サラリーマンの読書

読書好きのサラリーマンです オススメの本を紹介しています! 生活に活かせる情報も発信中(^_^)/

カテゴリ: ミステリー

mouth-2791895__480



こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・ダークヒロインが好き
・どんでん返しが読みたい


あらすじ・内容
巧みな話術で人を欺き、人生を狂わせる
希代の悪女・蒲生美智留が世間を震撼
させた凶悪事件から3年が経った
“野々村恭子”と名乗る美貌のアドバイザー
が現れ、ターゲットを陥れていく
恭子の目的は何なのか!?
史上最恐、完全無欠の悪女ミステリー!




-------------------


ネタバレ・感想
「嗤う淑女」に続くシリーズ第2弾
今回も、蒲生美智留が暗躍する


前作で野々宮恭子として罪を逃れた
ダークヒロイン・蒲生美智留(野々宮恭子)と
彼女の手足となって動く神崎亜香里
主にこの2人でストーリーが展開する


FX投資詐欺、出版詐欺に地面師まで
様々な方法でターゲットを騙す
人を信用させ、思いのまま操り動かす
本当に美智留は頭がキレて恐ろしい


政治団体や宗教法人への潜入・情報収集
それに基づきターゲットを排除する
今回は謎の女・亜香里の行動が目立つ

行動力や頭の回転は美智留ばりで
悪女2人の最恐コンビになっている


終盤、美智留は久津見に殺される
美智留の事だからどうせ入れ替わって
もう、とっくに逃亡してるだろと
推理し読み進めると・・・




何と!亜香里が美智留だった!




亜香里が謎で怪しいし、美智留の出番が
少ないと思っていたが納得(。・_・。)ノ
亜香里の野暮ったさの伏線も回収


そして、美智留の目的も明らかになる
美智留の目的は自身の嗜虐心を満たす
為に政治家・柳井を失墜させる事だった!
そんな理由だけで7人の犠牲者を出した
「人の命の、何とも儚いことか」と他人事
の様にサラッと言っているし怖かった


人を操り自らの手は一切汚さない
冷静沈着でターゲットを確実に仕留める
今回もダークヒロイン健在でした!
麻生さんには頑張って欲しいけど
絶対捕まらないだろうなー


本作もどんでん返しを楽しめました
政治家がらみの作品だったので
途中で「総理にされた男」の真壁が出るし
中山七里ファンとしとは嬉しかった

続編の「嗤う淑女 二人」も発売中!
こっちには「カエル男シリーズ」
有働さゆりが登場します!
是非、美智留との絡みを読みたい


 

notes-2980689__480



こんな人にオススメ
・騙されたい
・どんでん返しを読みたい
・ロジカルなミステリーが好き



あらすじ・内容
見ず知らずの若い男性に殺されそうに
なりながらも、何とか助かった梢絵
だが、なぜ襲われたのか全く分からない
警察の調べでは男が残した手帳から
連続無差別殺人事件の犯人である可能性
が極めて高いという事が分かる
最後のターゲットだった梢絵だけが
助かり、男は事件後に失踪している
事件から4年後、梢絵は男が自分を襲った

理由をはっきりさせる為に推理集団の
「恋謎会」に調査を依頼する
大晦日の夜、「恋謎会」のメンバーは
それぞれ独自の推理を繰り広げる・・・
どんでん返しロジカルミステリー!

 


-------------------


ネタバレ・感想
読み終えた感想は面白かった
見事に騙されましたΣ( ̄□ ̄)!
正直、序盤はダラダラした展開で
登場人物の名前も分かりにくいし
少し読みにくかった


しかし、中盤以降の推理合戦は見物
ミステリー作家が多数いるからか
「恋謎会」の考察は奇抜な物が多く
同じ証拠でも色々な解釈があり面白い
強引な推理や都合の良い解釈には笑った
推理が進むにつれて少しずつ事件の
繋がりや真相が見えてくるが、事件の
“動機”は「恋謎会」でも分からない


第9章の解まで読んで推理すると
・投書絡みであるが無差別殺人
・口羽がサイコパスである
・籾山の同居人怪しい(関係者か?)
“動機”は投書絡みの逆恨みか?


第10章の殺で真相が明らかになる
なぜ梢絵は事件後にわざわざ
マンションの“1階”に引っ越したのか?
双侶がこの違和感から推理を展開
そして衝撃の事実が・・・


梢絵は実際に口羽に襲わているが
襲われたのは1997年11月6日ではなく


1997年2月15日だった!


