サラリーマンの読書

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タグ:石川智健

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こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・ミステリーが好き
・クローズド物が読みたい


あらすじ・内容
交流人事で八丈島に渡った刑事の薫と赤川
は無人島・鳥島の海上で客船を発見する
船内には遭難した上流階級の“成功者”
子女7人が乗り込んでいた
彼ら以外に乗員はおらず、誰かが操縦
している形跡はない
だが、船はひとりで航海を続けていた
謎に包まれた船内で連続殺人が発生する
待ち受けるのは衝撃のラストとは!





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ネタバレ・感想
石川智健は「ため息に溺れる」以来だった
作者のつける本のタイトルは美しく印象的


「たゆたい」とは
ゆらゆら動いて定まらないこと
また、気持ちが定まらないこと
動揺すること


プロローグから復讐劇を予感させ
不穏な空気で物語が幕を開ける
舞台は無人島近くに漂流した古びた客船
船内には成功した上流階級の若者7人
他に誰もいないハズの客船が動き出し
連続殺人の恐怖が幕を開ける
薫は赤川・勝木と共に事件に挑んでいく


自らをジェネレーション・ミーと呼ぶ
自己中心的な考えを持つ若者達
彼らの考えは全く理解できなかった


夏帆が“青いドレスの女”を見てから
次々と連続殺人が起きる
“青いドレスの女”は以前自殺した
桐岡佳菜子に似ていて7人は動揺する
若者達何かを隠している様子だった


客船の中で殺人事件が起きているので
犯人は若者7人の中や赤川か勝木
赤川と勝木は薫と一緒に行動していた
ので犯人とは考えるのは無理がある


最初の殺人
五十嵐・・・焼死体

第2の殺人
夏帆・・・・・体半分が溶かされた状態
                  (服装から夏帆と判断した)

第3の殺人
三宅・・・・・壁に焼け付け付いた服
                  (服装は三宅の物)

第4の殺人
西多摩・・・冷凍庫の中で凍った状態

第5の殺人
菅野・・・・・プールサイドで刺された状態


菅野の悲鳴は海原と美優の部屋で
薫たちの事情聴取中に聞いたので
海原と美優は犯人ではない

“青いドレスの女”の目撃証言があるので
この場に来ていない永福響が船内に潜み
殺人事件を起こしているか?
夏帆が誰かの遺体を自分に見立て
その裏で殺人を起こしているか?
あるいは共犯であるか?
この3択のどれかと考えられる
1億のクルーザーを買える資金力から
夏帆が犯人の可能性が高いと推理した



読み進めると、やはり犯人は夏帆で
自身の死体は福永響だった!
夏帆恐るべし((((゜д゜;))))

化粧直しや両刀使い、青いドレスの女など
数々の伏線も回収しスッキリした
終盤は赤川の機転で明神礁との衝突前に
救助されて九死に一生を得る
赤川はいいキャラだし一緒に飲みたい


帯に書いてあった真実が2つあるとは
プロローグの“私”が夏帆である事と
(佳菜子になりきり復讐を誓う)
エピローグでの“私”も夏帆という事
(自身の分身を身代わりに使った)
死ぬ事で、殺人犯という状況から逃れ
生き返り自由になっていた


主人公・薫の冷めた性格で魅力は無いが
その分、物語にリアリティが出るし
赤川の明るさや人の良さが強調され
作品がひと味深くなって良かった
名コンビでやり取りも面白かった
薫と赤川の今後はどうなるのか?
復讐劇や自身を死んだように見せたり
ミステリー要素も満足な1冊でした!
続編が出て欲しいなー

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こんな人にオススメ
・事件を違った角度からみたい
・魅力的な主人公が好き
・伏線を回収してスッキリしたい



あらすじ・内容
大手製薬会社で人体実験を告発する
文章が見つかった!
慌てるコンプライアンス課をよそに、
研究員が自宅で怪死する事件が発生
事件性が疑われるも、研究員は
アレルギー発作によるショック死だった
事件を不審に思った「経済学捜査員」伏見
はコンプライアンス課の玉木と捜査を始める
伏見は殺人の「効用」を分析して
殺人動機と真相に迫っていく・・・







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ネタバレ・感想
「経済学捜査員」の伏見シリーズ第2段
主人公のキャラが際立っていて面白い
伏見のキャラといえば

・経済学者でスイーツ男子
・幽霊みたいな容姿
・周りに左右されない少しズレた変人
・冷静で観察力が凄い

まず、経済学という視点から事件を見る
それだけでも斬新で面白い
今作は製薬会社が舞台になっていて
玉木目線で捜査が進んでいく

容疑者はどんどん絞らていき
終盤に点と点が繋がって線になる
伏線もキレイに回収されスッキリします
犯人の亜由美は影がある美人で
自己中な性格だが魅力的だった

伏見のキャラも際立っているので
映像化しても面白いと思う


伏見シリーズは3作まであります

第1作
経済学捜査員 伏見真守

第2作
よくわかる殺人経済学入門

第3作
経済学捜査員 VS 談合捜査


作者の石川智健は医療系企業で働きながら
書いているので、それにも驚きΣ(゚Д゚)
同じサラリーマンとして尊敬します
他の作品も是非読みたいです

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こんな人にオススメ
・一気読みしたい

・どんでん返しが好き
・伏線を回収したい


あらすじ・内容
「ため息に溺れてしまいました」と
遺書を残し遺体で発見された指月
警察も当初は自殺と判断していたが・・
指月の妻、舞子は自殺に納得がいかず
警察に再調査の依頼をする
捜査を進めていった羽木が見たものは
蔵元家が持つ権力や財産をめぐる闇
誰からも愛された医師の死に隠された、
驚愕の真実とは!?

 




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ネタバレ・感想
石川智健は本作が初読み
「帯のラスト10ページ世界が一変する」
に惹かれて購入し、読了(・∀・)

プロローグで「誰も疑われませんように」
と思いながら自殺するシーンから始まる
いきなりストーリーに引き込まれる
ミステリーでよくあるお屋敷での事件も◎


優秀で容姿端麗で患者からも好かれ
使用人からも好かれていた
奥さんもキレイなのに、なぜ自殺したか?
自殺ではなく殺害されたのか?

動機がある家族はたくさんいるが
これといった証拠はない
展開が気になり一気読み

第4章からは指月の秘密も分かり
事件の真相に向けて展開していく
誰からも好かれていた指月の苦労や
胸に秘めた思いが描かれていた

エピローグでは指月が傷つかない為に、
「いろいろな人間を利用してきた」
事が書かれていた
虐待されていた過去があるからこそ
精神的に傷つく事を極端に恐れていた
真紗子に刺された時も助かるよりも
死んだ自分が傷つかない事を考えていた
ラストの10ページで指月の印象が
ガラっと変わって少し怖かったが
人間らしくて良かったと思う
タイトルもキレイで良かったです


他の石川智健作品には代表作として
行動経済学の視点から事件を解決する
「エウレカの確率」などがあります
シリーズ化されており人気作品です

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