サラリーマンの読書

読書好きのサラリーマンです オススメの本を紹介しています! 生活に活かせる情報も発信中(^_^)/

カテゴリ: サスペンス

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こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・ミステリーが好き
・心理描写を楽しみたい



あらすじ・内容
雨の音が聞こえる。冷たい手が伸びる─。
アパレル店員として働く朱里には
隠し続ける「あの日」の過去があった
「あの日」が近づき、同じ過去を共有する
典子が婚約の報告に訪れた
しかし、その1カ月後に典子は何者かに
殺害されてしまう!
典子を殺したのは誰なのか?
「あの日」に何があったのか?
複雑に絡み合う真実の末に潜むのは
衝撃のラストだった!




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ネタバレ・感想
帯の「あなたは犯人を見破れるか」
が気になり読んでみた
確かにラスト30ページで意外な犯人
が明らかになった!
ある20年前の事件の被害者にスポット
を当てたミステリーで先の展開が気に
なって一気読みだった


過去の監禁事件の被害者・朱里と典子の
意味深な会話が冒頭から続いていく
そんな中で婚約予定の典子がスキャンダル
に巻き込まれ何者かに殺害されてしまう
警察は朱里に疑いを持つ


やがて第2の殺人が起きる
典子を脅していた探偵が殺害される
誰が犯人なのか全く予想できず
探偵を雇ったニイナが犯人なのか?
二転三転し物語から目が離せない


そして、刑事である憲吾の恋人・ゆきこ
が丸美の妹とわかってからの急展開が
面白かった
出張に出たゆきこと連絡が取れず
コイツが犯人かと思いきや・・・













犯人はパン屋のおばさんの浅賀だった!
これは推理できない(・・;)))
ウサギから出てきたプラスチック
はパンを留める物だった!
監禁中のパンのエピソードから朱里と
典子はパンを食べる事ができないため
浅賀の犯人が確定する


そして、驚くべき事実が判明する
浅賀は丸美の実の母親だった
20年前の監禁事件で生き残った
朱里と典子を逆恨みしていたのが
事件の動機だった!
朱里の職場であるショッピングモール
でやたらと休憩中に絡んでくるし
世話好きのおばさんかと思っていたら
まさかの犯人で朱里に近づき復讐の
ために探りを入れていた


被害者はどこまで傷つけられるのか?
被害者として世間から好奇の目で見られ
関係者からは逆恨をされる
本人は悪くないのに自分だけ助かった
罪悪感に襲われる
その為、朱里のように人目を気にして
理不尽な人生を送る事になる
現在のネット社会ではより深刻で
検索すれば出てくるので難しい
この事は歯がゆく後味が悪い
悪意ある人がいなくなってほしい


名前のマークも面白かった
窪田がクォーターは強引だが(笑)
完全にミスリードされてしまった


店長の細川はいいキャラだった
ゆきこが生きていて良かった
未来に光が差すラストで良かった
朱里とゆきこは幸せになって欲しい

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こんな人にオススメ
・ハラハラしたい
・ドロドロした話が好き
・心理描写を楽しみたい



あらすじ・内容
30代の若さで事業に成功し誰も憧れる
優雅な生活を送り麻生陶子
だが、その美貌の裏腹に「理想の人生」を
手に入れる為に恋も仕事も計算し尽くす
その陶子には彼女を崇拝し奴隷の如く
仕える妹の久恵がいた
しかし、ある日この歪んだ姉妹関係が
崩れ始め驚愕の事実が明らかになる……



    



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ネタバレ・感想
“勝ち組”を目指し周囲の男を利用する陶子
人材派遣会社を経営する美人社長
この人材派遣の内容が面白かった

・社員をリストラさせる
・結婚式の人数合わせ
・販売会場の盛り上げ役
・彼氏彼女の代役派遣

演劇経験者のスタッフを使って人を騙す
陶子自身おかしな商売と思っているが
需要はあり順調に経営している
確かに需要は多そうで興味深かった
誰にもバレないように人に頼みたい事は
多いし面白い商売だと思った


陶子には河島と恭平という2人の恋人がいた

河島
・陶子に仕事を与えた年上の実業家
・ブランド品仕入や販売を手掛ける
・胡散臭いが金回りはいい

恭平
・年下のデザイナー
・若くて才能がある
・陶子に恩義を感じている

陶子はこの2人に魅力は感じていたが
一定の距離を取りながら付き合っていた
全ては自身が“勝ち組”になる為に利用した
周囲の人を最大限に利用する姿勢が
印象的で野心が凄いと思った


