サラリーマンの読書

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カテゴリ: ミステリー

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こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・ハラハラしたい
・どんでん返しが好き


あらすじ・内容
〈死〉の匂いを感じる力を持つ刑事・香西
定年間近の彼はその力を手掛かりに
不審な失踪者の足取りを追いかける
そしてゴミ処理施設の真崎に辿り着く
端正な顔立ちのこの男が犯人なのか?
正義と悪の概念が覆されるミステリー!

 


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ネタバレ・感想
定年間近の香西が時効した少女殺害事件
を追いかけ犯人を追い詰めていく話かと
思いきや全然違って面白かった


〈死〉の匂いが分かるので犯人は分かる
犯人を予想する面白さが無いので
盛り上がりに欠けると思いきや・・・
ミステリー要素に加えてサスペンス要素
もありハラハラしたシーンも良い!


香西と「怪物」真崎の攻防戦や心理戦
から目が離せず一気読みでした
中でもハラハラしたのは堂島の死体を処理
する為に真崎に交渉を持ちかけるシーン
香西に感情移入しながら読んでいたので
真崎がどう出るかドキドキした


他にも真崎と里紗が接触して処理施設に
一緒に入っていく展開も目が離せない
香西は里紗が殺されると考えて尾行する
真崎の押している台車の中身を確認する
シーンも手に汗握る展開でページを
捲る手が止まらない


〈死〉の匂いの力で真相に迫る香西
しかし、真崎は頭の回転が早く対応する
香西の捜査や尾行に対しても罠を張り
ことごとく香西の追求をかわしていく
この二人の攻防戦が最高に面白い



真崎が全てを誘導し、香西の動きを
楽しんでいる余裕さえもあった!!
真崎恐るべし((((゜д゜;))))



当初は正義感から真崎を追いかけるが
次第には里紗の為を思い行動する
そして、それが一線を越えてしまう
香西自身が「怪物」になってしまった


おそらく三園はこれから「怪物」たちに
殺され溶かされてしまうだろう
勘の鋭い石川が気付かない事を願う
続きが気になるので続編を書いて欲しい
(できたら石川目線で)


パターンA
三園が「怪物」たちに殺される
→香西が育てた石川が気付き捜査
→真崎・香西らと攻防戦を繰り返す
→次第に香西が人間の心を取り戻す
→香西自首し罪を償う


パターンB
三園が「怪物」たちに殺される
→香西が育てた石川が気付き捜査
→真崎・香西らと攻防戦を繰り返す
→石川も「怪物」になってしまう
→警察内部の情報を利用
→堂島の様な悪人を裁いていく


どっちも面白そうだがパターンB
の方が展開が広がりそう
いいキャラの石川が活躍して欲しい
サクサク読めるし心理描写も丁寧
先の展開も常に気になり一気読み
香西の設定も斬新で面白かった
とても満足な1冊でした(*^_^*)

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こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・歪んだ愛の話が好き
・ダークな話が読みたい



あらすじ・内容
兄が死んで、私が生まれた
1歳の誕生日のケーキにはろうそくが8本
波琉子は幼くして死んだ兄の代わりに
母親から壮絶な愛情を注がれ生きる
やがて兄の死の秘密を知るもうひとつの
家族の告白が波琉子を揺さぶる
「お母さんはいいお母さん?」
家族の愛をテーマにしたミステリー!

 


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ネタバレ・感想
可愛い盛りの息子・波琉を事故で失い
同じ誕生日に生まれた妹に波琉と名付ける
タイトルからサイコ的な予感はしたが
前半はホラー小説だった


最愛の息子を亡くした知加子は
家の中では波琉が生きているように振舞う
波琉子に対しては過保護に育てる
その結果、波琉子は学校に馴染めない
夫や担任が子育てのやり方に意見するも
教育方針を変えるつもりは毛頭無い


誕生日には波琉子の年齢より7本多く
ローソクを立て、兄の生まれ変わりだと
思い込ませる育て方をしていた
本当に波琉子が可哀想だった



後半からは別の家庭の話に一変する
成彦は逆に母親から嫌われていた
嫌われている理由は分からず苦しむ日々
愛されている姉・秋絵を横目に心に傷を負う
成彦も可哀想で胸が痛んだ


