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こんな人にオススメ
・学園モノが好き
・色々な視点で読み進めたい
・入試を経験した事がある人


あらすじ・内容
県下有数の公立進学校・橘第一高校
入試前日に新人教師・春山杏子は教室の
黒板に「入試をぶっつぶす!」と書かれた
張り紙を見つける
迎えた入試当日、試験内容がネット掲示板
に次々と実況されていく
遅れる学校の対応、保護者の糾弾
杏子たち職員は事件解明に奔走するが・・
誰が嘘をついているのか?
入試をめぐる、ミステリー!



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ネタバレ・感想
登場人物が多くて理解するのが難しい
巻頭に人物相関図があってよかった


舞台は県下有数の公立進学校
地域社会における高校のブランド化
受かれば地域社会では一目置かれる


学校側の視点からの入試は新鮮だった
受験生以上にミスが許されない
そんな中、「入試をぶっつぶす」と書かれた
張り紙が試験会場で見つかる
いきなり物語に引き込まれた


入試当日はトラブル続出
・試験中に携帯が鳴る
・カンニング疑惑
・1枚足りない答案用紙
・同じ受験番号の答案用紙
・ネット掲示板での実況

ネットの書き込みから内部犯行説が浮上
教師たちは犯人捜しを始める
そんな中、衣里奈が校内に潜んでいる
のが見つかり事情聴取をする事になる
実況の犯人は衣里奈だったが首謀者では
ない事が判明する

ここまで読んでも協力者が分からない
教師の中に必ずいるハズなのに
英語の答案用紙で問題が発生したので


怪しいのは試験会場2の担当
・杏子
・水野
・村井

採点英語科チーム
・坂本
・小西
宮下
・杏子
・相田

両方に関わっている杏子が怪しいが
動機が分からない
わざわざ大手旅行会社を辞めてまで
教師になっているし何かあるのだろう
(動機は交際していた教師が原因と分かる)


読み進めると
協力者は杏子と荻野だった
入試部長だった荻野なら黒板の張り紙や
注意事項を去年のものにする事も可能

萩原の動機は復讐計画への協力
・田辺光一の変わり果てた姿を見た
・萩原が入試の試験担当だった
・自分を肯定する書き込みをしていた


荻野や寺島は優れた教師だが人間的に
弱い部分があった
現実社会でもいい人よりも“問題がある人” の方が自己中に自由に生きている
坂本みたいに自分のミスを棚に上げたり
自虐風自慢をしたし、ワガママを言ったり
ミスを人のせいにしり、言い訳をしたり
真面目に頑張っている人が報われる
社会になって欲しい


結局、携帯がなった77番柴田麻美
カンニング疑惑の55番沢村哲也は合格
携帯を回収時に出さなかった麻美の
合格には納得がいかないなー

ただ、掲示板を見たものからすれば
誰が問題の受験者か分かってしまう
そんなダークな部分も残しているのが
湊かなえの魅力のひとつ
今回はイヤミス度が低めの作品でした
未来に希望が残る終わり方で良かった
杏子はこれから教師になるなろう

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