サラリーマンの読書

読書好きのサラリーマンです オススメの本を紹介しています! 生活に活かせる情報も発信中(^_^)/

タグ:新津きよみ

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こんな人にオススメ
・ゾワゾワしたい
・名字が高橋の人
・不思議な話が好き


あらすじ・内容
高橋芙美子は競売物件を落札して
マイホームを手に入れた
偶然にも前住人も同じ“高橋”だった為
表札はそのまま利用していた
新生活は穏やかに過ぎていったが
ある日、「ただいま」と見知らぬ男が現れる
男は先住ね高橋家の長男だった
男は消えたが、翌日、二階で“ガリガリ”
と不気味な音がしていた・・・・・
幸福な「高橋」家に襲いかかる「高橋」家の影
戦慄のホラーサスペンス!

 



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ネタバレ・感想
まず、芙美子がお人好し過ぎて理解不能
見知らぬ人を家に入れる危機感の無さ
緊急時とはいえ高橋篤に留守番させるし
芙美子と亮太に危害が無かったから
良かったが危うさにイライラした


雪絵の登場シーンは怖かった
「見知らぬ黒髪の女達が砂壁を食らう」
実際に家にいたら怖すぎる((((゚д゚;))))
警察を呼ぶのが普通だと思うが
クッキーをあげて世話してるし(笑)
芙美子もある意味怖かった


芙美子視点だった為、登場人物が話を
信じない怖さもあったし
話通じない雪絵との会話ゾワゾワした
雪絵の予知夢の能力は半信半疑だったが
話が進むに連れて信憑性が増していく
終盤、黄色いランドセルカバーで
“高橋”の名札を付けた男の子がさらわれる
予知夢は気味が悪かった
幸い芙美子の息子・亮太が小学1年生の時は
夫の海外赴任地のシカゴに家族でいたので
事件に巻き込まれる事は無くて良かった


エピローグでは驚く事があった!
芙美子はシカゴに家族で行ったので
家を滝本という老人に売っていた
赴任地のシカゴから日本に戻った時
家が気になり見に行くと表札は“高橋”
のままだった
何と!先住の高橋篤の妹である美咲が
買い戻していた
(滝本の介護をしていた美咲が遺産相続
をしない代わりに家を手に入れていた)
しかも、近所をうろついていた雪絵と
意気投合して雪絵を養子縁組をして
一緒に暮らしていた


雪絵の執念も怖いし
雪絵が“高橋”家になっているのも怖い
そして、雪絵は男の子を出産していた
この男の子が雪絵の予知夢の男の子に
ならない事を願いたい


サクサク展開して読みやすかった
雪絵の登場シーンは映像化したら
インパクトがあって面白くなりそう
タイトルの「もう一度住みたい」は
美咲だけでなく雪絵の思いでもあった
家をテーマにした話でサスペンス要素
に加えホラーなシーンも楽しめた
予知夢の能力など不思議な感じもあり
世にも奇妙な物語みたいな話でした

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こんな人にオススメ
・リアルな話が好き
・心理描写を楽しみたい
・40代の女性の方



あらすじ・内容
主婦の典子の元に、差出人不明のまま
突然届いた中学時代の交換日記
その直後に、メンバー4人の中の一人
長谷川淳子が殺されたニュースが入る
彼女に何があったのか?
音信不通だった他のメンバーも
事件をきっかけに大きく動き出す
40代女性の人生に起こる様々な事件を
サスペンスタッチで描いた感動の物語!




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ネタバレ・感想
典子に突然届いた中学時代の交換日記
しかも差出人は不明
当時のリーダー的存在である長谷川純子
を思い浮かべていたが・・・
直後に、淳子が殺害された事実を知る


これだけで先が気になります!
淳子を殺害したのは誰なのか?
交換日記との関係はあるのか?
45歳になった彼女達の今が描かれいく



交換日記のメンバー

典子(ノリ)
・中学生の娘は、学校に行く事ができない
・交換日記が最初に届く


明美(アケ)
・シングルマザー
・実家の家族とは絶縁状態


久美子(クミ)
・娘の早く結婚で孫がいる
・夫のモラハラに悩んでいる


淳子(ハセジュン)
・当時のリーダー的存在
・何者かに殺害される


よし、推理するかと読み進めたが
本作品はハセジュン事件の謎解きではなく
事件をきっかけに過去を振り返りながら
「今」を精一杯頑張る物語だった


典子(ノリ)
娘である美咲の不登校の原因が分からず
友人関係と決めつけ問題解決を試みる
原因は別の所にあるがイジメなどでは
なくて良かった
思春期の子供との接し方は難しそう
美咲は学校に行くようになり良かった


明美(アケ)
シングルマザーは大変、しかも実家とは
絶縁状態にある(母親とはやり取りあり)
弟、肇とその妻の間には子供がいない
何年も不妊治療を受けているが子宝に
恵まれずにいる
その為、肇の妻、佳奈とも折合いが悪い
娘の志帆は母親である良江以外には
一度も顔を合わせていない
実家に気軽に帰れないのはつらい
肇や佳奈の気持ちも分かる
近いうちに子供ができて欲しい
そして、家族関係が修復して欲しい


久美子(クミ)
モラハラ夫に悩んでいたがアケに相談し
夫に気持ちを伝え離婚話を切り出す
家を飛び出し畑中に助けを求める
気持ちが吹っ切れてスッキリした様子
ピアノも弾けるようになるだろう
畑中と上手くいって欲しい



交換日記の謎は美咲が自分宛の日記と
思って読んだが、実は典子の日記だった
しかも、淳子からの手紙も読んでしまう
(内緒で父が淳子に会っていた事を知る)
そして、読んだ交換日記は美咲によって
淳子が殺された直後にポストに投函される


「ママって友達いるの?」
という美咲からの問いに対して
答えに困っている典子がリアルだった
大人になるに連れて「友達」と呼べる人
は出来にくくなる


この小説は交換日記をきっかけに
交換日記のメンバーが友情を取り戻し、
新しい一歩を進んでいく物語でした
ハッピーエンドなので後味も良かった
懐かしい友達に会いたくなる1冊でした

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