一方、妹の久恵は顔もスタイルも平凡
製薬会社を辞めた後は人間不信で働く事
が難しく陶子の世話になっていた
家事全般をこなし陶子に仕えていた
陶子の機嫌が悪いと理不尽に当たられる
こともあるが、陶子に憧れていた
趣味はネットで薬を調べる事だった


陶子と久恵は本当の姉妹じゃないと
予測はできたが、内面的な考えや
騙し合う様子は不思議と似ていた
陶子の計算高さやしたたかさ
久恵の執着心がリアルだった


久恵が陶子にされた仕打ちを陶子に
やり返すシーンはハラハラした
その裏で陶子が水面下に久恵から
逃げる計画を立てているシーンは
手に汗握って一気読みだった


終盤、久恵は仕事に復帰し新しい恋人
も出来て幸せに暮らしていた
陶子とも互いに許し合っていた
しかし、ある日急に恋人・宏幸と連絡が
着かなくなり不安にある久恵
電話の着信に飛び付いて出るが
聞こえてきたのは陶子の笑い声
そして、冷酷な低い声




「お馬鹿さん」




全ては陶子が仕組んだ事だった!
計算高く負けず嫌いの陶子は
しっかりとやり返していた
そして、久恵の目には光が宿る
次は陶子の番だと……
ラストはまた陶子と久恵の立場が
逆転しそうな終わり方だった
ああ、この執念は恐ろしい((( ;゚Д゚)))
陶子は里矢子に戻り暮らしていく
陶子(里矢子)はこれからも周囲の人を
利用して上手く生きていくのだろう
ハラハラドキドキの1冊でした


ドラマ化もされています
陶子役・・・山崎鉱菜
久恵役・・・北野きい
2人とも演技が上手くて見応えあり
気になる方は是非見て下さい

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こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・ハラハラしたい
・どんでん返しが好き



あらすじ・内容
殺した後、一晩かけて遺体をバラバラに
する殺人気──通称「真夜中の解体魔」
婚約者を殺された救急医の秋穂は
深い悲しみを抱えながらも職場復帰した
そこに運ばれてきたのは美少年・涼介
無事、命は救うことはできたが
手術室を出た秋穂に刑事が告げる
「彼は『真夜中の解体魔』だ」と──。
涼介に復讐しようとする秋穂に
涼介は誤解だと涙ながらに訴える
無実に見える証拠を見せつけられた
秋穂はためらいながらも真犯人を探す
涼介は真犯人に操られているのか?
それとも周囲を操る冷酷な人形遣いか?
衝撃のクライマックスは驚愕必至!


   



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ネタバレ・感想
二転三転する展開から目が離せず一気読み
テンポも良く読みやすかった
主人公の秋穂は心の奥底では抵抗しつつも
涼介にどんどん惹かれていく
婚約者を殺した犯人かもしれないのに
秋穂は心を許しすぎている感じがした
涼介に関わった関係者たちは口を揃えて
涼介は危険であり騙されるなと言う
明らかに怪しいが秋穂の心は揺れ動く
それほど涼介の魔性ぶらは凄い


序盤から涼介が怪しく疑っていたが
雪絵殺害時にアリバイがあることが判明
涼介意外では刑事の倉敷が怪しいと思い
読み進めたらビンゴだった
知念実希人にしてはひねりが少ない話だと
思っていたらラストで衝撃を受けた!


倉敷が犯人で一件落着した後
涼介はかつてからの夢の実現に向け
アメリカに向かう
空港まで見送りにきていた秋穂は
別れ際に涼介から封筒を受け取る
その封筒に入っていたのは・・・





秋穂の婚約者・一輝の結婚指輪!




真犯人は涼介だった((( ;゚Д゚)))
これには騙された
真夜中の解体魔の犯行は

安里千代(雪絵の母)・・・涼介
村元咲子(夫が警察官)・・涼介
荒巻一輝(秋穂の婚約者)・涼介
安里雪絵(涼介の恋人)・・自殺で解体は倉敷


秋穂は完全に涼介に操られていた
恋人を殺した犯人の命を助け
涼介の手足となって動き無罪(雪絵殺害)
の証拠まで見つけた
涼介はどこまで計算していたのか?
以前助けられた時から秋穂に目を付け
秋穂の苦しんでいる顔を見るために
秋穂の婚約者を殺す計画を立て実行した


