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こんな人にオススメ
・騙されたい
・読み返したくなる本が好き
・心理描写を楽しみたい


あらすじ・内容
助産院に勤める冴英は不妊と夫の浮気に悩む
彼女の唯一の拠り所は幼い頃から最も近しい
存在の奈津子だった
そして、育児中の奈津子も、母や夫、社会
に馴染めず冴英を心の支えにしていた
そんな2人の関係が恐ろしい事件を呼ぶ
冴英の夫が殺害され死体となり発見される
それをきっかけに2人の運命は大きく変わる
最後まで読んだら読み返したくなる
傑作心理サスペンス!!


 

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ネタバレ・感想
帯に衝撃の25ページ!
絶対、ぜったい騙されて読み返します!
とあり、興味を持ち読了


物語は「冴英」「奈津子」「第三者」の視点で
進行していき、第三者の証言で真実が
次第に明らかになっていく


プロローグで奈津子と母のやりとりがあり
最後に乳児に対して、この子に悪いものが来ませんようにと描かれていた
このミスリードにやられた
完全に奈津子の子供は梨里と思っていた



奈津子の子供→梨里
奈津子の親友→冴英
と思い読み進めた


しかし、違和感がたくさん出てくる

・奈津子と冴英の距離が近すぎる
・奈津子と冴英に年齢差がある
・奈津子と鞠絵も仲が良さそう
・鞠絵には子供がいるが出てこない

鞠絵と3姉妹なのか?
冴英の年の離れた姉が奈津子なのか?
中々関係性が読めず、混乱した


さらに、第二章の中津川久美の証言
「鞠絵ちゃんは一児の母なんですけど、
お母さんに手伝ってもらいながら
仕事と育児を両立していてー」

あれ?矛盾してないか?
何か強烈な違和感がある

ファミレスのシーンで奈津子が冴英に言った
「(まあねえ。でも普段(鞠絵は)ほとんど子供と
過ごしてないから、こういうときどうすれば
いいのかわからないんでしょ」

証言から鞠絵には子供がいる
いくら夜勤があるとはいえ、家に帰れば
子供と接する時間はあるハズ

もう子供は手が掛からないのか?
鞠絵は冴英の妹だから子供かいると
すれば、まだ幼いので手は掛かる


「お母さんに手伝ってもらいながらー」

鞠絵の親は奈津子なのか?
という事は奈津子と冴英は親子!
そう考えると全部がうまくまとまる

・奈津子が冴英の送り迎えをする

・奈津子が冴英の家の合鍵を持っている
・奈津子は孫の梨里の面倒をみている
・鞠絵は梨里に普段会えず、甘やかす
・関係者の証言も辻褄が合う


お互いに依存している親子の話だった!!
途中まではミスリードに引っかかった
物語の中盤でようやく気付いた


終盤の奈津子が冴英の家を除くシーンは
病的でホラーだった
同じワンピースを着るのも痛い
奈津子の深い愛情や支配欲、共依存
不妊の悩みや奈津子に甘えすぎる冴英
心理描写も上手く描かれている

冴英がそば麦茶で大志を殺してしまった事 を気付かせまいと行動したのは母親の愛
冴英に子供が出来ていたら事件は起こら
なかっただろう

読者の先入観をうまく利用した作品
映像化する事は難しく本だからできる
叙述ミステリーでした
見事に騙され楽しめました!
他の作品も読んでみたいと思います

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