
こんな人にオススメ
・医療ミステリーが好き
・伏線を回収してスッキリしたい
・どんでん返しを楽しみたい
あらすじ・内容
がんセンターで働く夏目医師は生命保険会社
勤務の友人からある指摘を受ける
夏目が余命半年を宣言したがん患者が
生前給付金を受けとった後も生存している
しかも、がんも完治している事例が発生
同様の保険金支払いが4件も起きている
不審に感じた夏目は同僚の羽鳥と調査を
始める
がんを消失させたトリックとは!?
最後にはどんでん返しもアリ!
本格医療ミステリー!
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ネタバレ・感想
内容は難しいかったが面白かった
余命半年のがん患者が生命保険受給後に
がんが完治する
しかも4件も続く発生する
物語の冒頭から作品に引き込まれる
がんがどうやって無くなったかを
推理しながら読んだが難しい(=_=;)
羽鳥の「出来レース説」
・早期がんの患者のがんを切除
・そのがんを培養し、抗がん剤をテスト
・抗がん剤の効果があれば、患者に戻す
これなら元々自分のがん細胞なので
拒絶反応は起こらず、がんも治せる
この説ならいけると考えたが
作品中で半分正解、半分間違いと言われる
夏目と羽鳥が調査を進めると
湾岸医療センターに不審な点が見つかる
・高収入者ほど再発率が高い
・社会的地位・影響力がある者も同様
明らかに湾岸医療センターががんを
コントロールしているしか考えられない!
終盤で夏目と羽鳥は黒幕の西條と対決
そこで真相を暴かれるも、西條は自分が
行ったとは、もちろん認めません
しかし、娘が亡くなった事実を話します
娘が付き合っていたのは羽鳥でした
(娘は羽鳥のせいで病気になった事を
西條が知ったら羽鳥の将来が閉ざされる
と考え、暴行されたとウソをついていた)
その事実を知った羽鳥は嗚咽します
屋形船から降りた3人
その時、西條が誘拐されます
1週間後に西條は遺体で発見される
事件は終わったかと思われましたが・・・
西條は生きていました!
全て西條たちが仕組んだトリックでした
亡くなっていたのは東都大学の事務長
(娘のDNA鑑定をした時に自分の子供では
ない事を知っており、妻の不倫相手を
探していて事務長だと分かっていた)
娘と事務長は本当の親子なので
DNA鑑定で西條の遺体となる
これが西條の復讐だったのです!
しかも、最後の一行で驚愕します
「おはようございます。
とても良い天気ですね。お父さん」
これは別荘での宇垣のセリフ
なんと、宇垣は西條の娘でした!
(学生の時、精子提供ボランティア
に参加しており、それで生まれた)
最後にどんでん返しがありました!
ここまでは予想できませんでした
作品中に伏線がたくさんあります
全てを回収するのでスッキリしました
がんの話は難しかったですが
とても面白い医療ミステリーでした

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