涼介は執着した人物が絶望する姿が
この世の何よりも綺麗という歪んだ
価値観を持っていた
紅と一緒に保護施設を運営していて
良いヤツかと思っていたが・・・
その慈善活動の裏には施設に集まる
「絶望した人間」を間近で見るという
目的があったと考えられる



倉敷の執念も凄かった
いくら殺された恋人の仇とはいえ
涼介をハメる為に由絵の体を解体
記者の桐生を病院送りにしたり
涼介のアリバイ証人である黒崎まで
殺害している((゚□゚;))


秋穂の上司の矢家が格好よかった
電話ボックスのシーンが良い
一瞬、犯人なのではと疑ってしまった
矢家さんごめんなさい(笑)


一番身近な人物が信頼できる分からない
緊迫感とテンポのよい展開が面白かった
サスペンスに加えミステリー要素もあり
満足な1冊でした
美男美女が主人公なので実写化したら
絶対話題になるし映えそうだ
涼介は役は道枝駿佑(なにわ男子)
「Silent」で注目の目黒蓮(Snow Man)
若手俳優の荒木飛羽あたりが演じて欲しい

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こんな人にオススメ
・ハラハラしたい
・ミステリーが好きに
・心理描写を楽しみたい

 

あらすじ・内容
三田由紀恵は病院勤務の看護師
幼い娘の育児と仕事の両立に限界を
覚え退職を決意した
クリスマスイブの今日が勤務最終日
夜勤の間は夫の雅之が面倒を見ている
だが、ラインのメッセージに返信がない
電話をかけても繋がらない
由紀恵は自分に執着していた不気味な
患者を思い出し胸騒ぎを覚える
由紀恵に看てもらうために自らの身体
傷つけてくるほどで、病棟を移るたびに
損傷箇所は増えていった
家族の絶望と狂気、そして再生を描いた
旋律のサスペンス!


 





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ネタバレ・感想
ハラハラする展開で一気読みだった
そして見事に騙された
秋吉理香子はやっぱり面白い


衝撃的な表紙だか内容も同様だった
雅之の監禁シーンと由紀恵の病院のシーン
が交互に展開し“生死”が描かれていた
病院のシーンでは看護師の仕事の大変さ
がリアルに書かれ興味深かった
3Kならぬ8K、人によれば10K(;つД`)

・きつい
・汚い
・危険
・休暇が取れない
・帰れない
・給料安い
・規則が厳しい
・化粧が乗らない
・結婚できない
・子供埋めない

心優しい患者もいればセクハラをする患者
もいる、病院だけに亡くなる人もいる
忙しく働く中で普段厳しい師長の素顔を
知り由紀恵は数年後の復帰を決意する
病院小説としても楽しめた
師長みたいな上司が欲しいと思った


監禁シーンは緊迫感が凄い
監禁された夫は意識を取り戻すが
椅子に縛られ自由に動けない
犯人との会話から犯人が由紀恵の患者
だった柿沼とわかる
二人の攻防は手に汗握る攻防で終始
ハラハラしながら夫の無事を祈った
一人で家に残された舞衣子も気になる
舞衣子の描写が一切無いので嫌な予感が
強まりいっそう緊迫感が増していく
命からがら柿沼を撃退し家に帰る夫
舞衣子も無事で本当に良かった



しかし、これだけでら終わらない
ここからのどんでん返しには驚いた
帰宅した由紀恵が発した言葉が・・・














「どうしてあんたがここにいるのよ」
博信 Σ(*゚Д゚*)!?




家にいたのは雅之ではなく
前夫の博信だった!!
秋吉作品だから何かあるとは思ったが
これは予測できなかった
シチューを作るシーンで雅之にしては
手が込んでると違和感を感じたが
まさかの前夫だった((( ;゚Д゚)))
ストーカーVSストーカーのバトルを
読んでいたのか(笑)
話が通じない博信との会話が怖かった
人間の過度の執着心は恐ろしい


ここからの展開もハラハラした
雅之は博信に監禁されて別の部屋に
いて体は冷えていたが生きていた
隙を見て何とか逃げ出した由紀恵
隣の住人に助けを求める
しかし、出てきたのは・・・






博信  Σ(*゚Д゚*)!?




