こんな人にオススメ
・騙されたい
・どんでん返しが好き
・ミステリーが読みたい
あらすじ・内容
七月七日の午後七時、坂井正夫は
青酸カリによる服毒死を遂げた
密室での自殺の謎を解くミステリー
ではなく叙述トリックの物語でした
時代は古いが作品自体は面白かった
作者に挑戦しようと構えて読んだが・・・
見事に騙されました(=_=;)
序盤を読んで坂井正夫は信頼していた
瀬川に裏切られ盗作された事に悩み
“七月七日の午後七時”に自殺を試みた
と推理しました
中田と津久見が見る坂井正夫の人物像
が違う気がして違和感を感じたが
人によって態度が変わる人もいるし
誰しも少なからずは裏の顔があるので
深く考えず見過ごしていた
物語の真相は・・・・
坂井正夫は二人いた!
(しかも、どちらも作家)
そして、中田と津久見は同時進行かと
思いきや1年間のズレがありました
中田と津久見が調べている坂井正夫は
別人という叙述トリックにも騙された
二人の坂井正夫についてまとめると
坂井正夫
・七月七日に自殺
・中田と深い仲にある
・原作者
・子供がいた
坂井正夫
・津久見の友人
・ねちっこい性格
・作品を盗作
・1年後、中田に殺される
瀬川の方向が盗作していた
坂井正夫は自殺した
この2点のみしか当たらず(笑)
伏線はたくさんあったのに悔しい
原作のノートの動きとしては
坂井正夫が瀬川に見せる
→瀬川が盗作し山岳5月号で発表
→瀬川死去
→中田が坂井正夫に返却
→坂井正夫くるな温泉にノート忘れる
→ノートが坂井正夫に誤送される
→坂井正夫が盗作し推理世界で発表
伏線はいたるところに張り巡らせ
作品名から大ヒントでした
前編集長の「探偵が犯人」の作品が必要
など答えは出ていたのに・・・・・
しかも、これが約50年も前の作品
だったというのも驚きました!
探偵役の中田と津久見が真相に迫って
いくのが面白く一気読みでした
伏線もしっかり回収されスッキリします
中町信作品は初めてでしたが満足(*^_^*)
他の作品も読んでみたいと思います