
こんな人にオススメ
・交換殺人モノが読みたい
・作り込まれた話が好き
・頭脳戦を楽しみたい
あらすじ・内容
繁華街のカラオケボックスに集う4人の男
各々に殺意を抱えた彼らの団結式だった
目的は一つ、動機から手繰られないように
ターゲットで取り換えること
トランプのカードが誰が誰を殺るかを
定めていく
四重交換殺人を企み犯人たちと
法月警視と綸太郎コンビの
熾烈な頭脳戦をご堪能あれ!

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ネタバレ・感想
まず、四重交換殺人に興味を持った
緻密に作り込まれていて面白かった
トランプで殺す相手を決めていて
序盤からストーリーに引き込まれた
犯人の視点から始まり、交換殺人が
成功するのか、それともバレるのか?
頭を整理しながら読み進めた
登場人物と引いたトランプ()は
夢の島→安斉(A)、順番1
イクル君→(J)、順番3
りさぴょん→妃名子(Q)、順番2
カネゴン→(K)、順番4
夢の島の担当はイクル君の叔父・安斉
殺人を実行し、金を盗み出した
次の標的は夢の島の妻・妃名子
妃名子は首が絞められた死体で発見される
自殺なのか?自殺に見せかけた他殺か?
保険金の受取人になっていた夫・夢の島
への疑惑が強まり警察からの監視がつく
一方、夢の島は妃名子の友人から脅迫
されていた
一度だけ要求に応じATMで金を振り込もう
とするが、安斉から盗んだ金は偽札だった
全てがバレると思い、パニックになり
慌てた拍子に車にはねられ事故死してしまう
さらにイクル君が謎の失踪を遂げる
イクル君の自宅から「J」のトランプが
発見され、綸太郎は交換殺人を確信する
綸太郎の助言を受け、最近の事件で
被害者が「J」の物を調べ、上嶋という男が
焼死した事件を突き止める
上嶋の弟には動機があり、容疑が向いたが
またしても、アリバイがあった!
怪しんだ綸太郎は上嶋弟が交換殺人の
メンバーと推理し、罠をしかける
イクル君の名前を使い手紙を送った
すると、上嶋弟は動揺して残ったメンバー
関本に連絡をする
上嶋弟は小説希望の塾講師(りさぴょん)
関本はモデルガンショップ店長(カネゴン)
上嶋弟と接触した事により関本(カネゴン)が
走査線上なは浮上するも・・・
上嶋弟(りさぴょん)が自首してしまう
上嶋弟(りさぴょん)は「K」のトランプを
所持し、殺害を実行してないと供述する
そして、関本(カネゴン)も供述を始め
担当したのは「Q」で妃名子は既に死んでいたとウソの供述をする
彼らの証言をまとめると
(A)夢の島が安斉を殺害
(J )イクル君が火を付け上嶋殺害
(Q)カネゴンが妃名子(自殺していた)
(K )りさぴょんが実行前に自首
しかし、疑問を持つ綸太郎
法月警視に助言し、真相に迫っていく
取り調べでは関本から崩す法月警視
案の定、関本は真実を自白する
真実は次の通りになる
(A)夢の島が安斉殺害
(J)イクル君が謝花殺人未遂
(Q)りさぴょんが妃名子殺害(実感は自殺)
(J)カネゴンによる上嶋殺害
→Kではなくジョーカーだった!!
殺人未遂で計画を裏切ったイクル君は
カネゴンによって殺害される
「K 」を捜していた綸太郎
しかし、「K」は存在しなかった
最後の法月警視の「王はいない」のオチ
もキレイに決まって良かった
タイトルと序盤のミスリードに騙された
とても楽しむ事ができました!
交換殺人もこじれまくるがテンポが良い
伏線もしっかり回収し、スッキリします!
他のシリーズも読みたくなりました
法月綸太郎シリーズには
・雪密室
・誰彼
・頼子の為に
・一の悲劇
・ふたたび赤い悪魔
・二の悲劇
・生首に聞いてみろ
・法月綸太郎の冒険
・法月綸太郎の新冒険
・法月綸太郎の功績
・法月綸太郎の消息
・名探偵傑作短編集 法月綸太郎編
・犯罪ホロスコープⅠ 六人の女王の問題
・犯罪ホロスコープⅡ 三人の女神の問題
などがあります
気になる方は是非読んで下さい

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