全てが不運な波琉の事故から始まった
どちらの母親も事故後に生まれた子供を
波琉の生まれ変わりと考える
どちらの母親も子供を守りたいが為に
狂気に駆られおかしくなった
リアルな恐ろしさが心に残った
物語前半のインパクトに持っていかれ
一気読みさせられた1冊でした


「お母さんはいいお母さん?」
「いいお母さん…ってお兄ちゃんが言ってる」
このやり取りが一番怖かった
何とか波琉子は幸せになって欲しい

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こんな人にオススメ
・イヤミスを読みたい
・心理描写を楽しみたい
・ドロドロした話が好き


あらすじ・内容
太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町
その町で生まれた久美香は幼稚園の時に交通事故に遭い、車椅子生活を送っている
一方、陶芸家のすみれは久美香を広告塔に
車椅子利用者を支援するブランドの
立ち上げを思いつき行動を起こす
出だしは上々だったが、ある噂がネット上
に流れ、徐々に歯車が狂い始めていく
緊迫の心理ミステリー





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ネタバレ・感想
閉鎖的な田舎町でのドロドロな物語
菜々子、すみれ、光稀の3人の心理が
リアルに描かれていて面白かった
 

菜々子
・久美香の足の完治を願う
・地元から出たい願望有り

すみれ
・自意識が高く行動力がある
・陶芸家として成功したい

光稀
・東京への憧れを抱く
・夫との不仲を悩む転勤族


この3人の視点で描かれている
それぞれ現状に不満を持っていて
本当の自分の居場所(ユートピア)を
模索しながら生活している


田舎町ならではの閉塞感に加え
情報は筒抜けで嫌な話も耳に入る
表面的には良い顔をしつつも
本当は悪く思っている場面もあり
人間の嫌な部分が浮き彫りになっていた
湊かなえ作品は読むのが嫌になるが
先が気になる展開の連続で面白い
終盤の菜々子の回想シーンは怖かった

「ユートピアを求める人は
自分の不運を土地のせいにして
ここではないどこかを探しているだけだ
永遠にさまよい続けていればいい」

すみれや光稀をバカにしていたが
地元住民の菜々子が誰よりも
ユートピアに焦がれていた
また、義母が残した金は1枚ではなく
3枚あり2枚を隠し持っていた
将来、この金と共に地元出ようと
決意して心が晴れていた様子だった
したたかな菜々子に驚いた


これで終わりかと思ったが
ラストの彩也子の日記で更に驚愕する


・久美香は実は歩けていた!
・火事の原因は彩也子の火遊びだった


この事実で物語は一変する
「クララの翼」活動は善意から始まったが
久美香からしたら迷惑な活動だった
菜々子の夫婦関係の為に歩ける事を
隠していた久美香が可哀想だった
また、子供たちの観察力は高かった
彩也子が思うように菜々子、すみれ、光稀
の3人は二度と集まる事はないだろ


健吾の失踪の謎は回収されずモヤモヤ
結局、犯人は健吾だったのか?
警察への証言の手紙は事実なのか?
真相は作中では分からない
登場人物に感情移入できなかったが
湊かなえワールド全開で面白かった

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こんな人にオススメ
・心理戦が好き
・一気読みしたい
・どんでん返しが好き


あらすじ・内容
舞台はアパートの一室
別々の道を歩む事が決まった男女が
最後の夜を徹して語り合う
初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計
そしてあの男の後ろ姿・・・
共有した過去の風景に少しずつ違和感
が混じり始める
濃密な心理戦の果てに、朝日と共に
訪れる信実とは!
不思議な胸騒ぎと開放感が満ちる一冊





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ネタバレ・感想
アパートの一室を舞台にした心理戦
高橋千浩と藤本千明の語り手で展開する
序盤では二人の関係性は分からず
おそらく恋人同士と想像しなが読み進めた


注目すべき点はお互いに相手が
殺人事件の犯人と思っている事!
その確信を得る為に心理戦を繰り広げる
犯人はどちらかなのか?事故なのか?
二人の関係は何なのか?
先の展開が気になり一気読み


読み進めと二人の関係は双子だった
(3歳まで一緒に暮らしていたが
経済的な理由で別れて生活していた)
そして、偶然大学で出会い、惹かれ合い
兄妹と分かった後に同棲を開始する