これには完全に騙された

最後のターゲットと考えられていた
梢絵は実は最初のターゲットだった

1.架谷(はさたに)
2.矢頭倉(やとくら)
3.寸八寸(かつま)
4.梢絵

ではなく、実際には
1.梢絵
2.架谷
3.矢頭倉
4.寸八寸

口羽は梢絵に殺されていて
全ての罪を口羽に被らせる為の犯行
梢絵が襲われた“動機”を考えながら
読み進めていたので全然気づかなかった
梢絵が犯人だと分かった上で読み返す
とかなり作り込まれた話だった
「恋謎会」の推理での梢絵の描写が絶妙
真相を知った後はとえら方が変わる

・口羽死亡の可能性が高いとの考察シーン
梢絵はショックを受けて驚いているが
これは襲われた“動機”がもう分からない
ショックではなく、本当は「口羽の死」
を第三者から指摘された為だった

・2月15日の話が上がったシーン
梢絵は2月と聞き戸惑う描写が描かれて
いるが、普通に読めば「どうして自分の
事件ではなく2月から始めるのか?」
という戸惑いに読める
だが実際には「どうして、口羽を殺して
しまった2月の話から始まるのか?
もしかして、口羽殺害がバレたのか?」
という戸惑いだった


他にも伏線は散りばめられていて
ミステリーとしての破綻は無い
被害者の中の生き残りが犯人という
ありがちなオチだが、梢絵が実際に
第1章で襲われている点と“動機”の解明
に焦点を当てさせるミスリードに完敗


ラストで双侶は梢絵に殺されてしまう
双侶は死なないで欲しかった
そして、口羽を許せない梢絵が口羽を
陥れる為に連続殺人者になるという
恐ろしいシーンで幕を閉じる
可哀想な被害者と思われていた梢絵が
実はダークヒロインだったという
どんでん返しに驚いた1冊でした

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

fittings-2784899__480


こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・ハラハラしたい
・どんでん返しが好き


あらすじ・内容
〈死〉の匂いを感じる力を持つ刑事・香西
定年間近の彼はその力を手掛かりに
不審な失踪者の足取りを追いかける
そしてゴミ処理施設の真崎に辿り着く
端正な顔立ちのこの男が犯人なのか?
正義と悪の概念が覆されるミステリー!

 


-------------------


ネタバレ・感想
定年間近の香西が時効した少女殺害事件
を追いかけ犯人を追い詰めていく話かと
思いきや全然違って面白かった


〈死〉の匂いが分かるので犯人は分かる
犯人を予想する面白さが無いので
盛り上がりに欠けると思いきや・・・
ミステリー要素に加えてサスペンス要素
もありハラハラしたシーンも良い!


香西と「怪物」真崎の攻防戦や心理戦
から目が離せず一気読みでした
中でもハラハラしたのは堂島の死体を処理
する為に真崎に交渉を持ちかけるシーン
香西に感情移入しながら読んでいたので
真崎がどう出るかドキドキした


他にも真崎と里紗が接触して処理施設に
一緒に入っていく展開も目が離せない
香西は里紗が殺されると考えて尾行する
真崎の押している台車の中身を確認する
シーンも手に汗握る展開でページを
捲る手が止まらない


〈死〉の匂いの力で真相に迫る香西
しかし、真崎は頭の回転が早く対応する
香西の捜査や尾行に対しても罠を張り
ことごとく香西の追求をかわしていく
この二人の攻防戦が最高に面白い



真崎が全てを誘導し、香西の動きを
楽しんでいる余裕さえもあった!!
真崎恐るべし((((゜д゜;))))



当初は正義感から真崎を追いかけるが
次第には里紗の為を思い行動する
そして、それが一線を越えてしまう
香西自身が「怪物」になってしまった


おそらく三園はこれから「怪物」たちに
殺され溶かされてしまうだろう
勘の鋭い石川が気付かない事を願う
続きが気になるので続編を書いて欲しい
(できたら石川目線で)


パターンA
三園が「怪物」たちに殺される
→香西が育てた石川が気付き捜査
→真崎・香西らと攻防戦を繰り返す
→次第に香西が人間の心を取り戻す
→香西自首し罪を償う


パターンB
三園が「怪物」たちに殺される
→香西が育てた石川が気付き捜査
→真崎・香西らと攻防戦を繰り返す
→石川も「怪物」になってしまう
→警察内部の情報を利用
→堂島の様な悪人を裁いていく


どっちも面白そうだがパターンB
の方が展開が広がりそう
いいキャラの石川が活躍して欲しい
サクサク読めるし心理描写も丁寧
先の展開も常に気になり一気読み
香西の設定も斬新で面白かった
とても満足な1冊でした(*^_^*)

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

assist-4582129__480



こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・歪んだ愛の話が好き
・ダークな話が読みたい



あらすじ・内容
兄が死んで、私が生まれた
1歳の誕生日のケーキにはろうそくが8本
波琉子は幼くして死んだ兄の代わりに
母親から壮絶な愛情を注がれ生きる
やがて兄の死の秘密を知るもうひとつの
家族の告白が波琉子を揺さぶる
「お母さんはいいお母さん?」
家族の愛をテーマにしたミステリー!

