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こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・浦賀作品が好き
・怒濤の展開を楽しみたい


あらすじ・内容
17歳の洋子は行員の佐久間と恋に落ちる
だが佐久間の仲間2人が殺害され
彼はその後、突然姿を消してしまう
洋子は佐久間を追って故郷である
東北の農村を尋ねると、かつて佐久間が
飼っていた三毛猫を発見する
村人らは佐久間はいないと口を閉ざし
洋子の監視を始める
佐久間との再会を信じる洋子を待っていた
のは、余りにも残酷な結末だった
一気読み必至のミステリー!





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ネタバレ・感想
まず、「緋い」から太陽や火を想像した
(緋色とは強い黄みの赤の事)
帯に衝撃的な結末とあり気になっていた


洋子は恋人を追って青森の農村を尋ねる
村は閉鎖的で怪しげな雰囲気・・・
洋子は佐久間の三毛猫を発見し佐久間は
村に戻っていると確信するが
村人は「この村に佐久間はいない」と言う
この村人たちは何か隠している
しかし、それが何か分からない


村人たちは何を隠しているのか?
佐久間は村に本当にいるのか?
いるなら生きているのか?


怪しげな雰囲気で謎が謎を呼び
物語に引き込まれ、ここから一気読み
浦賀作者には騙され続けているが
ここまで推理してみると


・佐久間は生きている
・事件の犯人でない
・何らか事情があり逃げている


今回も叙述トリックにやられるのかと
注意しながら読んだが、その気配は無い
後半は暴力的な描写の連続で
洋子は村人たちから無残な仕打ちを受ける
終盤にようやく洋子の父が助けにきて
村人たちを焼き殺して仕返しをする


ラストでは洋子は笹田の声を聞く
洋子の父は車を止めて周囲を見回す
洋子と笹田は再会を果たすが
父が見たものは火傷をした・・・





緋い猫 ((((゜д゜;))))





洋子は精神状態がおかしくなって
猫を笹田と感じたのか?
ミステリーからホラーに急展開(゚o゚;)
このオチは全く予想できませんでした!


1つだけモヤッとしたところは
佐久間の「死体の偽造」の謎は残されたまま
この伏線は回収して欲しかった
浦賀版のグリム童話といった作品でした

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