
こんな人にオススメ
・一気読みしたい
・U子に騙されたい
・悪女物が読みたい
あらすじ・内容
昭和63年、ゲーム賭博で荒稼ぎをした
石山詩子が現行犯逮捕された
フリーライターの蒲田は友人・寺本から
の頼みで拘置所で詩子と面会する
しかし、詩子は寺本の事など全く意に介す
様子をみせなかった
その後、蒲田は巻き込まれるように
詩子の周囲を調査し出すが・・・・・
超弩級の悪女エンターテイメント!

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ネタバレ・感想
フリーライターの蒲田はひょんな事から
詩子の調査をしていく
財界、暴力団、政界に元総理大臣まで
日本を動かす男達を手玉に取る
詩子とは一体何者なのか!?
蒲田は調査を進めるが詩子は相手に合わせ
嘘をついているので真実が分からない
音子の依頼から調査を始めたが
蒲田は次第に詩子に興味を持つ
恐ろしい女だが、人を惹きつける
金と人脈があれば何でも自由になる
あれだけ思い通りに物事が進むのは凄い
詩子にとっては真実や嘘は重要ではなく
自分にとってプラスになる人物を作る
事をゲームのように楽しんでいた
まさに「嘘も100回言えば真実になる」
詩子が蒲田を必要としたのは何故か?
宗教法人を記事にして宣伝させる為で
幸恵と合いそうと思ったからだろう
2人とも上手く使えば金になる
美奈子をホーリーハウスで雇っている
のは旦那を奪った事に対する贖罪かと
一瞬考えたが、計算高い詩子がそんな事
を思うハズがない
美奈子が美人だから宗教法人をPRする上
でメリットが有るからだろう
騙されて幸せになっている“サンプル”
として近くで観察している
やはり、楽しんでいるとしか思えるない
物事の正しさではなく、金や権力が全て
という事が作品のテーマになっている
「騙されている間が幸せだから
騙されたままでいい」
美人で頭がいい詩子が言えば格好いい
結局、何が真実で何が嘘か分からなかった
それも詩子の魅力の大きな一つだった
蒲田と幸恵の今後が気になるし
美奈子や音子、宗教法人も気になる
読者に今後を想像させる終わり方だった
ので続編が出て欲しい
幸恵視点での刑務所の話が面白かった
日本一怖い美容室には行きたくない(笑)
自分の周りに詩子がいなくてよかった

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