いくら血が繋がっている兄妹とはいえ
ずっと別々に暮らしていた者同士が
同棲するのは危ない感じが・・・
もちろん千明の彼氏は嫉妬します


心理戦の原因になるのは1年前の登山
偶然にも父親が二人の山岳ガイド担当に
(ほとんど合っていないので二人の事
を自分の子供だと分かっていない)

三人で登山するが、別行動していた
休憩中に父親が崖から落ち死亡
千浩と千明はお互いに相手が殺人犯と推測
二人の駆け引きや考察は面白かった


心理戦や繰り広げ、考察を続けていくと
幼い頃の二人の記憶に違和感が生じる
それは母の実家の大時計の記憶

・千浩はしっかり覚えている
・千明は全く覚えていない

大時計はかなり目立っていて
その記憶が無いのは明らかにおかしい
この違和感から千明は隠されていた信実を
発見し驚愕します・・・




千明は千明では無く
なんと、美雪だったΣ( ̄□ ̄)!?




美雪→母の妹の子
千明→母の子

本当の千明は幼い頃に事故で死んでいた
千明を養子に出す事が決まっていたが

不運な事故により出来なくなってしまう
母の妹も経済的に苦しかったので
美雪を千明の身代わりにしていた!!
千浩と千明(美雪)は一緒に暮らして
無かったため千明(美雪)には大時計の
記憶が無かった


と言うことは、千浩と千明(美雪)は
いとこ同士だった


双子だからと、お互いに惹かれながらも
好きになってはいけないと考えていた
禁断の愛では無くなっていた
そして、逆に二人は冷めてしまいす


父をどちらが殺したかのミステリーは
どうでもよく(真相は本作では分からない)
いつの間にか二人の恋愛が焦点になる


ラストシーン千明は相手は恋人の雄二
に電話をかけ、千浩に見切りを付ける
(ナイフを埋めた事からも分かる)


本作も恩田陸ワールド全開で
不思議な世界観を体験されてくれます
ミステリー、恋愛、どんでん返し
一気読み必至で満足な1冊でした!

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こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・どんでん返しが好き
・ミステリーが読みたい


あらすじ・内容
ミステリー作家の冴子は友人・亜美から
恋人のタケルを紹介される
第一印象からタケルに不穏な空気を感じる
冴子は一通のファンレターからタケルに
対して不審を抱き、調査を開始する
そこには数多くの死が存在していた!
その死は着実に冴子と亜美にも近づく
逆転に次ぐ逆転で覆ってゆく真相
一気読み必至のミステリー!

 

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ネタバレ・感想
安定の浦賀作品でハズレ無し
今回も終盤から結末まで怒濤の展開
冴子目線で読んでいくと逆転の連続!


ちょい売れミステリー作家・冴子と
彼女を利用し売れようとする
美人ノンフィクション作家・莉菜の話


冴子はタケルの不穏な空気から独自に
調査を始め、冴子に近づく為に亜美に
接触していると思い込み行動する
次第にタケルからの恐怖を感じて
タケルを監視する生活を送る冴子
しかし、それが裏面に出てしまう
ストーカーと認識され、タケル殺人容疑で
冴子は逮捕されてしまう(証拠までも捏造)
冴子はタケルを追っていたのに
いつの間にか自身が追い詰められてしまう
身動きが出来ない状態に驚愕(°□°;)!



この全てが莉菜が仕組んだ罠だった!
莉菜恐ろし過ぎる((((゜д゜;))))



莉菜の準備周到さと実行力は凄まじい
友人、亜美に成りすまし冴子に近づく
→タケルを利用し、上手く誘導
→タケルを殺害し罪を冴子に擦り付ける
→冴子をノンフィクション作品にする
→注目を浴びて本が飛ぶように売れる


頭が良く、たくさんの人を操っていた
もし、これが自分に起きたと思うと
冴子と同様に混乱し叫き散らすだろう
こんな人とは絶対に関わりたくない


ラストで浦賀作品でお馴染みの銀次朗登場
莉菜に疑惑を持ち調査を始める
銀ちゃん頑張ってくれ~


少しモヤモヤする終わり方でしたが
続編に「十五年後の復讐」があります
メタモルフォーゼ側の短編集で
今回の事件に関わった人の話を描き
違った視点で事件を見る事が出来ます
興味がある方はオススメです

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