サラリーマンの読書

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タグ:浦賀和宏

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こんな人にオススメ
・ミステリーが読みたい
・ダークヒロインが好き
・どんでん返しを楽しみたい



あらすじ・内容
立石アキは死刑確定から40年以上拘置
され続けている男の孫だ
祖父との血縁関係が原因で子供の頃から
人生に行きづまりを感じていた
しかし、彼女の運命は急展する
アキと同じ死刑囚の孫でジャーナリスト
の泉堂莉奈が、事件の新情報を手に
突然接触してきたのだ
祖父らの冤罪を証明するため「真犯人」
を探し始めた二人だが──!?



     




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ネタバレ・感想
Mの女」や「十五年目の復讐」の莉奈が
登場し本作でも巧みに人を操っていく
時系列的には「十五年目の復讐」より
も前の莉奈が描かれている


殺人事件の犯人の孫同士が巡り合わせ
過去の事件の真相を追っていく
展開が気になって一気読みだった
莉奈によって揺れ動くアキの感情や
心理描写がリアルで読み応えがあった
終盤、アキは祖父に会う事を決意する
そして、祖父の態度から違和感を抱く
自身を調べていくと衝撃の事実が!
何と、アキは真犯人の娘だった( 。゚Д゚。)
病院でのシーンが真実を語っていた
これからアキと莉奈がどうなるのか?
と思っていたら、アキは自殺してしまう


アキの葬儀に莉奈は出席しアキの母
からアキが書いた手紙を受けとる
そこでアキの想いや真相を知る莉奈
莉奈は自分の利益の為には手段を
選ばない極悪非道な人物と思っていたが
アキに対してだけは違っていた
これには少し意外な感じがした


そして、エピローグで莉奈は新たな
ターゲットを見つける
アキと莉奈がイチャついていた時に
罵倒してきた人物がミステリー作家
の冴子だった
アキとの事があったから冴子は目を
付けられて利用された((( ;゚Д゚)))


銀次郎が本作にも登場しニヤリとした
今回もやっぱり莉奈にやられていた
銀ちゃんには莉奈に一矢報いて欲しいが
作者が亡くなっているので負けのまま
怪我するし、騙されるし、刺されるし
作者に一番愛されていたキャラだった
今回も浦和ワールド全開で面白かった
どんでん返しにもやられた
新しい浦和作品が読めないのは残念だが
まだ読んでない作品もあるので全作品
読み倒したい!

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こんな人にオススメ
・ハラハラしたい
・ミステリーが好き
・ダークヒロイン物が読みたい



あらすじ・内容
ミステリ作家の西野冴子はストーカー
扱いされた挙げ句、殺人事件の犯人
として逮捕されてしまう
しかし、一切心当たりはない
始まりは、彼女が受け取った一通の
ファンレターだった
些細な出来事から悪意を育てた者が
15年の時を経て、冴子を逃げ場のない
場所へ追い込んでいく
残酷な程に計算し尽くされた罠に落ちる
人間を描いたサスペンスミステリー!




     




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ネタバレ・感想
Mの女」の続編で違った角度から
冴子が陥れられた事件を描いた物語
本作から読んでも問題はないが
Mの女から読んだ方が莉菜の怖さや
計算高さを感じることが出来る
操られた人間側の視点で書かれて
いるので感情移入することができた
意外な真相も分かって良かったが
やっぱり莉菜は怖かった((( ;゚Д゚)


Mの女で西野冴子に近づいた人物
(実際は近づく様に操られている)
の視点で描かれる短編小説

・冴子のファンの主婦
・冴子の従兄弟
・冴子担当の出版社社員

登場人物の弱みを握りターゲットを
追い込んでいくプロセスは巧妙で
浦賀ワールドもしっかり楽しめた


最後の物語だけが書き下ろしになり
Mの女のその後が明らかになる
銀次郎は莉菜に宣戦布告するも
莉奈に操られた冴子に刺されてしまう
銀ちゃん、刺さされ過ぎだろΣ(´Д`;)
銀次郎より莉菜の方が二枚も三枚も
上手で勝ち目は無いなー


本作で「Mの女」を深掘り出来たが
まだまだ、解決されてない謎がある
なぜ、莉菜は冴子をここまで陥れるのか?
作家として売れたいだけではないだろう
何か執念のような物を感じた
これは莉奈を描いた「カインの子どもたち
で判明します!
未読なので、これは読まねば(^_^)v
(あれっ作者に操られているのか?)
銀ちゃんも登場するので楽しみです
もう、刺されないで欲しい(笑)