 


------------------


ネタバレ・感想
可愛い盛りの息子・波琉を事故で失い
同じ誕生日に生まれた妹に波琉と名付ける
タイトルからサイコ的な予感はしたが
前半はホラー小説だった


最愛の息子を亡くした知加子は
家の中では波琉が生きているように振舞う
波琉子に対しては過保護に育てる
その結果、波琉子は学校に馴染めない
夫や担任が子育てのやり方に意見するも
教育方針を変えるつもりは毛頭無い


誕生日には波琉子の年齢より7本多く
ローソクを立て、兄の生まれ変わりだと
思い込ませる育て方をしていた
本当に波琉子が可哀想だった



後半からは別の家庭の話に一変する
成彦は逆に母親から嫌われていた
嫌われている理由は分からず苦しむ日々
愛されている姉・秋絵を横目に心に傷を負う
成彦も可哀想で胸が痛んだ


全てが不運な波琉の事故から始まった
どちらの母親も事故後に生まれた子供を
波琉の生まれ変わりと考える
どちらの母親も子供を守りたいが為に
狂気に駆られおかしくなった
リアルな恐ろしさが心に残った
物語前半のインパクトに持っていかれ
一気読みさせられた1冊でした


「お母さんはいいお母さん?」
「いいお母さん…ってお兄ちゃんが言ってる」
このやり取りが一番怖かった
何とか波琉子は幸せになって欲しい

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

angel-3818910__480



こんな人にオススメ
・イヤミスを読みたい
・心理描写を楽しみたい
・ドロドロした話が好き


あらすじ・内容
太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町
その町で生まれた久美香は幼稚園の時に交通事故に遭い、車椅子生活を送っている
一方、陶芸家のすみれは久美香を広告塔に
車椅子利用者を支援するブランドの
立ち上げを思いつき行動を起こす
出だしは上々だったが、ある噂がネット上
に流れ、徐々に歯車が狂い始めていく
緊迫の心理ミステリー





-------------------

ネタバレ・感想
閉鎖的な田舎町でのドロドロな物語
菜々子、すみれ、光稀の3人の心理が
リアルに描かれていて面白かった
 

菜々子
・久美香の足の完治を願う
・地元から出たい願望有り

すみれ
・自意識が高く行動力がある
・陶芸家として成功したい

光稀
・東京への憧れを抱く
・夫との不仲を悩む転勤族


この3人の視点で描かれている
それぞれ現状に不満を持っていて
本当の自分の居場所(ユートピア)を
模索しながら生活している


田舎町ならではの閉塞感に加え
情報は筒抜けで嫌な話も耳に入る
表面的には良い顔をしつつも
本当は悪く思っている場面もあり
人間の嫌な部分が浮き彫りになっていた
湊かなえ作品は読むのが嫌になるが
先が気になる展開の連続で面白い
終盤の菜々子の回想シーンは怖かった

「ユートピアを求める人は
自分の不運を土地のせいにして
ここではないどこかを探しているだけだ
永遠にさまよい続けていればいい」

すみれや光稀をバカにしていたが
地元住民の菜々子が誰よりも
ユートピアに焦がれていた
また、義母が残した金は1枚ではなく
3枚あり2枚を隠し持っていた
将来、この金と共に地元出ようと
決意して心が晴れていた様子だった
したたかな菜々子に驚いた


これで終わりかと思ったが
ラストの彩也子の日記で更に驚愕する


・久美香は実は歩けていた!
・火事の原因は彩也子の火遊びだった


この事実で物語は一変する
「クララの翼」活動は善意から始まったが
久美香からしたら迷惑な活動だった
菜々子の夫婦関係の為に歩ける事を
隠していた久美香が可哀想だった
また、子供たちの観察力は高かった
彩也子が思うように菜々子、すみれ、光稀
の3人は二度と集まる事はないだろ


健吾の失踪の謎は回収されずモヤモヤ
結局、犯人は健吾だったのか?
警察への証言の手紙は事実なのか?
真相は作中では分からない
登場人物に感情移入できなかったが
湊かなえワールド全開で面白かった

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村


↑このページのトップヘ