何と、博信は隣の部屋に住んでいた
このシーンが一番驚いた
前夫が隣の部屋に住んでいる異常さ!
しかも、由紀恵達の部屋はカメラで
監視され生活は全て把握されていた
これだけではなく合鍵まで作られ
由紀恵が不在の時に部屋に侵入し
舞衣子の子守りをしていた
もう怖すぎて言葉が出ない((( ;゚Д゚)))


由紀恵は雅之と協力し博信と対峙する
一進一退の攻防でハラハラした
博信を見殺しにせず救急車を呼ぶ選択
をした由紀恵は凄い
その後、待望の子宝にも恵まれ
新居のマンションに引っ越すシーンで
で物語は幕を閉じる
未来に希望が持てるラストで良かった
ただ博信がマンションのパンフレット
を見ているのが気掛かり

・12階建ての建物
・駅から徒歩15分
・近くにショッピングモール、保育園あり

これだけ分かれば特定される
出所後に同じ事を繰り返しそうで怖い
このゾワゾワを残す感じが秋吉作品
らしくて良かった


由紀恵はストーカーを呼ぶ体質なのか?
同性の同僚からキレイと言われ
ドクターにもファンがいるくらいたから
美人で優く魅力的なんだろう
雅之は大丈夫?もしかして雅之も?
たった一夜の話だったが展開が凄い
ゾワゾワしたい人にオススメの1冊でした

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こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・ハラハラしたい
・どんでん返しが好き



あらすじ・内容
「知られざる傑作がある」と言い残し
世界的な画家・山中がこの世を去った
さらに、傑作を預かっていた医者までも
が死亡してしまった
両者とも、死の直前に会っていた人物は
山岡の妻・美弥子だった
学芸員の由紀は山岡の回顧展を成功
させるため、美弥子に近づくが……
1枚の絵を巡り、人々の思惑が複雑に
絡み合うサスペンス・ミステリー!


   




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ネタバレ・感想
序盤で世界的画家・山岡が急死する
その山岡の最後の傑作を預かっていた
医師でコレクターの新藤も死亡する
事件なのか?事故なのか?
山岡が残した傑作とはどんな絵なのか?


山岡と進藤が最後に会っていたのは
美弥子であり明らか怪しい
新藤を殺す動機や山岡の最後の絵が
気になり一気読みだった


山岡の遺作・女は美弥子を描いていた
回顧展の目玉作品として展示される
しかし、贋作との疑惑が発生する
由紀も贋作の可能性が高いと思うが
立場的に認める訳にはいかなかった
この時の由紀は大変すぎる(・・;)
何とか、回顧展は無事終了したが
回顧展後の祝賀パーティー中に美弥子は
新藤殺害容疑で逮捕されてしまう


美弥子の昔の友人の証言により
山岡の遺作・女は美弥子が描いていた
ことが決定づけられた
作品で山岡は晩年、目が悪くて色彩を
ハッキリ見分けることができなかった
山岡作品の特徴であるグラデーション
が用いられていたので美弥子が関与した
山岡作品は多いだろう
(美弥子が手伝い合作の可能性もある)


しかし、物語はここで終わらない
終盤にどんでん返しが・・・






何と、山岡の本当の遺作が発見された!
それは真っ黒な絵だった( *゚A゚)
美弥子はその作品は山岡の遺作に
ふさわしくないと考え自分の描いた絵
とすり替えていた
そして、その真っ黒な絵の下には
山岡の前妻・綾が描かれていた
山岡が新藤に絵を預けていたのは
美弥子にバレないためだった
心の奥では前妻のことを愛していた
どうしても作品として残したかった


そして、更なる真実も明らかになる
新藤はネットで山岡初期の作品の贋作を
見つけ落札するがこっちが本家で
山岡の作品はこの作品を模写していた
この事が明らかになると思い山岡は自殺し
美弥子はこの作品を回収するために
新藤を殺害していた((( ;゚Д゚)))
全てを山岡に捧げていた美弥子だから
このような結果になっていた


謎が謎を呼ぶ展開が良かった
かなりのやり手である竜也も謎が多く
敵か見方か分からずハラハラした
実際はいいヤツで物語のいいアクセント
になっていた
なんだかんだで由紀は父と同じように
美術関係の仕事を続けるだろうし
竜也も上手く生きていくだろう
今後の二人の関係が気になる終わり方だった


美術関係の知識が無くても読みやすく
知らない世界を知れて面白かった
本物か贋作か分からない作品の価値や
政治家のマネーロンダリングに使われたり
絵画の世界は奥が深かった
サスペンス要素に加えミステリー要素も
あって読みごたえのある1冊だった
無性に美術館に行きたくなりました
松下麻理緒は「誤算」もオススメです!

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