これだれ多くの人々を思いのまま操る
莉菜恐ろしすぎる((( ;゚Д゚)))
前作の時にも思ったが中山七里作品の
嗤う淑女」に出てくる美智留のよう
こんな人が周りにいたらイヤだなー

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こんな人にオススメ
・騙されたい
・ミステリーが好き
・作り込まれた作品を読みたい


あらすじ・内容
ひと気のない公園の池で10歳の少年の
溺死体が発見された
少年をイジメていたクラスメイトの
悪童3人組は事件への関与を恐れたが
真相は曖昧なまま事故として処理される
ところが10年後、少年の幼なじみが
3人の前に現れ罪の告白を迫ってきた
次第に壊れ行く3人の日常
果たして少年を殺したのは誰か?
二転三転しながら迎える衝撃の結末
予測不能の神業ミステリー!


    



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ネタバレ・感想
作中では作者の浦賀和弘は殺されて
遺作として描かれている
(本当の遺作は「殺人都市川崎」)
実際に作者が出版からほどなくして
亡くなっていてるので驚いた
一瞬、ノンフィクションかと思ったが
本作はフィクションの物語になっている


今回も浦賀ワールド全開だった
斎木明、丹治義行、緒川広司の悪ガキ
3人組の前に八木が現れ物語が展開する
浦賀作品にはいつも騙されるので
今回は騙されないぞと構えて読み進めた


所々に違和感があるが仕掛けが分からず
あれっ?八木は学生だよな?
作家なのか?八木は二人いるのか?
20歳と思えない描写もあったし
本屋のシーンでも初読では混乱した
結果的に今回も騙されてしまった(笑)

・斎木が女性である
・時系列がおかしい

この2点だけは中盤で分かった
しかし、まだ違和感が残る(・_・?)
その答えは終盤に判明する
何と・・・






斎木明=丹治明=緒川明
つまり、斎木は丹治と結婚後に離婚
その後に緒川と結婚していた!
あーこれは予測できない
トリッキー過ぎるΣ(-∀-;)

A.斎木明
B.丹治義行
C.緒川広司

の視点だと完全にミスリードされた
実際は下記のようになっている

A.斎木明(20歳)
B.丹治明(30歳)
C.緒川明(40歳)

作中の違和感も無くなりスッキリした
全てを分かった上で読み返すと
本当に良くできていて面白かった
仕掛けが満載で驚いた


解説は浦賀作品“銀次郎シリーズ”で
お馴染みの銀ちゃんが登場する
ファンからしたら嬉しいサプライズ!
ラストは八木法子の手紙で全てを
明らかにして物語を締める
最後まで楽しむ事ができて満足
叙述ミステリーやどんでん返しが
が好きな人にはオススメの1冊です


もう浦賀さんの新作が読めないと
思うとさみしい
読んでない作品もじっくり味わって
浦賀ワールドを楽しみたい

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こんな人にオススメ
・騙されたい
・一気読みしたい
・ミステリーが好き


あらすじ・内容
ライターの銀次郎は元妻・聡美が
引き起こした医療ミス事件を探ることに
患者の女性は、自然と血が溶ける溶血を
発症し、治療の甲斐なく死亡してしまう
死因を探るうちに次々と明かされる
驚きの信実と張り巡らされた罠
はたして銀次郎は人々の深層心理に
隠された真相にたどり着けるのか!?
ノンストップ・ミステリー!


 


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ネタバレ・感想
銀次郎シリーズの第一弾
医療ミステリーで専門用語が出て難しいが
銀次郎が調べていくので知識が無くても
問題なく読み進めることができた


銀次郎は訴えられた元妻を取材する
未練たらたらの下心で調査を進めるのが
人間くさくて良かった
展開が二転三転して面白く銀次郎の
視点で一緒に真相に迫っていく


聞き込み調査でゲームセンターにいた
綿貫愛の友人・新山ミカから綿貫愛は
不倫をしていてよく出かけていたと
いう情報を得る
また、調べていくうちに綿貫愛には
妹の瞳がいること
それぞれ瞳は父親、愛は母親の連れ子
だったという事実を知る


そして、銀次郎は溶血の原因を突き止める
愛は海外からアルツハイマーの薬を購入
して注射をしていて、その副作用で
溶血していた
そのことを雑誌に書いて発表して
聡美への訴えを取り下げることに成功する


愛は不倫で出かけていたのではなく
入院する父親の元を訪れていた
愛はアルツハイマーではなかったが
瞳のフリをしながら自身に注射を打たせ
父親のリハビリをしていた


愛の友人・新山ミカは妹の瞳だったことは
違和感から推理することはできた
彼女が物語のキーになっていて
愛がアルツハイマーのリハビリの為に
ゲームセンターに連れてきていた


しかし、これだけでは終わらない
父親の綿貫圭一の元妻(瞳の母親)
自殺した母親の元夫(愛の父親)
がから事実衝撃の事実が明かされる



聡美は愛の義姉だった!



