
こんな人にオススメ
・ハラハラした
・一気読みしたい
・ミステリーが好き
あらすじ・内容
「黄泉の森には絶対に入ってはいけない」
人なのか?ヒグマなのか?
禁域の森には未知なる生物がいる
究極の遺伝子を持ち、生命を喰いつくす
その名は──ヨモツイクサ
北海道旭川に「黄泉の森」と呼ばれる
アイヌに人々が恐れる禁域があった
その禁域を大手ホテル会社が開発するが
作業員が行方不明になってしまう
現場には「何か」によって残された
残虐な跡があった
そして、作業員は死ぬ前に神秘的な
蒼い光を目撃していた
「何か」ては人なのか?ヒグマなのか?
それとも──
知念作品初のバイオ・ホラー!

――――――――――――――――――――――
ネタバレ・感想
知念作品にはいつも騙される
今回は著者初のバイオ・ホラー
騙されないように読み進めたが
見事に騙された(≧口≦)ノ
禁域の森での未知なる生物は何か?
大きさや痕跡からヒグマが考えられた
三毛別羆事件の話も出てきたし
北林一光の「ファントム・ピークス」
みたいな感じになるかと思いきや……
全く予想外の展開で驚いた
物語ハラハラするシーンの連続で
手に汗握りっぱなしだった
紗枝から取り出した卵は不気味だし
その卵から孵った蜘蛛は襲ってくるし
何より操られている紗枝の人間離した
行動は恐怖でしかない
マンションの外から近づいてくる
シーンは怖くて泣きそうだった(笑)
次第に真相が明らかになっていく
未知なる生物──ヨモツイクサは
究極の遺伝子を持ち人をも喰らう
その正体は超巨大な蜘蛛だった
ヒグマよりも強いしヤバすぎる((( ;゚Д゚)))
小此木が怪しく感じ黒幕だと推理した
鍜冶の銃に弾が装填されてないシーンで
小此木が犯人と確信した
終盤、茜の自宅の留守番電話に残された
四之宮からのメッセージに驚愕する
ベクターの正体がここで明らかになる
四之宮から発せられた言葉は・・・
『君だよ』
茜がベクターであり
ヨモツイクサの女王だったw(゜o゜)w
そういえば、体力凄いし
ヨモツイクサに襲われないし
タバコ吸わないのにジッポ持ってたし
実家は「黄泉の森」に近いし
伏線はめっちゃあったのに
完全に知念作品に騙された
エピローグにもゾワゾワした
茜は念願のアメリカ行きを決意する
そして“後継者”には姫野を選んだ
「ねえ、姫野」
「ここで、力をつけて、
絶対に私を追いかけてきてね。
私もアメリカで『家族』を作って
待っているから。
そして、どっちが優れているか
勝負しましょう。
それが『私たち』の宿命だから」
ここだけ読めば、若い医師たちが
切磋琢磨する様子に見える
しかし、真相を知った上であれば
恐怖でしかない((( ;゚Д゚)))ガクブル
アメリカと日本でヨモツイクサが……
進化の過程や突然変異で巨大な
生物が誕生したら世界は一変する
しかも、知能が発達した生物であれば
人間が支配される側になるかもしれない
ハッピーエンドではなかったが
ずっとハラハラしっぱなしで楽しめた
今回も知念作品にやられました!

にほんブログ村