捜査で真相に近づく
この秦と菜月のコンビが良い
続編があれば菜月の成長を描いて欲しい

他人になりすまして犯罪を繰り返す犯人
リアル過ぎて怖かった
文絵がはめられる過程も恐ろしい
中山七里の「嗤う淑女」みたいだった

甘い話には罠がある
タイトルの意味に納得した
読みごたえがあり面白い作品でした

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