これは予測できず騙されました
タイトルの付け方も良くできている
最後までハラハラして面白く一気読み

銀次郎と一緒に踊らされました(笑)
浦賀作品のどんでん返しにやられたー
ミカが銀次郎を覚えていたことは
未来に希望が持てて嬉しかった
銀次郎もこれから頑張って欲しい
シリーズ物なので銀次郎に注目したい
作品の順番としては・・・



第二弾
「彼女のために生まれた」
銀次郎は母親を高校の同級生に殺される
母はなぜ殺されたのか真相に迫る


第三弾
「彼女の倖せを祈れない」
銀次郎の同業者・青葉が殺される
その裏には青葉が掴んだ特ダネがあった
その真相を探り調査する


第四弾
「彼女が灰になる日まで
銀次郎は長い昏睡状態から目覚める
そこは“目覚めた人は自殺する病院”だった
調べてみると実際にその事実はあった!


銀次郎ファンになった人
どんでん返しが好きな人には
どれもオススメです
気になる方は是非読んでみて下さい

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こんな人にオススメ
・騙されたい
・一気読みしたい
・浦賀ワールドを楽しみたい


あらすじ・内容
治安が悪く、地獄のような街で地べたを
這いずって暮らしていると考えていた俺
は間違っていた
出会ったら命がないと言われている、
伝説の殺人鬼・奈良邦彦
本当の地獄はあいつとの出会いから始まる
彼女、そして両親をも殺されてしまう
それからも執拗に奈良に狙われ続け・・・
浦賀和宏、最後の小説!

 


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ネタバレ・感想
タイトルが目に留まり一気に読了
今回も浦賀ワールド全開だった
“川崎”をディスり、愛のあるイジリで最後
までイジリ倒していて面白かった
解説にもあったが『翔んで埼玉』ならぬ
『翔んで川崎』状態だった


どの地方でも治安が悪い事を恐れたり
その地域をバカにしたりしている
同じ田舎の中でもより田舎な場所を
バカにしたりイジったりする事もある
その土地ならではの都市伝説も存在する
本作は川崎の伝説の殺人鬼・奈良邦彦と
出会ってしまった赤星の物語だった


主人公・赤星の視点と元恋人の愛の視点が
交互に描かれている
作中にもオセロが出てくる事からも
章ごとに白、黒で分けられている
読み進めると小さな違和感を感じた
赤星から見る美咲と愛から見る美咲が
同一人物だが同じ年に思えない
時系列がズレている仕掛けは割と簡単に
見つける事が出来た(*^_^*)


しかし、浦賀作品がこんな叙述トリック
だけで終わる訳はありません
今回はどんなどんでん返しがあるのかと
構えながらページを捲る
終盤に差し掛かかると衝撃のラストが!



何と担任の後藤美咲はZ国の工作員で
赤星の周りで起こった殺人事件は赤星を
試す予行演習のプログラムだった
しかも、全て偽の“川崎”で起きていて
赤星は本当の“川崎”で本物の奈良邦彦
と戦う為にテストされていた Σ( ̄□ ̄)!
スケールがデカ過ぎて予測するのは無理
オセロのように全てをひっくり返された
推理の遥か斜め上の真相だったので
反則過ぎるし本を投げたくなった(笑)


しかも作者は本作をシリーズ化しようと
目論んでいたとの事も解説で分かる
もし、シリーズ化されていたら・・・
色々な浦賀作品に顔を出す銀ちゃんは
奈良邦彦に接触し大怪我をしているだろう
Z国の秘密を記事にして狙われていたかも
作者が亡くなっているので実現する事が
ないのが本当に寂しい
最後の作品はミステリー要素は弱いが
浦賀作品らしく予測不可能な物語だった
本作も楽しんで読む事が出来て良かった
まだまだ、読んでない作品も多いので
浦賀ワールドに騙され楽しみたい

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